真実だけど辛辣デス。
民間の宇宙企業に資金援助を行う非営利団体XPRIZEが、設立者で起業家のピーター・H. ディアマンディスをホストに迎え、TeslaやSpaceXのイーロン・マスクを招いて脱炭素化社会の実現をテーマにした対談を行いました。
笑顔で厳しい現実を話すイーロン
アースデイを記念したこの席では、二酸化炭素を減らすことの重要性などを話していましたが、人類を火星に送り届け、植民地を作る計画にも触れました。そこでイーロンの口から出たのは…「火星に行ったら最初はたくさんの人が死ぬでしょうね」という話でした。
12:38辺りからご覧ください。
動画にて、イーロンはまず「火星行きはお金持ちが脱出する手段ではないよ、危険だし快適でもない。長旅だし生きて帰還はできないだろう」と話し出しました。しかし「だけど栄誉ある旅だし、驚きの経験になるよ」と下げてから持ち上げています。続けて「食事は良くないだろうけどね。ていうか正直言って、最初はたくさんの人が死ぬだろうね」とまた身も蓋もないことを言って、「行くのはボランティアだけだよ」と何となく自虐めいた笑いで場を締めました。
SpaceX設立に難色を示したディアマンディス
ふたりは2000年からの知り合いで、21年前はディアマンディスがイーロンに「ロケットの会社なんてやめときな」と助言したこともあったのだそうな。ですがイーロンはそれを聞き入れなかったために、今の成功を手中に収めたわけです。それに惑星の植民地化計画も、当時から構想していたことが伺えます。
もうちょっと希望を持たせてほしいけどね
火星はとにかく過酷な環境ですし、たくさんの人柱と長い年月なしでは植民地化は成功し得ないでしょうね。参加者に夢を見させすぎてもいけませんが、もっとこう、美味しい宇宙食の提供とか、何とか生き延びるための技術開発もやってるよ! くらいは言ってほしいかなーと思います。
まずは爆発しないStarshipを作らないと、ですけどね。