「2S」じゃなくて「3」と言ってもいい進化:ドローン「DJI Air 2S」レビュー

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  • author 武者良太
「2S」じゃなくて「3」と言ってもいい進化:ドローン「DJI Air 2S」レビュー

現時点でのベストチョイスですなあコイツは。

ドローンといってもいろんな目的のものがありますが、DJIのMavicシリーズ空撮力と持ち運びのしやすさを両立させたドローンです。2016年のファーストモデルMavic Proから、ジンバル付きカメラで安定した4K 30p動画が撮れる&折りたたみ式プロペラアームでコンパクトに収納できる基本形態を確立。海外にだって手軽に持っていける4Kフライカムとして大ヒットしました。

時は流れて2021年。現在の最新モデルである「DJI Air 2S」は、パッと見るとMavic Pro、2018年のMavic 2シリーズと大きく変わらないように感じますが、さすが現代っ子。スマートに見えて最強です。

DJI Air 2S – ドローン 1インチセンサー 5.4K動画 4方向障害物検知 飛行時間31分 最大転送距離8km マスターショット 灰色
DJI Air 2S

119,900円

DJIから本体をお借りできたので、レビューをお届けします。

大型センサーでズームが活きる

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Photo: 武者良太

キーポイントはカメラ。1インチ・2000万画素のセンサーを載せてきました。

DJI×ハッセルブラッドが開発した今までの最強MavicだったMavic 2 Proのカメラとは仕様が異なり、広角寄り(35mm換算28mm→22mm)、最短撮影距離が短く(1m→60cm)なりました。絞り調整はできないようなので、ここがProの名前をつけていない所以でしょうか。

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Photo: 武者良太

その代わりに、ひねってロック、ひねって外せるNDフィルターが使えます(オプションまたはDJI Air 2S Worry-Free Fly More コンボに付属)。マグネット式ではないので最初は慣れが必要ですが(ジンバルで支えられたカメラの前枠をひねる、ってなんだかいけないことをしている気持ちになる)、しっかりと固定できるのはいいこと。

動画解像度は5K 30p/4K 60p/フルHD 120pで、最大ビットレートは150Mbps10ビットLog撮影も、最大8倍のデジタルズーム(フルHD撮影時)も使えます。これはMavic 2 Zoomの撮影領域もカバーするものですよね。

デジタルズームのクオリティも見てみましょう。プロペラを外し飛行させずに自宅のテラスから撮ってみました。山で撮影した映像からのキャプチャは木々や岩肌ばかりでクオリティの判別がしにくかったので、こちらで。

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ズームなし。


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デジタル2倍ズーム。空の色は変わりましたが、精細感は残ってるどころか、ノーズームのクロップした画像と比べるとこっちのほうがいい。圧縮時のブロックノイズが控えめです。


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4K撮影時の最大倍率となるデジタル4倍ズームです。ブロックノイズがさらに抑えられました。大きな4Kディスプレイなどで見ると塗り絵ぽさを感じますが、スマホやタブレットで見るならまったく問題ないレベルですよこれ。


ドローン本体もグッと寄れるのに、さらにデジタルでズームインできるそのスキル。そんな飛ばせるカメラが595gときた。固定焦点の1インチデジカメDSC-RX0M2が132gだから軽すぎるってわけじゃないのだけど、DJI Air 2Sには空を自由に飛べる羽がありますから。空気三脚できますから。Airの名称は伊達ではありません。

センサー追加で安心して飛ばせる

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Photo: 武者良太

ネーミングからうかがえるように、DJI Air 2Sは2020年式のMavic Air 2のアップデート版です。ドローン本体のディメンジョンやコントローラは同一の様子。上昇・下降速度は4m/sから6m/sと速くなりましたが、これはチューニングを変えたものでしょうか。ゆっくりと飛ぶモード名がT(トライポッド)モードからC(シネ)モードに変わったものの、速度は5m/sと同じなので表記の違いだけとみた。

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Photo: 武者良太

しかし周囲の障害物の検知力は高まりました。特に前部上側端に備わった2つのセンサーが効いてる。ドローンは飛行時に前傾姿勢となるため、真正面に向けてつけられたセンサーだけだと上方向の障害物を検知しにくかったのですが、DJI Air 2Sは新たな眼によって全力飛行時でも周囲の状況を見渡せるスキルを備えたのです。

ぶっちゃけ、Mavic Air 2からのアップデートというには進化っぷりがいい感じじゃないですか。なんでMavic 3の名前にしなかったんだろ、と思えてきます。

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Photo: 武者良太

山に持っていって飛ばしてみると...扱いやすいわコイツー。手に馴染む、っていうべきでしょうか。飛行時のサイズは決して小さくないDJI Air 2Sですが、周囲の状況を着実に見てくれて、何かにぶつかりそうなときはその場でストップしてくれる性能が安心感と直結しています。

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Photo: 武者良太

僕が持っているのは初代Mavic Proですが、約5年の月日は偉大です。Mavic Proはそそっかしいところがあって、右よーし、左よーしの確認がちょっと甘いところがあるんですよね。

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Photo: 武者良太

Mavic Air 2から採用されたコントローラはクランプ部分にアンテナが内蔵されており、スマホを挟み込み、ケーブルを接続してアプリを起動するだけで準備完了。このお手軽さも、DJI Air 2Sが僕らに寄り添ってくれているような印象となります。

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Photo: 武者良太

被写体を追いかけながら飛んでくれるアクティブトラックの精度も高くなったし、被写体をいろんな角度&カメラワークで念入りに撮影してくれるマスターショット機能はSNSで映えそうなショートムービーを作るのにベリーベリーグッド。おうち時間が続く現在ですが、コイツを持って旅をしたくなる気持ちが高まってきます。

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Photo: 武者良太

自信を持って言えますね。DJI Air 2Sはあなたの空撮力の可能性をさらに引き出してくれるドローンだと。本体のみだと11万9900円のコンシューマードローンですが、稼げる機体だと断言します。

DJI Air 2S – ドローン 1インチセンサー 5.4K動画 4方向障害物検知 飛行時間31分 最大転送距離8km マスターショット 灰色
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119,900円

Source: DJI

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