いやもうデジカメじゃん。さすがにデジカメじゃん!
って言われても仕方ないスマホをシャープが発表しました。フラッグシップモデル「AQUOS R6」。多分これ、今まででもっとも大人げないカメラ(いい意味で)を搭載したスマホです。
デジカメ並のセンサーとレンズ

最大の特徴は、ソニーのRX100シリーズなどのハイエンド・コンパクトデジカメと同じ1インチサイズの大型センサーを搭載したこと。2021年5月時点でスマホ最大級のカメラセンサーで、もはや力技で画質にアプローチしてきたなと。もちろんスマホならではのコンピューティング処理も抜かりなし。

さらにレンズはライカ社とコラボし、傑作レンズSummicron(ズミクロン)をAQUOS R6専用に再現。レンズ枚数も7枚とリッチな仕上がりです。7枚のズミクロンといえば3世代目35mmF2と同じ枚数ですし、なんかこう、本気さを感じますね。
画質的には従来機よりも白黒のつぶれが改善し、暗所耐性も向上。ここにセンサーサイズの大型化に伴う光学ボケが味わえるので、スマホカメラ競争的にも一歩抜きん出た印象です。作例を見る限り、近接撮影時はかなりボケが出てるみたい。
有効画素数は、メインカメラが約2020万画素+ToF、サブカメラが約1260万画素。センサーサイズと画素数だけで考えるなら、ソニーの「ZV-1」やキヤノンの「PowerShot G7 X Mark III」に匹敵する画が出てくる? 比較対象がもはやデジカメなんですが…。
フラッグシップらしい全部盛り性能
AQUOSのフラッグシップではおなじみのPro IGZO OLEDディスプレイは、ついにリフレッシュレート240Hzの大台を実現。なにげにこれも現時点では世界初の数値だそうで、スマホゲームをプレイする人には一歩先の未来が見えそう。解像度は2730×1260。
SoCは最新のSnapdragon 888、RAMは12GB、ストレージは 128GB。指紋センサーは世界最大サイズの「Qualcomm ® 3D Sonic Max」を搭載し、アバウトにタッチしてもロック解除ができるそうな。バッテリーは5,000mAh。
背中にちっちゃいデジカメ積んでんのかいッ

まさか「僕が考えた最強のカメラつよつよスマホ」をマジで作っちゃうとは、目の付け所がエッジすぎますよ、シャープ。ファーウェイの「P40 Pro」が1/1.28インチの大型センサーをアピールしてたのが去年の話ですが、スマホカメラはセンサーサイズで競う時代が来ちゃうのかい?
「AQUOS R6」は2021年6月中旬以降、ドコモとソフトバンクで発売予定。価格は現時点で不明。大きさを活かした光学性能×スマホならではの写真処理で、スマホ写真に革命を起こせるか。
Source: AQUOS: シャープ