「Jiobit Next」レビュー:キッズ向けGPSトラッカーに対する考え方が変わった

  • author Florence Ion - Gizmodo US
  • [原文]
  • Rina Fukazu
「Jiobit Next」レビュー:キッズ向けGPSトラッカーに対する考え方が変わった
Image: Florence Ion / Gizmodo US

位置情報の精度はGoogleマップ超え?

親になって初めてキッズ向けGPSトラッカーを試してみたという米Gizmodoのスタッフライターが「Jiobit Next」をレビューしています。もともとは「子どもを過度に監視しないように」と自分に言い聞かせていたのが、「子どもが安全でいることを確認できれば良い」と考えるようになったようです。


「自分が親になったら、子どもを監視しすぎるようなことはしない!」…そう決めていたのですが、予定よりも早くフルタイムの仕事に戻ることになったもので、まだ幼い我が子を社会に送り出すにも多少の不安がありました。そんな状況への解決策として、娘にはGPSトラッカーを装着してもらうことに。

Jiobit Next」ロケーションモニターは、シンプルなクリップ式のGPSトラッカーで人間やペットに装着できます。トラッキングウォッチの「Lil Tracker 2G」やトラッキング専用の首輪「Whistle Go Explore」よりも目立ちにくく、地図アプリを使ってトラッキングするよりも扱いやすいのがポイント。位置情報を取得するだけであれば、新たに通信事業者と契約して別のデバイスを設定するよりもお得に済みそうです。それに子供の居場所を常に正確に把握できる安心感は、きっと月額9ドルの利用価値があるはず…!

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Jiobit Next

これは何?:キッズ向けクリップ式のGPSトラッカー。

いくら?:130ドル(約1万4100円)

好きなところ:Bluetooth接続で、子ども(あるいはペット)がスマホがある場所からどれだけ近いを知ることができる。防水・耐衝撃性がある。

好きじゃないところ:Jiobitアプリで管理者になれるのは親ひとりのみ。SOS機能はまだ試験的な機能に留まっている。



サイズも頑丈さも文句なし

もともと特別なニーズを持つ子どもたちのためにデザインされた「Jiobit」は、グレーと白のシンプルなトラッカーで、外側にボタンやスイッチはありません。防水加工が施されているので風雨に晒されても大丈夫。

重さは18gで、お風呂に入るまで忘れてしまいそうなほどの軽さです。本体の大きさは3.6×5×1.1cm。クラッカーくらいのサイズです。小さいですが、今のところ紛失しそうになったことはありません。

キッズ向けケータイと比べて…

価格は130ドルで、充電ドック、ベルトループに固定するためのセキュアループ、ペットの首輪に固定するためのストラップクリップ、フックにかけるためのループといったアタッチメントが付いてきます。うちの娘にはズボンのウエストゴム部分にクリップで留めていますが、自分で振り落としたり勝手に外したりしていないので、しっかり装着されている印象です。保護用のスリーブや、安全性を高めるためのピンロック式ポーチなど、9〜30ドルでアタッチメントやアクセサリーも販売されています。

「Jiobit」にはSIMカードは不要ですが、データ接続のための月額料金が必要となります。年間契約だと月額9ドル、6カ月契約で月額13ドル、契約外だと月額15ドル。いつでも解約することができます。キッズ向けケータイの最安プランと比べても(アメリカの場合)合計で同じくらいの金額になり、毎月の通信料も通常10〜15ドル程度です。

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クラッカーサイズの「Jiobit」。
Image: Florence Ion / Gizmodo US

アプリの使いやすさ

設定は簡単。登録すると"ケアチーム"として夫/妻、両親、ベビーシッターなど子どもを見守る人々を招待できるようになっています。

Bluetoothを使って一番近くにあるスマホとの距離を測定できるのですが、子どもと付き添いの大人の距離をGoogleマップでもまだ実現できていない精度で確認できるのが特に気に入っています。また、一緒に外出しているときでも、少し遠くに行ってしまったときにアラートを送ってくれるので、ファーマーズマーケットのように人の多い場所でも役立ちます。

アプリの操作感も比較的シンプルで、無駄な機能はない印象です。子どもがよく出入りする自宅や学校などの「信頼できる場所」の周囲にデバイスが到着/出発すると、通知を送ってくれるようになっています。また、移動中は他のリアルタイム地図アプリと同じように、子どもの移動を地図上の青い点で確認することができます。

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子どもが自宅にいるときも、道を歩いている間も、Jiobitは正確に把握してくれました。
Screenshot: Florence Ion/Gizmodo US

追跡が正確!

シッターさんがベビーカーを玄関から運び出している音がしたと思ったら、アプリから娘の外出の通知が来たりして、「Jiobit」が娘の居場所をかなり正確に追跡してくれていたことには特に感動しました。タイムライン機能から仕事中の娘の様子をチェックして、どの公園に行ったのか、どのくらい外出していたのかも正確に知ることができます。週末に一緒に過ごすとき、同じ公園に行かないようにするといった使い方もできるので便利です。

「Jiobit」は、利用可能な無線LAN、Bluetooth、GPSネットワークなどに接続して座標を特定します。LPWA CatM1やNB-IoT対応ですが、国際的な接続については限られています。

セキュリティはどう?

子どもを追跡するガジェットを扱う上で最も注意したいのがセキュリティですが、「Jiobit」では独自のセキュリティチップがないデバイスではサーバーと通信できないようになっているとのこと。データは「Jiobit」のサーバーに送信されるときと、デバイスが使用されていないときの両方で暗号化されます。また、ソフトウェアはデバイスを物理的にいじっても変更できないようになっているとか。

「Jiobit」はまた、COPPA(児童オンラインプライバシー保護法)に準拠していることが認証されています。以前にはキッズ向けの他のGPSトラッカーがセキュリティの脅威に晒されていることが発見されましたが、「Jiobit」の製品はこうしたリストに含まれていません。

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1日の終わりには、ベビーカーを置いている玄関のそばで「Jiobit」を充電。
Image: Florence Ion / Gizmodo US

感想

娘がもう少し大きくなったら、「Alert Me」というオプション機能の使い方を教える予定です。これは、トラッカーの前面をダブルクリックすると、アプリを通じてケアチームに助けが必要なことを知らせてくれるというもの。自宅で一緒にいるときなどには通知をオフにすることもできます。この機能は現在は試験段階とのことです。将来のアップデートでは、警備会社のフォローアップ電話や緊急出動などができるようになれば、もっと使い方の幅が広がるのかなとも思います。

大きな注意点があるとしたら、現在のところ、片方の親だけがメインの保護者として設定され、もう片方はチームの一員という位置付けにまとめられていること。うちの場合、最初に夫のスマホで設定したため、私には信頼できる場所やケアチームを編集する権限がありません。今後、ソフトウェアアップデートで解決されると良いなと思っています。

それ以外では、今のところ負担をかけずに娘の様子を知ることができるのでかなり助かっています。もし子どもがもう少し大きくなって、ひとりで通学する時期が来ても使い続けることができたら、ますます買った価値があるなと思えそうです。結局のところ彼女が安全であることが確認できたら、それだけで十分ですから。

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