約3000年ぶりにオーストラリア本土でタスマニアデビルの赤ちゃんが誕生

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  • author George Dvorsky - Gizmodo US
  • [原文]
  • 岩田リョウコ
約3000年ぶりにオーストラリア本土でタスマニアデビルの赤ちゃんが誕生
Image: Aussie Ark

奇跡のベイビーたち、誕生おめでとう!

オーストラリアの自然保護活動家たちが大喜びしています。オーストラリア本土でタスマニアデビルの赤ちゃんが生まれたからです。ただの動物の赤ちゃんでしょ、どうして? って思いますよね。約3,000年ぶりなんです。

バーリントン野生生物保護区で3,000年ぶりに生まれた7匹のタスマニアデビル。去年、26匹のタスマニアデビルがこの保護区に送り込まれ、この度自然繁殖で無事に赤ちゃんが生まれたということです。タスマニアデビルのこれまではというと、オーストラリアの先住民の狩猟とオーストラリアの野生犬ディンゴによって本土のタスマニアデビルは絶滅してしまい、タスマニア島にだけかろうじて残りが生息している状況でした。

そんな残りのタスマニア島のデビルたちも伝染性の顔面腫瘍によって約9割が死滅。去年の研究によりこの腫瘍は伝染するガンだったとわかっていますが、未だタスマニアデビルの個体数は危機的状況で、絶滅危惧種に指定されています。現在野生のタスマニアデビルは世界で2万5000匹のみとなっています。

そういう経緯でタスマニアデビルをオーストラリア本土に蘇らせたいという活動が始まり、しっかり自然繁殖してくれたおかげで、これからタスマニアデビルが増えていってくれると自然保護活動家たちも大喜びしているということです。

「もし自然繁殖してくれなかったら終わってましたね」とNGO団体オージー・アークの会長は話しています。26匹の行動を遠くからそっと見守り続け、自然に赤ちゃんを産んだというのが確認。カンガルー同様お腹に袋のあるタスマニアデビルの妊娠期間は3週間。米粒ほどの胎児を未熟なまま出産し、育児嚢に移動させてピーナッツほどの大きさになるまで育てるのです。

現在はこうして生まれた7匹のベイビーたちを保護官のみなさんがしっかり彼らの健康と成長の様子を見守っている状況ということです。まだちょっと早い段階ですが、個体数を増やしていきたいと期待しているそうです。

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