AIが完全になりきってお喋りしてくれます。
Googleが5月19日深夜に行なったキーノート「Google I/O ‘21」にて、新情報や製品のデモなどをオンラインで発表しました。
会話が得意なAI「LaMDA」
そこで発表された新機能のひとつが、機械学習で言語処理がすごーくナチュラルになったという「LaMDA」です。デモでは、冥王星についてGoogleエンジンに蓄積された情報をフル活用して、まるで冥王星になったかのように人と会話をする様子が紹介されました。

たとえば「そこに行ったらどこに行ったら良い?」と聞かれると、LaMDAが「巨大な渓谷、氷山、間欠泉、クレーターもいくつか見えるよ」と答えてくれます。また「訪れる価値はあるよ。でもすっごく寒いからコート持って来てね」と気遣いまで見せ、完全な擬人化が成立しています。
膨大な会話の分岐を取捨選択
LaMDAは、耳をすませるとちょっと機械的な声ではありますが、呑気なかすれ声の男性とリアルにと喋っているようです。しかし裏で無限とも思える会話の可能性を計算し、いきなりの質問に答えて同じ答えを繰り返すこともありません。

紙飛行機とも会話
続いて、紙飛行機とも会話するデモも登場し、「これまで着地した最悪の場所は?」の質問に、「それは水溜りだね。かろうじてそのままでいられたけど、数分間そこにハマってしまったよ。あれはヒドかった」なんて答えも、もし紙飛行機に魂があったら、小粋にこんな答え方をするのかな? という返しでした。

このようにして、実際に本人(?)に思ったことを何でも聞いて、答えを教えてもらうロールプレイが可能になります。「LaMDA」はまだ開発途中ですが、これが実装されたらヤカンでもロケットでも白菜でもブラックホールでも、何でもお喋りが楽しめそうですね。
Source: YouTube, Google I/O