Google Cloud、スペースXの衛星インターネット接続で提携

Google Cloud、スペースXの衛星インターネット接続で提携
Image: Jim Watson (Getty Images)


巨大テック企業のタッグ

Google(グーグル)は先週木曜日、SpaceX(スペースX)と提携し、Elon Musk(イーロン・マスク)氏の野心的な衛星インターネットサービス「Starlink」とグーグルのクラウドインフラをリンクさせると発表しました。この提携はAmazon(アマゾン)やMicrosoft(マイクロソフト)のような巨大企業と、急成長するクラウドコンピューティング市場の覇権を争うグーグルにとって大きな勝利となります。

プレスリリースによると、スペースXは世界中のグーグルのクラウドデータセンターに地上局を設置してStarlink衛星に接続して、今年の下半期までにグーグルのエンタープライズクラウドの顧客に高速インターネットサービスの提供を開始するとしています。スペースXの広報担当者がThe Vergeに語ったところによると、最初の端末はグーグルのオハイオ州ニューアルバニーのデータセンターに設置される予定で、このパートナーシップに関する詳細は今後数ヶ月のうちに公開されるそうです。

Google Cloudのインフラストラクチャ担当上級副社長であるUrs Hölzle(ウルス・ホルツレ)氏は、木曜日に発表したプレスリリースの中で次のように述べています。「分散した拠点を持つ企業がチームの稼働に必要かつ重要なアプリケーションやサービスに、シームレスで安全かつ迅速にアクセスできるようにするために、スペースXと提携できることを嬉しく思います」。

なお、このパートナーシップは独占的なものではありません。マイクロソフトは昨年10月に、スペースXのネットワークを同社のクラウドサービス「Azure」に接続する計画を発表しています。しかし今回の提携はアマゾンと、同社の3000機以上のブロードバンド衛星を軌道上に打ち上げ地球上の95%の地域にインターネット接続を提供することを計画している急成長中の「Project Kuiper」に、グーグルが追いつくのに役立つはずです。

スペースXのGwynne Shotwell(グウィン・ショットウェル)社長はプレスリリースの中で、次のように述べています。「スペースXとグーグルの契約には、世界中で活動する企業や公共機関、その他の多くのグループにインターネットアクセスを提供することが含まれています。Starlinkの高速・低遅延ブロードバンドとグーグルのインフラや能力を組み合わせることで、グローバルな現代の企業が期待する安全で高速な接続を提供します」。

グーグルとスペースXの提携は、今回が初めてではありません。検索大手のグーグル2015年にスペースXに9億ドル(約980億円)を出資し、同社の衛星などの開発資金に充てています。

これまでにスペースXは1500機以上のスターリンク衛星を軌道に打ち上げており、世界最大の衛星コンステレーションとなっています。先週、同社はこれまでに50万人以上の人々がインターネットサービスをオーダーしたり、保証金を支払ったと発表しました。同社は2020年12月にも、アメリカ政府から8億8500万ドル(約980億円)の契約を獲得し、サービスが行き届いていない国内の農村部に高速インターネットを提供するという大きな成果を上げています。

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