ネコと遊ぶロボット「Enabot Ebo Pro」レビュー:筋金入りの怠けネコには通用しませんでした

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  • author Victoria Song - Gizmodo US
  • [原文]
  • 中川真知子
ネコと遊ぶロボット「Enabot Ebo Pro」レビュー:筋金入りの怠けネコには通用しませんでした
Photo: Victoria Song/Gizmodo

ある意味、裏切らない結果。

ネコちゃんの肥満は飼い主の悩みではないでしょうか。

避妊去勢すると太りやすくなりますし、年齢を重ねるにつれて運動量が減ってカロリーを消費しにくくなります。なのにグルメで飽きっぽいからダイエット系の餌を与え続けるわけにもいかず、飼い主は頭を悩ますわけです。

だから、ネコちゃんを少しでもエキサイトさせるオモチャが数多く発売され、飼い主はとっかえひっかえ試す日々が続きます。

パブロという肥満ネコちゃんと暮らしている米Gizmodoのヴィクトリア・ソン記者も、そういうオモチャを探していました。

そして、出会ったのが「Enabot Ebo Pro」。

しかし、獣医師から「健康状態がマジで心配なんだけど! 」と電話を受けるほどの肥満(8.7kg)で、運動=昼寝だと思っているパブロちゃんの前では、ロボット・ペットカメラ兼オモチャは無力だったようです…。

では、どんな様子だったのかを見ていきましょう。


ロボット、可愛すぎてヤバい

Enabot Ebo Pro

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Photo: Victoria Song/Gizmodo

これは何?:ネコちゃん向けのロボット・ペットカメラ兼オモチャ。

お値段:299ドル(約3万2500円)。

好きなところ:AIトラッキングは好調で、追跡可能なペットカムのようだった。撮影された動画はローカルに保存されるので、サブスクリプション料金が追加でかかる心配がない。自動充電が上手く、とにかく可愛い。

好きじゃないところ:飼いネコの態度。

まず、Ebo Proは、信じられないほど可愛いです。

テニスボール大のサイズで、ピクセルの目が感情を表すんです。電源を入れると、まるでポケモンのごとく誇らしげに「EBO!」と言います。

7年間の東京留学で、カワイイものへの耐性はかなりついていたはずですが、Ebo Proのカワイさは、開封直後に思わず声をあげてしまったほどでした。

レーザーポインター内蔵の帽子と、シリコンの羽がついた帽子の2種類のほかに、トナカイの耳とサンタの帽子も同梱されていたのですが、これを装着させると悶絶並のカワイさでした。

Ebo Proを簡単に説明するなら、ペットカム+ロボット掃除機+ネコのオモチャのキメラです。1080pのカメラ映像はアプリで確認することが可能で、動画も撮影できます。Proモデルには、ペットや家族を認識できるAIが搭載されています。

アプリでは、ロボットをマニュアル操作したり、特定の時間と曜日に、プリセットしたモードでペットと遊ばせることもできます。

ロボット掃除機と表現したのは、バッテリー残量が少なくなると自動で充電ドックに戻り、衝突センサーを搭載しているから。お掃除機能はありませんが、お掃除機能みたいです。

設定はとても簡単。まず、Eboアプリをダウンロードしてからアカウントを作成し、QRコードをEbo Proにスキャンさせれば完了です。

フル充電は2時間で完了です。

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Photo: Victoria Song/Gizmodo

操作感はどう?

Ebo Proのマニュアル操作は慣れが必要です。カメラの映像を頼りに操作するのですが、Ebo Proがフラフラしてしまうんですよね。

最悪と言うほどではありませんが、家具の下をくぐりつつペットを追跡し、スムーズな動画が撮るのはかなりハードルが高かったです。

屋外+不安定なLTEという状況下になると、撮影は困難を極めました。しかし、これはEbo Proに限ったことではありません。他のペットカメラだって同じようなものです。

Ebo Proにはボタンがいくつかついていて、ネコが押すと前方に加速したり、死んだふりをします。動作前には、悶絶するほど可愛い「Ebo!」を聞くことができます。

しかし、パブロの反応はイマイチでした。

私がマニュアルでEbo Proを操作すると、「だからなんだ」といった風にかなり冷めた視線を送ってきましたし、Ebo Proが追えないような場所に飛び上がってしまうこともありました。

パブロはレーザーポインターが好きなのですが、特定のパターンで前後にフリックしたときに限るので、Ebo Proをマニュアルモードで操作しても食いつきはよくなく、死んだ魚のような目で見ているだけでした。

同様のレーザー内蔵のPetCube Play2のときは大喜びだったので、そのギャップにはがっかりです。

気を取り直して、シリコン製の羽根で誘惑してみたのですが、数秒しか追いかけませんでした

半ロボット半ペットカム

パブロの反応は置いておくとして、飼い主目線だと、外出中の補助的なペットカムとして使える点が気に入りました。

一般的なペットカムは固定型ですが、Ebo Proならペットを追いかけ回したり、ペットに話しかけたり、動画を録画することもできるからです。一般的なペットカムがセキュリティカメラなら、Ebo Proはロボットのカムコーダーと言えるでしょう。

自動録画機能には戸惑いましたが、Ebo Proはクラウドに映像を保存しないというので安心しました。ライブストリーミングはマニュアルスタートですし、動画を見るならスマホに保存されたものに限定されます。クラウドを使わないので、サブスクリプション料金がかかることもありません

そうそう、人間目線で気に入った機能はもうひとつあります。それが自動トラッキング機能です。Ebo Proは、顔を認識して追跡することができるんです。

トラッキング機能に問題があるとすれば、パブロがEbo Proの後追いを鬱陶しく感じると、愛犬デイジーのもとに誘導し、「んじゃ、あとはよろしく」とでも言うかのように、デイジーに引き渡してしまうことでしょうか。

ちなみに、なんでデイジーに引き渡すことができるのかというと、Ebo Proはネコとイヌを区別するのが得意じゃないからです。

マニュアルモードでは上手くいきませんでしたが、自動モードでは活動の曜日の時間を設定するのも含めて、手応えを感じました。

レーザーポインターを有効にしておけば、パブロは半信半疑ながらも10分くらい追いかけてくれました。

いや、追いかけたと言うのはちょっと誇張しました。座ったまま、レーザーを数分間見つめ、1、2度前足でトントンしてくれました。

運動と呼べるほどのことはしていませんが、1日のほとんどを寝て過ごすパブロにしてみれば、やらないよりマシです。

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Photo: Victoria Song/Gizmodo

誤解なきよう強調しておきたいのですが、Ebo Proは何も悪くありません

Ebo Proは、これまで触ったどんなロボット掃除機よりもセルフドック(自動で充電ドックに戻る動作)が上手ですし、ドック入りしたときに「Ebo!」というのなんて、むちゃくちゃ可愛いです。

私の家は全床がハードウッドなので、カーペットの上での動作に関してはわかりませんが、衝突センサーもしっかり機能し、椅子の脚やその他の家具にぶつかるなんてこともありませんでした。

ドアにぶつかったてたかが知れています。ルンバがダイニングテーブルの椅子にぶつかったときなんて、ブルドーザーで削られたような傷になっていましたよ…。それを考えれば、もう、全然!

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Photo: Victoria Song/Gizmodo

パブロの怠けっぷりは筋金入りだった

パブロはEbo Proを気に入らなかったようですが、興味はあったのではないかと思っています。

時々ですが、Ebo Proの匂いをかいだり、ドックの前を通り過ぎるときに視線を送ったりしていましたからね。

ただ、空のランドリーボックスに出たり入ったりすることが好きなパブロには、299ドル(約3万2500円)もする高級オモチャのよさに気づけないんです。

とはいえ、飼い主が清水の舞台から飛び降りる気持ちで購入したオモチャにネコが見向きもしてくれないのは、「ネコあるある」ですよね。ネコあるあるに加えて、筋金入りの怠けネコ・パブロとくれば、こんな結果になるのは必然的だったのかもしれません。遊び好きなネコちゃんだったら違った結果だったかも。

活発なネコちゃんの飼い主さんで、ちゃんとしたペットカムの購入を考えている人なら、Ebo Proはよい選択肢のひとつと言えると思います。

だって、高価格帯のインタラクティブ・ペットカムより100ドルほど高いだけで、月々の使用料なしでビデオを無制限に携帯に保存することができる、高性能インタラクティブ機能付きペットカムを手に入れられるのですから。

ネコちゃんが遊ぶなら、299ドルはアリですよ。

パブロは残念な結果に終わってしまいましたけどね。ま、あるあるです。

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