折り畳むだけでは飽き足らず。サムスン、「三つ折り」や「巻き取り」のディスプレイ技術をチラ見せ

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折り畳むだけでは飽き足らず。サムスン、「三つ折り」や「巻き取り」のディスプレイ技術をチラ見せ
Image: Samsung

ディスプレイの可能性はまだまだ無限大ですな。

サムスンは、21日まで開催中のディスプレイ関連のカンファレンス「Display Week 2021」で、曲げられるだけではない、スマートフォンやノートPC向けの、次世代のディスプレイ技術を披露しました。

1. 三つ折りディスプレイ

まず、トップ画像の「S-foldable」という名称のプロトタイプは「Z Fold」や「Z Flip」で採用されている折りたたみ式スクリーンとは異なり、完全に広げると7.2インチの大型ディスプレイになる三つ折りディスプレイです。サムスンによると「S-foldable」のコンセプトは、「Galaxy Z Fold 2」のように、スマートフォンとタブレットの両方の用途に合わせて変形できて、折りたたむとさらにコンパクトになるものを目指しているとのこと。

2. 巻き取りディスプレイ

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サムスンの巻取りディスプレイのコンセプトは、かさばるヒンジ部分を取り除き、よりスリムでエレガントなデザインにすることで、デバイスのスクリーンが側面から伸びるようにするもの
Image: Samsung

さらに内側や外側に曲げるのではない、同じ形状のままで水平方向に引き伸ばすことができる、巻取りディスプレイのコンセプトも発表しました。今回のプロトタイプ写真では、1~2インチ程度スライドさせていますが、サムスンの巻取りディスプレイのコンセプトは、用途に合わせてサイズを変えることができるというもの。厚さや複雑なヒンジを必要としないディスプレイを実現するための新しい手法になるかもしれません。

3. 大型な折りたたみ有機ELディスプレイ

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サムスンの17インチ折りたたみ式PCのコンセプトは、これからのPCデザインの方向性を示唆するものかもしれませんね
Image: Samsung

さらにサムスンは、より大きな折りたたみ式ディスプレイを求める人のために、17インチのフレキシブル有機ELスクリーンをノートPCに実装することも表明しています。画面を最大限に活用したい時はデバイスを広げて立てかけて作業でき、そして半分に折り畳めば、筐体の両側にタッチスクリーンを搭載したよりコンパクトなノートPCになります。このようなデザインは、レノボの「ThinkPad X1 Fold」にもありますが、レノボの製品(フレキシブルなLG製OLEDパネルを採用)は、最大で13.3インチのディスプレイです。

4. ウェブカメラが組み入れられたディスプレイ

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UPCによって、ディスプレイを物理的に邪魔するものを排除しようとしています
Image: Samsung

また、これこそ最も待ち望まれていた技術かもしれませんが、サムスンはディスプレイ下カメラ(Under Panel Camera/UPC)を搭載したノートPCのコンセプトも紹介しています。UPCでは、OLEDスクリーンの後ろにカメラレンズやセンサーを隠し、ユーザーの視界から物理カメラを排除すること可能。この技術はスマートフォンとノートPCの両方に有用で、例えば現在のスマートフォンに見られるノッチやパンチホールつきの前面カメラをなくすことができますし、ノートパソコンのウェブカメラのための上部のベゼルもなくすことができます。

UPCは、現在のディスプレイから邪魔なものを取り去るための、いわゆる最後の手段かもしれません。しかしUPCを実装するにあたって難しいのは、カメラの画質を著しく劣化させないことで、これまでUPCの普及を妨げる大きな要因となっていました。

フレキシブルディスプレイやUPCはまだまだニッチな技術ではありますが、この技術が進化し続けていることは素晴らしいし、そう遠くない未来、さまざまな機器に搭載されることを期待したいですね。

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