中国、新宇宙ステーションへの最初の乗組員を打ち上げ

中国、新宇宙ステーションへの最初の乗組員を打ち上げ
Kevin Frayer/Getty Images (Getty Images)

宇宙大国の座へ。

中国新しい宇宙ステーションへの初の有人ミッションは17日の朝、ゴビ砂漠の酒泉衛星発射センターから打ち上げに成功しました。

中国有人宇宙機関の報道によると、3人の乗組員は現地時間午前9時22分に長征2号Fロケット「神舟12号」で、「天宮」と呼ばれる新しい宇宙ステーションに向けて打ち上げられました。そして、4月に打ち上げられた「天河」と呼ばれる宇宙ステーションのコアモジュール(長さ55フィート=約17メートル)へと向かうのです。4月に打ち上げられた天河は、先月にモジュールを搭載したロケットが制御不能な大気圏再突入を起こしたことでも話題となりました。

宇宙ステーションを完成させるための11回の打ち上げの口火を切った天河が打ち上げられた後、中国は約7トンの貨物を軌道上に打ち上げたとSpace Newsは報じています。これらの貨物は17日の宇宙飛行士の到着を見越して打ち上げられたもので、乗組員は宇宙ステーションに3カ月間滞在する予定となっており、忙しくも健康的な生活を送るためにさまざまなものが必要となります。中国の宇宙機関によると、宇宙飛行士には120種類の食品のほか、トレッドミルや固定式の自転車が用意されているそう。欧州宇宙機関(ESA)の動画を見ると、この自転車は基本的には地球で販売されている製品と一緒ですが、微小重力に耐えるためにストラップやバーが付いています。また天河にはダイニングエリア、ひとつのバスルーム、そして各宇宙飛行士のための独立した居住区があります。

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3人の宇宙飛行士は天河に向かいましたが、宇宙ステーションが完全に運用されるのは2022年以降だと予想されています。中国有人宇宙局の副局長であるJi Qiming氏は記者会見で、宇宙飛行士のNie Haisheng氏、Liu Boming氏、Tang Hongbo氏は船外活動を行い、宇宙ステーションのロボットアームと一緒に作業を行う予定だとプレスカンファレンスにて述べました。ロボットアームは宇宙船をドッキングさせるための位置を決めたり、近くのゴミを取り除くために使用されます。アメリカの政府関係者の中には、天河のロボットアームが人工衛星への攻撃に使われるのではないかとの懸念を示した人もいましたが、国際宇宙ステーションにもロボットアームがあり、こちらは最近スペースデブリによって損傷を受けたばかりです。

今回の打ち上げは、中国の宇宙機関が来年末までに天宮ステーションを完成させるために必要と考えている合計11回のミッションのうち、4回予定されている有人宇宙飛行の最初のミッションです。また今回の打ち上げは、中国にとって約5年ぶりの有人宇宙飛行であり、中国人宇宙飛行士の宇宙滞在期間としては最長となる予定です。

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