世界初のeVTOLレースが年内に開催!
F1レースカーのような細長いボディーに、ドローンのようなプロペラが8枚あるeVTOL機(電動垂直離着陸機)の「Airspeeder Mk3(エアスピーダー・マーク3)」。2月の時点ではまだ実現まであと数歩という感じでしたが、このたび南オーストラリアで実際に空中飛行を行った動画が公開されました。
これはマシュー・ピアーソン氏が設立したAirspeederと、Alauda Aeronauticsというスタートアップ企業が初めて開催する、「EXAシリーズ」というレースのためのテスト飛行。2021年内に行われるこの大会では、4チームが参加し、各チームからふたりの遠隔パイロットが世界で行われる3つの競技で腕を競います。
How will pit stops look in the future?#FlyingCarsAreHere#FlyingCars#eVTOL#Motorsports#Engineering#Aviation#Innovation#NewTechnologypic.twitter.com/fb64Fj77Pi
— Airspeeder (@AirspeederHQ) June 19, 2021
離れた場所にあるコックピットからロボットを操縦
選手は世界中から選出された、凄腕のドローン操縦士が務めます。そして実機にはコピーロボットのようなメカ操縦士が、人間の動きをリアルタイムに真似て操縦することになります。

機体にはLiDERやレーダー類が仮想的な力場を生み出し、フルパワーによる空中のヘアピンカーブでも安全。重量は130kgで時速0~100kmまでたったの2.8秒で到達します。レース中の速度は、時速150~250kmと、自動車のレースとは比べ物にならないスピード感でしょうね。しかも、これが同時に10機ほど飛ぶのです。ちなみに高度は500mまで上昇できるそうなので、スタートやゴールは横並びではなく縦並びになるかもしれませんね(でもバッテリー交換は、地上に降りないといけませんよねぇ)。
培った技術は都市の移動や運搬に活用
「EXAシリーズ」は空のF1で、横からだけでなく上や下からも追い越しが可能。プロペラ同士がぶつかり合うような、エキサイティングな未来のレースとして世界を魅了することと思われます。ですがこのレースで得られた知見は、将来的に都市型の移動手段や、医療品の運送といった分野に応用することが大きな目的となっています。
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— Airspeeder (@AirspeederHQ) June 18, 2021
ホントに年内の開催なるか?
予定している2021年内の開催は、残すところ5カ月。年末には大興奮のレースが見られると良いですね。結果次第では、2022年に有人飛行も計画されているそうなので、こちらも楽しみです。
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— Airspeeder (@AirspeederHQ) June 20, 2021
Source: YouTube, Twitter, Instagram via Airspeeder via NEW ATLAS