マネジメントをするより、白昼夢を見ていたい。中国の巨大テック企業ByteDanceのCEOが退任

  • author Matt Novak - Gizmodo US
  • [原文]
  • 岩田リョウコ
マネジメントをするより、白昼夢を見ていたい。中国の巨大テック企業ByteDanceのCEOが退任
Image: : STR/AFP (Getty Images)

弱冠38歳で電撃退任。

TikTokなどを運営する会社のCEOである張一鳴氏が、2021年の年末を持ってCEOを退任することを発表しました。張氏が退任する理由がこれまたちょっと面白いんです。今一番グイグイ来ているテック企業の創始者という立場をポイしちゃうのは、張さん曰く「自分はマネージメントの素質がない。白昼夢を見ながら日々を過ごす方が好き」だから。えー? かっこよくてかわいいぞ!?

「私は組織や市場原理を分析し、その理論を使ってマネージメント業務を今よりももっと軽減することに興味があるんです。そして私は社交的ではないし、ネットを見ていること、読書や音楽鑑賞、そして何が可能なんだろうと白昼夢を見るようなひとりで過ごす時間のほうが好きなんです」

これからの半年は引き継ぎをし、次期CEOは共同創業者のLiang Rubo氏が就任すると発表されています。実はこの発表は社内向けのメモとしてサイトに掲載されたものなのですが、クローズドではなく世界に公開されています。理由としてByteDanceは透明性にコミットしたグローバル企業であるからだとしています。

2012年に創業したByteDanceは、皆さんご存じのTikTokなどのプロダクトで一躍世界的企業になりました。でも、TikTokはアメリカと安全保障の問題でちょっと揉めたりした結果、中国政府のByteDanceに対する規制がかなり厳なっていて、それが今回張氏の退任に繋がったのではないかと噂する人もいるようです。

同じように急成長した中国企業のPinduoduo(ピンドゥオドゥオ)の創業者である黄氏も、41歳のときに「食品やライフサイエンスに専念したい」として退任しているという経緯があります。うーん…。中国政府からの圧力があったのかはわからないですが、若き内向的な億万長者がストレス過多にならないポジションへ移動するというのは、まぁもっともらしい理由かとも思えます。38歳の張氏は現在360億ドル(約3兆9200億円)の純資産があるとされています。360億ドルで白昼夢を…。もんのすごくいい夢見られそうです

「何年か前にSNSにこんな投稿をしました。『旅をする意味とは時間や場所を変えること。旅は他の誰かとして新しい環境で他人の生き方を観察することができるし、自分自身と自分の人生と切り離した目で見ることができる』と。CEOとしての役目を引き継いで自分を日々のマネージメント業務の責任から切り離すことで、長期的な戦略、企業文化、社会的責任について客観的な視点を持って模索することができると思っています」と張氏は書いています。

「2012年のビジネス計画で、私はチームに対して会社を創ることで一番やりがいのあることは、一緒に旅を楽しむこと。この新しいフェーズとこれからも続く私たちの旅路を楽しみにしています」と締め括っています。

苦手だと思うマネージメントを頑張って、たくさん働いて大きな会社を作った張CEO、自分の時間をエンジョイできますように。

    あわせて読みたい