第2世代Amazon Echo Show 8レビュー:カメラの解像度が13倍、ビデオ通話が捗ります

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第2世代Amazon Echo Show 8レビュー:カメラの解像度が13倍、ビデオ通話が捗ります
第2世代の「Amazon Echo Show 8」は、スマートディスプレイを内蔵した、ビデオチャット用途が強化されたデバイスです Photo: Florence Ion/Gizmodo US

6月9日に日本でも発売されたばかりの第2世代のEcho Show 8

初代のEcho Show 8と比べ、カメラが1メガピクセルから13メガピクセルと解像度がめっちゃ上がり、ビデオ通話時には画角内にいるユーザーの動きを自動でパンやズームをしてくれる自動フレーミング機能が新しく搭載され、特にビデオ通話のための機能が大幅にアップグレードされました。第2世代のEcho Show 8実際に使ってみてどうだったのか、米ギズモードのフローレンス記者によるレビューをお届けします。


誰だって親との関係は複雑ですが、子供ができてからは、(自分がそこまで話したいと思っていなくても)娘がおじいちゃんおばあちゃんと話せる、オープンな方法を準備しておくのは良いなと思い改めるようになりました。娘はまだ生後16ヶ月ですが、箱の中にいる誰かが、自分に向かって話しかけていることは理解できます。最近は子供用のカメラ付きスマートディスプレイ製品は増えているので、娘がおしゃべるできるようになったら必然的に使うことになりそうですし。

アマゾンの最新製品、第2世代のEcho Show 8は、人々がより頻繁にコミュニケーションを取ることを目的としたスマートディスプレイです。130ドル(日本では14,980円)でありながら、アレクサの豊富な機能を利用できることはもちろん、キッズモードも搭載されています(日本で購入できるEcho Show 8にはついていません)。しかし一番の目玉は、画角内にいるユーザーの動きを自動でパンやズームをする自動フレーミング機能が新たに加わったことです。自宅の様子をチェックするための監視カメラも兼ねることができると考えると、この価格はお買い得だと思います。

今回は私の母も、第2世代のAmazon Echo Show 8のビデオ通話機能をレビュー用端末で試しました。娘が、Echo Show 8の中のおばあちゃんと話していることに気付き、笑顔になっていく様子を見て、私は心が溶けるように癒やされたことを白状します。Echo Show 8 が、アマゾンの物議を醸す「Sidewalk(サイドウオーク)」との接続を可能にしているという事実を忘れてしまうほど、心ときめく体験をしました。

第2世代 Echo Show 8

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これはなに?:アレクサ搭載のスマートディスプレイ

価格:130ドル(日本では14,980円)

好きなところ:自動フレーミング機能を搭載した13メガピクセルのカメラ。ちょうどよい8インチディスプレイ。スマートホームコントローラーとして最適な選択肢のうちのひとつである。

好きじゃないところ:簡単なキャスティング機能がない。全てのストリーミングサービスが利用できるわけではない。大音量だと振動する。

ソフトでスタイリッシュな、スマートディスプレイ

第2世代のEcho Show 8の球根っぽい曲線的なデザインはキュートでモダン。グーグルの「Nest Hub」のソフトな感じのデザインに似ていますが、Echo Show 8は、より丸く角がとれた感じ。でもEcho ShowもGoogle Nest Hubにも採用している背面の布製のカバーは、掃除がしにくくて何かこぼしてシミにしてしまった場合は交換がほぼ不可能なので、別の素材にしてほしいと思っています。

Echo Show 8は、幅14センチ、7.3センチの奥行きで、5ワットのステレオスピーカーをふたつ搭載、中はオクタコアプロセッサを搭載しています。Echo Show の8インチHDディスプレイはとても明るく鮮やか。編集した写真をアップロードして壁紙として表示させてみたところ、すぐにAdobe Lightroomですぐに現像し直したほうが良いことに気づくぐらいです。

本体上部には、カメラカバー、音量ボタン、マイクのミュートボタンがあります。電源は背面に差し込みますが、電源アダプタがでかく、(私のように)電源タップにアダプタを挿しまくっているような人は工夫が必要です。また背面にはmicroUSBポートがあり、有線のインターネット接続も可能です。

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グレーシャーホワイトのEcho Show 8は、インテリアに馴染むモダンなデザインです
Photo: Florence Ion/Gizmodo US
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本体上部には、マイクのミュートやカメラカバー等ハードウェアボタンが配置されています
Photo: Florence Ion/Gizmodo US
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背面は布で覆われています。有線インターネットに対応したMicroUSBポートも搭載。
Photo: Florence Ion/Gizmodo US
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Echo Show 8の1,300万画素カメラの存在感は抜群。
Photo: Florence Ion/Gizmodo US
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ステレオスピーカーをふたつ搭載しているため、背面が膨らんでいるのが特徴的
Photo: Florence Ion/Gizmodo US

Echo Show 8の外観デザインは全体的に気に入りました。アマゾンがレビュー用に送ってきたグレーシャーホワイト本体は、私のオフィスで流行っている「Kawaii」テイストにマッチしています。カラバリは他にチャコール(黒)もあります。またAmazon純正オプションとして、角度調節スタンドが15ドル(日本では2490円)で購入できます。


ご近所さん助けよう、「Sidewalk(サイドウォーク)機能(日本では未実装)」

Echo Show 8のセットアップは、全体的に普通というか標準的。スマートフォンのAlexaアプリからデバイスをセットアップしたり、画面上でログイン認証を行ったります。

アカウントをリンクすると「Amazon Sidewalk」の免責事項が表示されこれを有効にするか無効にするかを選択することができます。アマゾンはこの技術を「デバイスの動作を向上させる共有ネットワーク」と表現しています。(Sidewalkは日本版のEcho Show 8には未搭載です)

これを有効にしないほうがいい理由は、アマゾンがプライバシーに関しては疑わしいことだらけという周知の事実も含めて米ギズモードの記事で説明しています。このSidewalkを有効にした場合、アマゾンは、スマートライト「Ring」や、ペットやモノを追跡するトラッカーなどに「対象範囲を拡大」することに利用するとしています。またSidewalkは「あなたと、あなたの隣人にこれらのサービスを提供するために、あなたのインターネット帯域幅のごく一部を利用します」とのこと。

さらに「Sidewalkで何かを見つける」ことを促す別画面が表示されますが、これを有効にすると、「隣人が、Sidewalkに接続されたペットや重要なアイテムを見つけるのを助けることができる」と記載されています。私は協調的な人間でありたいと思うし、郊外に住んでいるので、困った時は互いに助け合うことが大事です。だから私はSideWalkを有効にしました。私のご近所さんが、Sidewalkと互換性があるトラッカーを使っているかどうかなんて知りませんが、もしご近所さんの子猫ちゃんがいなくなってしまったら、いつでも探せるようになります。しかし、これはプライバシーとのトレードオフの考慮が必要です。

音はずっしり良い感じ

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セーラームーンを見ています
Photo: Florence Ion/Gizmodo US

Echo Show 8のスピーカーは、音がずっしりしていて、ヒップホップなど低音ブインブイン系の音楽を再生すると音がよく響きます。大きい音量で音楽を再生すると、薄い板の棚など軽い場所においていると振動を感じるほどです。仕事中は静かめの音量で音楽をかけることが多いのですが、一番小さい音量設定でも、チルホップの声色をしっかり聞くことができました。また、追加のEchoデバイスをサブウーファーとしてペアリングできるのも良いですね。

子供部屋や小さめのオフィスなど、バックグラウンドとして何かを流しておきたい場所でもEcho Show 8は十分活躍してくれます(例えばNetflixで配信されている「美少女戦士セーラームーン エターナル」のリバイバル版のようなアクション満載のアニメでも)。Echo Showの8インチディスプレイは、外観も音も素晴らしいのですが、このサイズの画面だと字幕は小さく見ずらいので、英語の吹替版を見てしまいました。


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Digitally Imported(インターネットラジオ)はネイティブでサポートされていないので、Echo Show 8で再生できるようにするのに時間がかかりました
Photo: Florence Ion/Gizmodo US

個人的なEcho Show 8の最大の不満は、Googleのデバイスと比較してコンテンツが貧弱な点です。もちろん、グーグルとアマゾンは競合するエコシステムですが、並べて比較してみるとその差がよくわかります。私はYoutube TVやケーブルテレビサービスを普段主に見ているので、Echo Show 8で見たいものが特にありませんでした。また「Pluto TV」や「Discovery+」、さらに最近注目されている「Paramount+」などの人気のストリーミングサービスも、今のところEcho Showデバイスでは提供されていません。音楽やポッドキャストでも同じ状況ですが、Pocketcastsのようなアプリで、音の再生をクラウド上で同期させることができます。

また個人的には、オープンなグーグルのキャスティング機能の方が便利に感じています。動画上に小さなChromecastアイコンが表示されたら、それが利用可能なのが一目瞭然でわかりやすく、スキル検索も不要でプラットフォームに関係なく動画を見ることができます。


アレクサ、おばあちゃんに電話して

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おばあちゃんと娘がEcho Show 8でいないいないばあ
Photo: Florence Ion/Gizmodo US

Echo Show 8の新しい目玉機能は、ビデオ通話時の自動フレーミング機能です。デフォルトではオンになっていますが、必要に応じて無効にすることもできます。私の母とこの機能を試しましたが、デフォルトのAlexaでの通話機能でしか使えません。(Echo Show 8では、SkypeやZoomでもビデオ通話ができます)第2世代Echo Show 8発表時はリアクション機能やARエフェクトについても発表されましたが、現在まだ利用することはできません。

私の娘は、まだ充分に会話できません。だからこそ自動でパンやズームしてくれるカメラが最適に思いました。娘は話している間も、もぞもぞ動きます。私の母は、ビデオ通話中、カメラの画角の外に入ったり出たりしながら、いないいないばあをしてくれました。Echo Show 8のカメラは左右どちらにもパンせず、カメラはフレームの中で母を追い続け、常に母の体に焦点を合わせます。110度の広角カメラという特性もあり、絶妙な視野効果で遊ぶことができました。30分のビデオ通話中、特に母や娘の頭部に焦点が合っている時は、お互い少しずつずれていました。アマゾンによると、カメラの「デジタルフレーミング技術」が、人物がフレームに近づきすぎたため、それぞれの人をモノと解釈した可能性があるとのことです。

ベストなスマートホームガジェットのひとつ

このレビューを書く前、Amazon Echo Show 8は少しの期間しか使用したことがありませんでしたが、GoogleアシスタントよりAlexaを好む人の方が多いのは知っていました。Alexaアプリのスキルやルーティンはとても簡単にアクセスできます。さらに、全ての設定をデバイスそのものから行うことができるのですが、これはGoogle Nestのスマートスピーカーではできません。また、ネットワーク上に新しいスマートホーム対応のガジェットが加わると、Alexaはそれを積極的に表示してくれます。

アレクサとのお付き合いのポイントは、有効にしたスキルに大きく依存するので、音声アシスタントをトレーニングしていないと、使いこなせずイラッとさせるかもしれません。

Googleアシスタントの場合は複雑なコマンドを発動する前に、スマホからある程度プログラムしておくことが必要です。Echo Showのようなデバイスでは、音声アシスタントをプログラムしながら慣らしていくことが必要です。メンテナンスに手間をかけずにデジタルな存在と付き合いたい人にはありがたいかもしれませんが、特定のサードパーティのサービスにこだわりがある人にはかえって面倒かもしれません。

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Echo Show 8は、ニュース等、情報源にはにはならないかもしれませんが、13メガピクセルのカメラを搭載した、ビデオ通話に最適なデバイスです
Photo: Florence Ion/Gizmodo US

アマゾン製品プライバシーが気になるような人は、とっくにアマゾン製品を投げ捨ててるでしょうし、そんな人はそもそもネットに繋がってカメラやマイクがついたようなデバイスを購入することはしませんよね。

初代のEcho Show 8をすでに持っていて買い換えるた方が良いかどうか悩んでいる人は、新しいカメラやビデオ通話に興味がなければ買い換える必要はないと思います。ビデオ通話時の自動フレーミング機能は、すぐには気づかないほどマイナーな機能です。しかし初代の1メガピクセルのカメラから今回13メガピクセルになり、ビデオ通話時の解像度が劇的に良くなったことは大きいと思います。祖母は残念ながらGoogle Duoを使いこなせなかったので、これから孫とのコミュニケーションのためにEcho Show 8をうまく使えるようになるか興味深いところです。

とりあえず第2世代Echo Show 8は「いないいないばあ」をするには最高です。

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