一言で言えば「最高」だけど。新しいノイキャン完全ワイヤレスイヤホン「ソニー WF-1000XM4」の音質を詳しく語ってみる

  • 57,008

  • Buy
  • author ヤマダユウス型
一言で言えば「最高」だけど。新しいノイキャン完全ワイヤレスイヤホン「ソニー WF-1000XM4」の音質を詳しく語ってみる
Photo: ヤマダユウス型

一言で済むのですが、ちょっと語らせてくださいな。

本日発表された、ソニーがおくる完全ワイヤレスイヤホンのフラッグシップモデル「WF-1000XM4」。みんな、欲しい? 僕は欲しい。当然のように欲しい。なぜなら音が良いから

速報のハンズオン記事では音質への詳しい言及ができませんでしたが、幸い実機をお借りできました。こちらの記事では音質とそれを支えるアクティブノイズキャンセリング(ノイキャン)にフォーカスして、詳しくお話していきます。

…話していきますが、どんな人にオススメと聞かれたら、良いノイキャンワイヤレスを求めるすべての人にオススメと言っちゃいましょう。音質も、ノイキャンも、なんならサイズ感も諦めたくない人に捧ぐ、聖杯のごとき一台。

装着感からして信頼できる

210609wf1000xm4sound_02

本体のデザインは大きく変わりました。ぷっくらした形状はケースから取り出す際もつまみやすく、ザラっとした手触りで滑りにくさもよし。ツルツル系イヤホンでありがちな落下をかなり防げるかと。

210609wf1000xm4sound_03

大きさは、完全ワイヤレスとしてはやや大きめかな。アクセントにもなっているマイク部分に施されたゴールドの意匠がカッコいいです。シックでさりげない高級感ってやつです。

210609wf1000xm4sound_04

「WF-1000XM4」は、専用のノイズアイソレーションイヤーピース「EP-NI1000」が3サイズ同梱されています。これ、とても良い。独自開発されたポリウレタンフォーム素材を採用し、フィット感や遮音性に貢献してくれてます。色も統一感があるね。

コンプライをはじめとするウレタン製のイヤーピースに似てるけど、ウレタン製はもっとモロモロしてスポンジ感が強く、引っかき傷に弱い。「EP-NI1000」は合皮のソファーのような質感で、柔らかさを持ちつつも引っかき傷に強く、モロモロしにくくなっています。ウレタン系のフィット感や遮音性と、シリコン系の使いやすさを併せ持ったイヤピって感じ。

また、アプリ「Headphones Connect」から、イヤホンが正しく装着できているかの測定や、おすすめイヤーピースのサイズ測定も可能。サイズ測定は2種類のサイズのイヤーピースを交互に装着して、どちらが自分の耳にマッチするかを測定してくれるもの。これが面白くて、僕は普段Mサイズのイヤーピースを使ってるんですけど、MとSを測定したらSをおすすめされました。実際にじっくり試してみるとSの方が聞き疲れしにくく、ノイキャンも効果的だったので、アプリに教えられましたね…。

マスク話し声は、マジで聞こえない

210609wf1000xm4sound_05

ノイキャンオンで音質をチェック。前モデルのXM3でさえ良い音だと思っていたのに、XM4ではさらに音場のスケール感や余裕が感じられ、キックの減衰がスーッと抜けていくのを感じます。低音の迫力はXM3の方が分厚く感じたものの、XM4の方がキックやベースの頭が感じられたので、低〜中域の整理が向上している印象。XM3はボワっと、XM4はドシっとしてる、みたいな表現ですね。

ボーカルは、女声の通りの良さがパない。アニソンのようなオケが入り乱れる曲でも、しっかり通って聞こえました。高域周辺のハイハットやギターのフィンガーノイズのようなつんざく系の音も自然にアンサンブルしていて、尖りもせず不足もしない。ナチュラルに聞こえるとは、まさにこのこと。

210609wf1000xm4sound_06

そして、これらの素晴らしいリスニング体験を叶えているのが、さらに進化したノイキャン性能。どれくらい強いかっていうと、マスクした状態の男性の話し声(喫茶店で話す程度の音量)であれば、目の前で話していても聞き返したくなるほど。数メートルも離れればマジで何も聞こえないし、ほどほど音量の店内BGMも聞こえない。間違いなく、最強ノイキャンですわ。

一方で、高域ノイズとして挙げられる女性や子供の話し声などは、遠くにいても感じられますが、これまでのノイキャンとは比較にならないくらい抑えられています。驚いたのは、タイピング音や机をトントンと叩くような音も9割近く消音してる点。タイピング音は自分の近くから出る+自分の体で振動としても感じられるノイズなのに、よく消せてるなぁと。

210609wf1000xm4sound_07

こうした強力な静寂性は、リスニングへの集中性や没入感を増幅させるとともに、雑音によってかき消されやすい音への傾聴力を大幅に高めてくれています。言ってしまえば、音質面で僕が感じていた「高域が鳴っている、キックの切れ味が良い」などの感想も、チューニングではなく静寂な環境で聞いているからこそ感じられた音、っていう可能性もあるんです。

音楽って、大音量で聞くことで聞こえてくるor大音量で聞かないと感じにくい変化があるんですけど、XM4が作り出す静寂は普段聞いている音量でも迫力たっぷりに聞こえるので、「こんな音あったんだ!」みたいな、微細な表現に気づかせてくれる。

いい音には、静寂が要る」はXM3のコピーですけど、ほんとにこれです。静寂だからこそ、聞こえる音がある。

良い音で聞く=リスニング環境づくりが大事

ノイキャンワイヤレスが広まるにつれて、ノイキャンの強さ=スカウターの戦闘力にも似たイヤホンそのもののバロメーターとして認知されているようにも思うこの頃。確かにノイキャンの静寂はリスニング以外にも使える「持ち歩けるサイレントルーム」として、完全ワイヤレスを便利なツールめいたものにしている面もあります。

210609wf1000xm4sound_08

ですが、XM4のノイキャンは、ノイキャンのおかげで音楽体験が向上していることを自覚せざるを得ないほど、ノイキャンパワーが音質につながっているように感じました。「そんなに強いノイキャンいるのぉ?」と、オーバースペックを懸念する人には、こう返しましょう。「だからこそ、届き得る音があるのだ。」

※価格など表示内容は、執筆現在のものです。変更の可能性もありますので、販売ページをご確認ください。

Photo: ヤマダユウス型
Source: Sony

WF-1000XM4 ほしい?

  • 0
  • 0
Sony

シェアする

    あわせて読みたい