ノイキャンイヤホンにHEPAフィルター、デュアルファン、LEDまで内蔵のハイパーなマスク

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  • author Victoria Song - Gizmodo US
  • [原文]
  • 福田ミホ
ノイキャンイヤホンにHEPAフィルター、デュアルファン、LEDまで内蔵のハイパーなマスク
Image: Xupermask

SF化した現実にはSF化したマスクを、と。

パンデミックの副産物で、スマホにつながったりするスマートマスクがいろいろ出てます。去年から続くこの波に最近乗ったのが、Black Eyed Peasのラッパーにして、今までもさまざまな(ちょっと独特の)ガジェットを生み出してきたwill.i.amです。

今回will.i.amはHoneywell(ハネウェル)と組んで、「Xupermask」(スーパーマスク、と発音)なるガジェットを打ち出しました。お値段は299ドル(約3万3000円)。HEPAフィルターはもちろんのこと、3段階に調節できるデュアルファン、ノイズキャンセリングイヤホンとマイク、LEDの「Day glow」ライトも搭載し、Bluetooth 5.0対応、マグネットのイヤホンドッキングシステムも入ってます。バッテリーライフは7時間とのこと。あとは専用のウエストポーチも付いてくるし、空港のセキュリティチェックとかでXupermaskを外さなきゃいけないときのために、丁寧にも布製マスクが付属してます。

New York Timesによれば、マスクをデザインしたのはハリウッドのコスチュームデザイナーで、SpaceXの宇宙服のデザインでも知られるJose Fernandez氏。will.i.amはこの記事の中で「我々はSFの時代に生きてるんだ」と語り、「でもみんな、過去のマスクを着けている。だから今の時代に合ったマスクを作りたかったんだ」と言ってます。

そんなビジョンが響いてなのか、ストリート系ブランドがよくやっているようなドロップ形式で行われた4月8日のXupermaskの1回目発売分は、すでに完売したそうです。これから他の「アーティストやブランド」とのデザインコラボが進行中だそうで、その都度ソーシャルで盛り上げて売っていくスタイルなんでしょうね。

ただ米国ではすでに新型コロナウイルスへのワクチン接種が始まったことで「このパンデミックももうすぐ終わるんじゃないの」的空気が流れていて、マスク着用義務も一部の州で緩和されつつあります。なのでこのタイミングで高いマスクを買っても、元が取れるくらい長く使えるかどうかよくわからないってのはあります。New York Timesのインタビューでは、will.i.amはコロナ後もマスクが定着すると予想してるんですが、米国では元々マスクへの抵抗感がかなりあって、一日も早くこの習慣をやめたい人が多いはずです。仮にマスク習慣が残るとしても、299ドルもする変わったマスクを選ぶ人はレアだと思われます。日本とかアジアでのほうが、まだポテンシャルがあるかもしれませんね。

New York Timesでは、この手のスマートマスクはwill.i.amが最初…みたいに書いてるんですが、実際は2020年からいろいろ出ていたし、今年1月のCES 2021を見ても、たとえば空気の質や呼吸データをトラッキングするものDaft Punkのヘルメットまがいのもの、イヤホンとマイク内蔵で電話ができるもの、などかなり多様です。光るマスクも、最初に作ったのはRazerのProject Hazelでした。ただ、世界的なセレブがプロデュースするスマートマスクが初めてってだけです。

セレブの副業にはありがちですが、will.i.amのガジェット事業って、話題にはなるものの中身はあんまり伴ってない感じです。どういう人が使うのかなと思わせる独特のスマホケース、スーパーモデルのケンダル・ジェンナーが着けても全然真似したくならなかったBluetoothイヤホン、酷評されたスマートウォッチ、しかも二連発、と、ここまで来ると逆によく続けてるなあというか、事業というより一種のファンサービスとかブランディング活動なのかしらと思うくらいです。will.i.amのガジェット事業会社、i.am+は2017年にスマートホームプラットフォームのWinkを買収したんですが、2019年には給料不払い騒動が起きたり、その後もちょいちょいサービスがダウンしたりしていて、心配です。

ともあれ、とりあえず初回発売分は完売してよかったんだと思います。次の「ドロップ」に向けた事前登録は日本からも可能なので、will.i.am流フューチャーなマスクを手に入れたい方はこちらからどうぞ。

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