iPhoneユーザーにおすすめのスマートウォッチは、Apple Watch Series 6かSEの2択

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iPhoneユーザーにおすすめのスマートウォッチは、Apple Watch Series 6かSEの2択
Photo: Michael Murtaugh

あなたはどっち派?

あらゆる身近なガジェットの製品レビューを得意とするWirecutterによると、iPhoneユーザーにおすすめなのは「Apple Watch SE」か「Apple Watch Series 6」の2択だといいます。

ほかの製品とどんな違いがあって、どんなことができるのか、ほかのモデルが安く売られていたら買うべきかなどなど、Apple Watch(アップルウォッチ)について気になるあれこれを詳しく紹介していきます!


iPhoneユーザーで、これからスマートウォッチを買おうとしている人はApple Watchがおすすめです。スマホを手に取らなくても通知がチェックできたり、運動の記録をしたり、道案内やアプリを手軽に使うことができます。Wirecutterのイチオシは、低コストで手に入る「Apple Watch SE」(税込3万2780円)。もう少し予算に余裕がある人には、ウェルネス系の機能が利用できる「Apple Watch Series 6」(税込4万7080円)がおすすめです。

iPhoneユーザーにおすすめのスマートウォッチ1位:「Apple Watch SE

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Image: Wirecutter

初めてApple Watchを使う人にも、数年前に買った古いモデルから買い替える人にもおすすめできるのが、「Apple Watch SE」。大きなスクリーンで、動作も素早いのがポイント。ウェルネス機能は少なめです。

見た目、メッセージの管理、アプリのラインナップ、アクティビティ追跡、バッテリー駆動時間、すべてのバランスが取れているのが「Apple Watch SE」です。サイズは2種類(40mm、44mm)で、同じサイズの旧モデルよりも画面は大きめ。「Apple Watch Series 3」と比べると、アプリの動作スピードが向上したのがわかります。「Apple Watch Series 6」よりも安く手に入りますが、「Apple Watch SE」ではディスプレイの常時表示、血中酸素濃度の測定、ECG(心電図)などの機能がないことや、ケース素材を選べないなどの違いがあります。

常時オンの画面に、健康系機能が詰まったアップルウォッチおすすめ:「Apple Watch Series 6

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Image: Wirecutter

画面は常時オンのほうが好きだという人、血中酸素や心拍リズムの測定に興味がある人、チタニウム、ステンレススチールなどの仕上げを選びたい人には「Apple Watch Series 6」がおすすめ。

Apple Watch Series 6」は(ケースの色や素材を変えないかぎり)「Apple Watch SE」とほぼ同じ見た目です。違いは画面を常時オンに設定できることや、血中酸素センサーを搭載していること、ECG(心電図)機能で心拍リズムを測定できること、不整脈を知らせてくれることなどがあります。アプリの起動や実行スピードは若干速いですが、その差は気づくほどではありません。チタニウム、ステンレススチール製の見た目や肌触りが良いという人には「Apple Watch Series 6」一択になりそうです。

Apple Watchがおすすめなのはこんな人

iPhoneと合わせて使えるスマートウォッチを検討している人は、まちがいなくApple Watchが最適です。Wirecutterでは、iPhone対応のスマートウォッチをほぼすべて試してみましたが、どれも限界があるように感じられました。多くのスマートウォッチでは対応アプリの数が少なく、やはりiPhoneとApple Watchの相性の良さには勝てません。

シンプルにスマホを使う時間を減らしたい、知りたい情報に素早くアクセスしたい、iPhoneでやっていたことを手軽にできるようにしたい場合には、Apple Watchが解決策となるかもしれません。急ぎの電話に出たり、お店での支払いに使ったり、空港で搭乗券を見せたり、スマートライトの電気をつけたり、目的地の道案内に使ったり、どこに置いたか忘れたiPhoneを探したり…もちろん時間の確認にも使えます。

iPhoneを持っていない家族には「ファミリーメンバーの設定」機能を活用する手もあります。これはSeries 4以降のモデル(SEを含む)でセルラー版でのみ使える機能で、たとえば自分が使っていたApple Watchをお下がりで子どもにあげて、居場所を確認するのに使えます(ちなみに、アプリや連絡先に制限をかけておくことも可能)。

もしアクティビティ追跡だけしたい場合には、歩数、ランニングやサイクリングの記録、心拍数を測定できるデバイスはほかにもあって、Apple Watchよりも安く手に入るものも多数あります。

「Apple Watch SE」がおすすめな理由

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Photo: Michael Murtaugh

iPhone、Android向けのスマートウォッチを幅広く試してみた結果、総合的にもっともおすすめできるスマートウォッチは「Apple Watch SE」と判断しました。フィットネストラッキング、メッセージの送受信、アプリを使うなど、ほかのApple Watchの機能の大半が利用できるという意味では、多くの人の期待に応える1台といえそうです。

スクリーンは最も高いモデルと同じサイズで、さまざまな作業をするうえで十分なスピードがあるのも魅力です。「Apple Watch SE」にないものをあげるとすれば、ディスプレイの常時表示、血中酸素濃度のモニタリング、心電図などの機能。もし、少し予算を上げてでもこうしたウェルネス系の機能を使いたい人は「Apple Watch Series 6」のほうが向いているかもしれません。

また、昔買ったApple Watchから買い替えたいと考えている人(特に「Apple Watch Series 3」よりも前のモデルを使っている場合)は、「Apple Watch SE」は確実なアップグレードとなりそうです。一方で、「Apple Watch Series 4/5」ユーザーにとって「Apple Watch SE」に買い換えることは実質ダウングレードになるのでもうちょっと待つのが賢明かもしれません。

実は、上述した機能の違いを除けば「Apple Watch SE」と「Apple Watch Series 6」は中身も外見もほぼ同じ。サイズは同じ2種類(40mm、44mm)で、反応スピードもほぼ変わりません。サイズが38mm、42mmの「Apple Watch Series 3」と比べると大きく、ディスプレイ部分はボディの端まで広がっているのがわかります。画面は大きくなりましたが、本体の幅はあまり変わらず、厚さに関しては0.7mm薄くなっています。こうした数mm単位の差は、ウェアラブルデバイスでは結構大きな違いに感じることもあるはずです。

特にサイズの違いは明らかで、たとえば、40mmの「Apple Watch SE」は、42mmの「Apple Watch Series 3」よりも画面が大きくなっています。これにより文字サイズやアプリの情報量、ボタンの押しやすさなどが改善されていて、全体的に使いやすくなっているのがわかります。角も画面の形状に合わせて丸くなっているので、見た目の印象も変わります。

パフォーマンスに関していえば「Apple Watch SE」に搭載されているパワフルなS5デュアルコアSiPプロセッサのおかげで、旧モデルよりもサクサク動いてくれます。これは「Apple Watch Series 3」と比べると約2倍のスピード感だとか。その差は顕著なもので、Wirecutter調査ではアプリを開くのにかかる時間が大幅に早くなり、スクロール時に発生していた遅延もなくなったのを確認しています。また、ネット環境の調子が良い場合にはSiriもほぼ即答してくれます。

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バンド部分の取り外しは、ボタンひとつで簡単にできる。
Photo: Michael Murtaugh

「Apple Watch Series 6」にあるディスプレイの常時表示は、どうしても必要な機能というわけではありません。たとえば今回初めてスマートウォッチを使う人や、いままで同様の機能を使ったことががない人はあまり気にならないかもしれません。血中酸素センサーも同様で、便利な機能であることは間違いないですが、必須とまでは言い切れないでしょう。ちなみに、この機能はFDA認証を受けていません。ただ、ECG(心電図)については、不整脈がわかる可能性があれば、それは少し予算を上げてでも手に入れる価値があるはずです。そういう意味では、もし心臓系の疾患を抱えている人や不安がある人は「Apple Watch Series 6」を検討したほうが良いかもしれません。

「Apple Watch SE」は1日に1回の充電が必要になります。Appleいわく、1回の充電で最大18時間持続するとのこと。毎晩充電すれば日中利用するのに十分持ち、寝る前に充電しておくと睡眠を追跡するのに便利です。参考までに、1時間のアクティビティ追跡、LTEで音楽のストリーミングなどを利用したある日は、約14.5時間装着していましたが、バッテリーは24%残っていました。

個人的にも2015年からずっとApple Watchを使っていますが、1日の終わりには大体30%以上のバッテリーが残っていることが多いです。長時間のエクササイズを記録したり、カーナビ代わりに長時間マップを開いたりした日以外は、バッテリー残量が減ってパワーリザーブモードになるような日はめったにありませんでした。

睡眠記録機能(「Apple Watch SE」などソフトウェア「watchOS 7」を搭載する最新のApple Watchに装備されている)を使うには、就寝前に充電しておく必要があります。ちなみに、寝る前にバッテリーが30%以下になっていると通知がきます。

Apple WatchのSiriでは、メッセージの送信、リマインダーの作成、アプリの起動、最新のスポーツ試合結果の表示、道順の確認などができるようになっています。「Apple Watch Series 3」以前のモデルと比べると「Apple Watch SE」のSiriのほうが正確に聞き取ってくれて反応が素早く、「Apple Watch Series 4」、「Apple Watch Series 5」とも同等のスピード感でした。手首を上げるだけで反応してくれる機能は、反応が得られるときは良いのですが、反応が芳しくない場合もあります。

また「Apple Watch SE」は転倒を検出することができて、検知後に動かない場合は自動的に緊急サービスや指定した緊急連絡先に電話をかけるようになっています。この機能は65歳以上だとデフォルトでオンになっていて、それ以外でも手動で設定を変更できます。

その他機能でいえば「Apple Watch SE」では高度計(コンパスアプリの一部)が常時表示されるようになっていて、リアルタイムで標高を示してくれます。この機能はハイキング中に海抜何mのところまで来たか知るのに便利ではありますが、数値は完全に正確なわけではないようです。

防水機能は水深50mまで対応で、プールや海で泳いでも大丈夫です。ただしAppleは「水圧が高くなったり、所定の水深より深く潜るようなアクティビティを行なうことは想定していません」とのこと。

1日中ずっと装着していても不快にならないか気にする人もいるかもしれません。Wirecutter調査では、Apple Watchはほかのどんなスマートウォッチよりも快適で、バンドの交換も簡単だといえます。Apple公式からも(値段は高いですが)さまざまなバンドが販売されていて、他ベンダーのものと合わせれば合計で数百種類ものデザインから選べます。ちなみに、旧モデルの38mmはSEの40mmに、42mmのバンドはSEの44mmに合うようになっているので、古いApple Watchから「Apple Watch SE」に買い換えたあとも引き続き使い続けることができます。また、Apple Watch Studioでは(オンラインでも店舗でも)自由に時計とバンドを組み合わせることができます。

「Apple Watch SE」のストレージは32GB。アプリ、音楽、Podcastなどにたっぷり使えます(およそ8,000曲分相当)。ケースはグレー、シルバー、ゴールドの3色があります。「Apple Watch Nike」は本体とバンド部分がナイキ仕様になっています(価格は変わらず)。

いつもスマホを持ち歩いていれば問題ありませんが、スマホが手元になくても通話、メールの送受信、通知の受信、音楽のストリーミング(Apple Music経由)などWI-FIが必要なサービスを利用できるようにしたい場合には、購入時にCellularモデルの選択を。ちなみにwirecutterスタッフの経験では、米国の場合、4大キャリアでのみ利用可能で、月額10ドル(約1,100円)の追加料金が発生。結果的には解約することになったとか(公式サイトによると、日本での対応通信事業者はこちら)。

「Apple Watch Series 6」がおすすめな理由

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Photo: Michael Murtaugh

同じサイズの「Apple Watch SE」とあまり見分けがつかない「Apple Watch Series 6」ですが、見分けるポイントは、色と素材です。

ディスプレイの常時表示は、わざわざ手首を上げてスリープを解除する必要がないのが魅力。じつは初代Apple Watchが登場したときから望まれていた機能でもあります。この機能が最初に導入された「Apple Watch Series 5」と比較すると、「Apple Watch Series 6」のパッシブモードは少し明るく、太陽の下でも読みやすいのがポイントです。また、ワークアウト中に画面をタップしなくても心拍数や距離などのステータスを確認することができます。ちなみにアクティブに使用していないときには通知が表示されないようになっていて、カレンダーのイベント、メッセージなどのプライベートな情報は表示するかどうか選択できるようになっています。

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Gif: Michael Murtaugh

「Apple Watch Series 6」のユニークな血中酸素センサーは、LEDとフォトダイオードで構成されていて、反射する光の量を測定して血液の色を計算。そこから酸素飽和度を算出しているとのこと。通常は95〜99%のレベルが良好とされています。一応知っておきたいのは、FDA(米国食品医薬品局)の認可を受けていないため、血中酸素濃度の情報を使って何ができるのか、どれくらい正確なのかは明示しづらいところがあります。

一方、ECG(心電図)はFDA認可を受けていて、不整脈を検出するのに役立つ(PDF)とされています。Appleでは、この機能が救命に活用された事例を紹介していますが、確実に不整脈を検知できる保証はありません。

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「Apple Watch Series 6」の背面には、再設計されたセンサーが。
Photo: Michael Murtaugh

「Apple Watch SE」はアルミニウムの本体に3色のカラー展開でしたが、「Apple Watch Series 6」はさまざまな種類の素材があって、アルミニウム製だとグレー、シルバー、ゴールドのほかにブルー、そして「(PRODUCT)RED」が用意されています。さらに税込8万5580円からのバージョンでは、ステンレススチール製ケースでグラファイト、シルバー、ゴールドの3色から選べます。もう少し価格を上げると色の選択肢も増えますが、いずれにしても機能面に差はありません。

Appleによると「Apple Watch Series 6」のS6プロセッサは「Apple Watch SE」のS5と比べて20%高速だと宣伝しています。とはいえ、S5も十分早いので実際に両者の違いに気づくことは(よほど意識しないかぎり)なさそうです。

購入時にCellularモデルを選択するかどうかは、いつもスマホを持ち歩くか次第。ただ、「Apple Watch Series 6」の場合はアルミニウムのバージョンでは1万円近く値段が上がるのと、ステンレススチールとチタンのバージョンはCellularモデル一択で、LTEが標準装備されていることに注意が必要です。これは、スマホをいつも手元に置いている人にはあまり有用ではない投資になるかもしれません。

「Apple Watch Series 6」の充電速度については「Apple Watch SE」よりも少し速い(5〜8%の差)ので、特に睡眠アプリを使う前に一度充電しておきたいといった場面で便利です。ちなみに充電ケーブルは、USB-A方式になっています。

Apple Watchを買う前に知っておきたい注意点

注意点は2つあります。ひとつ目は、期待していたよりも機能が少ないと感じる点です。Apple Watchは着実に進化を遂げていて、サードパーティ製アプリも使いやすくはなっていますが、「Apple Watch Series 6」のアプリはスマホで使うアプリほどサクサクいくとはかぎりません。このため、サードパーティ製のアプリをガシガシ使うためにApple Watchを買う…というのは避けたほうが良さそうです。アプリはおまけ程度に、Apple Watchの機能に惹かれて購入するほうが満足できるはずです。

ふたつめは、シンプルな機能を備えたスマートウォッチやガジェットと比べると充電頻度が多めに感じる点です。通常使用で1日に1回の充電が必要ですが、LTEの利用や長時間のマップ使用、長時間のワークアウトの記録など負荷のかかることをしていると、夕方になる前に省電力モードになる場合もあります。

上記は、いずれも特段大きな問題というわけではありませんが、事前に知っておくと後から驚かなくて済みそうです。

その他のApple Watchについては、どうなの?

「Apple Watch Series 4」「Apple Watch Series 5」は現在販売終了になっていますが、もしかすると店頭で残った在庫があるのを見かけることもあるかもしれません。いずれも優秀なので、価格次第では検討してみるのもアリです。

「Apple Watch SE」と「Apple Watch Series 4」との主な違いはECG(心電図)機能の有無で、SEよりも高い値段(3万2780円以上)で買うのはおすすめしません。「Apple Watch Series 5」はディスプレイの常時表示機能があって「Apple Watch SE」よりも数千円高い程度であれば、検討してみても良いかもしれません。

残念ながらおすすめできないのは、「Apple Watch Series 3」。2017年に登場したモデルで小さく四角いディスプレイからは時代を感じるかもしれません。「Apple Watch SE」や「Apple Watch Series 6」に比べてアプリの動きがかなり遅く、Cellularモデルであれば「ファミリーメンバーの設定」機能を使って子どもが使えた可能性も残りますが、この機能に対応しているのは「Apple Watch Series 4」以降のモデルとなっているので対象外。おまけに「Apple Watch Series 3」のCellularモデルは2020年に販売終了しています。

最後に、Apple Watch以外のスマートウォッチをiPhoneユーザーが使うことについて。スマートウォッチ、フィットネストラッカー、ランニングウォッチとあるなかで、そもそもiOS対応のスマートウォッチは珍しく、たとえばフィットネストラッカーでiPhoneからの通知を一部転送することなどはできます。また、ランニングに特化したものを使えばApple Watch以上の精度を期待できるかもしれませんが、スマートウォッチの機能を期待していると物足りなさを感じるかもしれません。

GoogleのWear OSを採用したスマートウォッチは、iPhoneと連携させて電話、アラーム、メッセージ、カレンダーのリマインダー、その他iPhoneで設定したアプリの通知を受け取ることができます。ただ、iPhoneでWear OSを使うとどうしてもイライラする場面があったり、利用できるアプリが少なかったりする問題に直面する可能性があります。日頃からiPhoneでAppleのリマインダーやSiriを使っている人が、Google Nowのリマインダーや検索機能を使うと違和感を覚えることもあるでしょう。また最新のApple Watchと比べて、プロセッサの処理速度の違いから全体的に遅く感じることもあるかもしれません。

※表示価格は執筆現在のものです。変更の可能性がありますので、販売ページをご確認ください。

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