イタリアで「実在しない彫刻」が200万円で落札された理由

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  • author 岡本玄介
イタリアで「実在しない彫刻」が200万円で落札された理由
Image: affaritaliani.it

我思う、故に我在り。

イタリアのオークションにて、とある彫刻作品が1万5,000ユーロ(約200万円)の価格で落札されました。作品名は「I am(私はいる)」という意味の「Io Sono」。でもその彫刻は、概念だけで物質はこの世に存在しないのです。

激しい競争の末、倍以上の額に

作者はイタリアの芸術家サルヴァトーレ・ガラウさんで、競売が行われたのは、ミラノのオークション・ハウス Art-Rite。競売開始前の予想価格は、6,000ユーロ(約80万円)と見られていたのが、あれよあれよと倍以上の値段になったのだそうです。

実はすっごくイマドキな作品

この作品の展示方法は、150cmx150cmの場所を用意するだけというお手軽さで、環境に配慮しているのも特徴となっています。そして購入者は証明書を手にするのみなのですが…NFT(非代替性トークン)で発行されるため複製ができないという利点があります。

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Image: affaritaliani.it

確かに制作過程で二酸化炭素を排出しませんし、いろいろと今の時代を反映した作品という印象を受けますね。 現代美術はやったもん勝ちなので、一本取られたって感じもします。アート好きにとっては、マルセル・デュシャンの『泉』以来のセンセーションかもしれません。

Source: ITALY 24 NEWS via INTERESTING ENGINEERING, affaritaliani.it via facebook

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