人間の技術で一体地球はどこまで掘れるんでしょうか!?
日本の研究船「かいめい」が世界記録を出しました。これまでの歴史で一番深い海底掘削記録で、その深さ8,023m!
最大40mの細長いピストンコアラーを搭載している海底掘削装置を使って秒速1.1mの速さで掘削していき、2時間40分で水深8,023mまで到達したとのこと。これまでの最高記録はなんと約50年前。マリアナ海溝でアメリカの掘削船「グローマー・チャレンジャー」が水深7,034mに到達したときでした。
今回の掘削でかいめいは、長さ37.75mの堆積層のサンプルの採取に成功。これはもちろんこれまで一番深い海底のサンプルとなったわけです。掘削した部分も合わせると結果8,060mまで掘ったことになります。掘削した場所は2011年のマグニチュード9.1の地震を起こした東日本大震災の震源地近くでした。このサンプルでその地点の地震の歴史などを調べて地震研究に活かしていくそうです。
今回は海底の掘削でしたが、実は陸地の掘削ではもっともっと深い1万2200mという記録があります。これは1989年、ソビエト連邦時代のロシアがコラ半島でおこなった掘削で、人間の手で掘られた人工の穴としてはこちらが世界一ですね。