スターゲイト? どこでもドア? 605km離れた街と街をつなぐポータル

  • 5,633

スターゲイト? どこでもドア? 605km離れた街と街をつなぐポータル

そっちの世界はどうですか?

世界的コロナパンデミックの影響で、海外旅行にいけない日々が続いています。ワクチン接種が世界各国で進むにつれて、少しずつ旅行に行けるようにはなるものの、コロナ前の旅行事情に完全に戻るのはもうちょっと先の話。遠く離れた街の様子を見てみたい、そんな擬似旅行を味わえる不思議な輪っかがあります。605キロ離れた街と街をつなぐポータル。

「遠く離れた街をつなぐポータル」と言うと、イーロン・マスクの新プロジェクトか何かですか?と思いますが違います。リトアニアのヴィリニュスの街とポーランドのルブリンの街をつなぐ「PORTAL」、大きな輪っかはヴィリニュス・ゲディミナス工科大学のエンジニアによるプロジェクト。605キロ離れた街をこの輪っかポータルを通して疑似体験できます。遠く離れた場所をつなぐなんてまるでスターゲイトかどこでもドアのようですが、この輪っかに設置されているのは大きなスクリーンとカメラ。お互いの街の様子が、リアルタイムでスクリーンに映し出されています

「他人への理解」を促進するためのプロジェクト

プロジェクトの発起人は、Benediktas Gylys財団会長であるBenediktas Gylys氏。Gylys氏は、気候変動など、現在人類が直面している難しい難問のそもそもの原因は、他人への理解の欠如にあると考えており、だからこそ人と人をつなぐ本プロジェクトを考えたのだそう。プレスリリースにて、Gylys氏はこう語っています。

「目を凝らしてみてみれば、優秀な科学者・活動家・リーダーの不在や、知識・技術不足が原因ではないのです。問題は同族意識。国境で制限され、小さな世界でしか物を見ることができない、共感能力の欠如が原因なのです。だからこそ、PORTALのアイディアを実現することにしました。過去の争いや先入観を超え、団結するためのブリッジです。これは、我々のそして彼らの幻想を超えるための招待状なのです。」

ただのテック系インスタレーションではなく、非常に深い信念と意義を持ったプロジェクトなのです。プロジェクトは5年構想だというので、コロナがきっかけではないものの、今公開できたのはナイスタイミングでしたね。

現在は、リトアニアとポーランドを繋いでいるPORTALですが、今後ヨーロッパのいろいろな街に設置される予定だそう。公式サイトを見ると、どうやら次はヴィリニュスとアイスランドのレイキャビク、ヴィリニュスとロンドンに設置されるようですね。

ちなみに、PORTALが輪っかなのは、ヴィリニュス・ゲディミナス工科大学チームいわく「有名なSFシンボル」からヒントを得たということなので、やっぱりスターゲイトですよね。長方形もしくは枠がピンクなら、どこでもドアだったんだけどね。

Source: Portal, Vilnius

    あわせて読みたい