カリフォルニア、1700万匹のサーモンを海へトラック輸送したい

  • author Dharna Noor - Gizmodo US
  • [原文]
  • 岩田リョウコ
カリフォルニア、1700万匹のサーモンを海へトラック輸送したい
Image: Shutterstock

サーモン移動大作戦開始!

カルフォルニアのキングサーモンは通常、淡水である川で生まれてその後、海へと渡ります。しかし今年は川の干ばつが激しく。セントラル・バレー周辺の川で生まれるサーモンの数が激減してしまいました。

川に水がなくなるとサーモンが海まで無事に泳いで行くことができない! ということでカリフォルニア州魚類野生生物局はセントラル・バレーの川で卵から生まれた稚魚1700万匹を海まで自力で泳がせずにトラックで輸送して海へドボンと放ってあげる策を立てているそうです。サーモンを乗せた146台のトラックが4万8280キロ移動するという壮大な計画。干上がってしまった川では泳げないばかりか、さらに数が減ってしまって生態系にも影響が出てくるからです。

カリフォルニアはこれまで何度も干ばつに悩まされていて、サーモン移動大作戦も実は過去におこなっているんです。でも今年はかなり激しい干ばつで、カリフォルニア州の歴史で3番目ということです。今回はこれまでよりも20%増の数のサーモンたちを海へと運んでいくとのことですが、できるだけ人の手を加えないような形でいくため、たくさんの魚は死んでしまうとのこと。このセントラル・バレーの地域のキングサーモンは、気候変化に加えて養殖のアトランティックサーモンから伝染した病気などの影響ですでに絶滅危惧種となっているので、この状態はまさに危機なのです。

トラックで移動させる作戦について、移動のショックで海に放たれたあとにボーッとしてしまい鳥や他の動物に食べられやすくなってしまうんでは、と懸念している専門家もいるとのことです。でも川から海へ渡りきれずにバタバタと死んでいってしまうのと比べたら、こっちの作戦の方がよっぽど生存率は高い気がします。頑張れ、サーモン!

    あわせて読みたい