もし実現してたらメッセージアプリ市場はAppleのものだったかも。Android向けiMessage計画

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  • author Andrew Liszewski - Gizmodo US
  • [原文]
  • 塚本直樹
もし実現してたらメッセージアプリ市場はAppleのものだったかも。Android向けiMessage計画
Image: Caitlin McGarry/Gizmodo

歴史にもしもはないけれど。

Epic Games(エピックゲームズ)がApple(アップル)に対して行っている訴訟の証言から、Appleの意外な計画が明らかになりました。証言によると、Appleのエディー・キュー上級副社長 は2013年にiMessage for Androidを提唱しましたが、最終的には却下されたようです。

The Vergeに掲載された証言記録によると、2013年4月にキュー氏はアップルのクレイグ・フェデリギ氏とこのテーマについて文書でやり取りをしていました。その中でキュー氏は、アップルが「iMessageをAndroidに提供する必要があります。何人かのスタッフがこの件を調査していますが、私たちは必ずこれを公式のプロジェクトにすべきです」と述べたのです。さらにこの提案が実行できなかった場合、Google(グーグル)に市場のパワーを奪われることにも言及しています。

「モバイル環境でもっとも重要なアプリのひとつを、グーグルに奪われたいのですか?」と、キュー氏は述べています。「グーグルは検索、メール、無料ビデオがあり、ブラウザでも急成長しています。私たちは最高のメッセージングアプリを持っており、それを業界標準にするべきです。どのような方法で収益化できるかはわかりませんが、運営コストはそれほどかかりません」。

しかし証言記録によれば、アップルの重役たちは同意しなかったとしています。フェデリギ氏はキュー氏に対して、「Android上のiMessageは、iPhoneを使っている家庭で子供にAndroid携帯を持たせる際の障害を取り除くことになるのではないかと懸念しています」と述べています。

さらに文書によると、アップルのフィル・シラー氏もこの計画についてキュー氏と意見が合わなかったようです。キュー氏はシラー氏の「見解が正しいかどうか」について聞かれ、「明らかに彼は私たちがそれをするべきだとは思っていなかったし、私たちはそれをしなかったので、彼が勝ったと言えるでしょう。しかし、私は彼がその決定に貢献したとは思わない」と答えています。

キュー氏の証言記録の他の部分は、エピックを含む独占禁止法違反の疑惑に対するアップルの訴訟争いには役立ちそうにありません。キュー氏は2013年にシラー氏、キュー氏、ティム・クック氏との間で交わされた会話の中で、「顧客に当社のストア(iTunes、App、iBookstore)を利用してもらうことは、人々をエコシステムに夢中にさせるために我々ができる最善のことの一つです」と述べたと証言しています。これはエピックの問題の中心がアップルによるApp Storeの運営にあることを考えると、同社にとっては決して良いことではありません。

しかしキュー氏は、スマートフォンのプラットフォームに関係なく誰もがiMessageを使用できるようにすることを求めていましたが、それが却下されたという事実は、少々残念です。私たちは誰もが緑の泡(SNSのメッセージ)を恥じることなく、仲良くメールをすることができるはずです。

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