ヴァージン・ギャラクティックの宇宙船「VSS Unity」、ニューメキシコ州から初めて熱圏へ飛ぶ

  • author 岡本玄介
ヴァージン・ギャラクティックの宇宙船「VSS Unity」、ニューメキシコ州から初めて熱圏へ飛ぶ
Image: Virgin Galactic/YouTube

SF映画みたいな絵面ですが、現実なんです。

5月22日のこと、Virgin Galactic(ヴァージン・ギャラクティック)の第2世代宇宙船「VSS Unity」が、ニューメキシコ州の離発着場「スペースポート・アメリカ」にて有人テスト飛行を行ないました。

母船ジェット機「VMS Eve」で高度15kmまで上昇した後に切り離され、ジェットを点火し熱圏である89kmまで飛ぶことに成功!

記録動画では、地球を背景にした、クールな映像が見られます。

Video: Virgin Galactic/YouTube

たくさんの検証実験が並行された

乗っていたのはパイロット2名と、NASAの「フライト・オポチュニティー・プログラム」の一環として積まれた研究用の荷重。このテストではただ高く飛ぶだけでなく、アップグレードされた水平尾翼と飛行制御システムの検証や、上空から地上への生配信する機能の確認などなど、いくつものメカニズムについてのテストが行なわれました。

地球を背景に翼の角度が可変している様子が映っていますが、これのどこかがアップグレードされているワケです。

アメリカ的に高度80km以上は宇宙

「VSS Unity」はマッハ3で上昇したとのこと。またこの成功で、ニューメキシコは米国内で3番目に人類を宇宙に打ち上げた州となりました。

ちなみにですが、JAXAいわく国際航空連盟では高度100kmから上が宇宙と定義されているものの、米国空軍は80kmから上を宇宙と定めているとあります。なので「VSS Unity」はすでに宇宙空間に到達していることになりますね。

テスト飛行は2時間

「VMS Eve」が飛び立ったのは、午前10時30分頃で、切り離しにもっとも適切な角度で飛行するまで1時間掛かったとのこと。そこで「VSS Unity」が分離し、地上に帰還したのは昼の12時30分前でした。地上では、会長のリチャード・ブランソン氏がその様子を眺めており、成功を喜ぶ姿も見られます。

今回のテスト飛行は昨年12月に予定されたいたのが遅れ、やっと実現したのだそうです。ですがこの試験により、商用飛行への道のりが大きく前進したとのこと。次はギンギラギンの第3世代宇宙船「VSS Imagine」の出番でしょうか? 楽しみですね。

Source: YouTube, Twitter (1, 2) via Mashable, INTERESTING ENGINEERING, Virgin Galactic
Reference: ファン!ファン!JAXA!

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