米Amazonが巨大メディア企業MGMを買収。買収額84億ドル超

米Amazonが巨大メディア企業MGMを買収。買収額84億ドル超
Photo: Shutterstock.com

Amazon強すぎる…。

Amazonが、巨大メディア企業のMGM(メトロ・ゴールドウィン・メイヤー)の買収を正式に発表しました。買収額は84億5000万ドル、日本円で約9000億円強

MGMは、映画、テレビ含め多くの作品を制作しています。誰もが知る代表作はやはり『007シリーズ』。最近の話題作では『アリー/ スター誕生』もMGMです。これでますますAmazonプライムビデオ強化されるなと思いつつ、MGMを手にいれる真の価値は配信サービス強化ではなく知的財産そのもの。MGMが所有する4000作品を超 える映画、1万7000作品ものテレビ番組、これらの権利がAmazonのものとなります。

Amazonが注力する、オリジナルコンテンツ

2013年以降、Amazonはオリジナルコンテンツの制作に力をいれています。『ロード・オブ・ザ・リング』のオリジナル前日譚の制作が決まっていますが、そのシーズン1の製作費は資金力を武器にした驚きの4億6500万ドル

プライムビデオ&アマゾンスタジオのシニアVPであるMike Hopkins氏は、買収発表のプレスリリースにて、こうコメントしています。「今回の件において真の金融資産価値は知的財産という埋蔵品です。深い作品カタログを再び想像し、MGMの才能溢れるチームと共に作り上げていくことにあります」「高品質な物語を送り出す機会を多く提供できると考えており、とても興奮しています」

老舗メディア企業の作品作りを、Amazonの資金で実現すると考えれば、いち視聴者としては歓迎すべき買収だと言えますが、MGM側にとってもこの買収は勝ちかと。以前から買収の噂があったMGMですが、実はAppleはComcastも興味をもっていたそうで、ただ、提示された買収額は60億ドル前後だったって話ですからね。

Amazonにとっては、2017年にスーパーマーケットチェーンのWhole Foodsを137億ドルで買収したのに次いで、2番目に大きな買収劇となりました。Recodeが指摘するように、この買収が反トラスト法に違反する可能性もあることから、今後、買収完全完了までスムーズにいくかはまだわかりません。

さて、長年の『007シリーズ』ファンの中には今後の展開が気になる人もいるでしょうが、心配はいりません。MGMと共に作品権利を持つブロッコリー一家(シリーズプロデューサ)は、クリエイティブ方針も握っており、Varietyの取材では、Amazonプライムビデオのみで新作公開をすることはないと考えているそうですから。

Source: Amazon

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