中国の火星ローバー「祝融号」から届いたユニークなセルフィー

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  • author George Dvorsky - Gizmodo US
  • [原文]
  • たもり
中国の火星ローバー「祝融号」から届いたユニークなセルフィー
探査車「祝融号」と着陸プラットフォームが写った最新“セルフィー”|Image: CNSA via Xinhua

あらかわいい。

中国神話の「火の神」にちなんで名付けられた探査車「祝融号」が取り外しできるワイヤレスカメラを使って、火星の地表で着陸プラットフォームとのツーショットを撮影しました。

NASAの探査車パーサヴィアランスやキュリオシティと比べると祝融号は小柄ですが、中国にとって重要な探査車です。中国国家航天局(CNSA)が先日、このミッションを祝して画像を数枚公開したと国営の新華社は報じています。

重さ約240kgの祝融号は5月15日に着陸して、5月22日に着陸プラットフォームを離れています。探査しているユートピア平原は、1976年にNASAのバイキング2号が訪れた場所です。

Natureの記事によれば、探査車はこのセルフィーを撮影するため、ワイヤレスカメラを埃っぽい地表に置いて10m近く下がってポーズをとったとか。写真には、マスト頭部を誇らしげに伸ばした祝融号と探査車を火星の地表に運んだ着陸プラットフォームが写っています。両方とも中国の国旗を見せていますね。

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ポツンと佇む着陸プラットフォーム
Image: CNSA via Xinhua


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着陸地点を写す360度パノラマ
Image: CNSA via Xinhua

トップ画像の他にも、着陸地点の360度パノラマ画像や分離した着陸プラットフォーム(傾斜路が伸びた先にあるタイヤ跡も写っています)、祝融号の現在の環境を捉えたショットが公開されました。

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着陸機周辺の景色
Image: CNSA via Xinhua

祝融号のミッションは90ソル(火星日)間の予定で、リモートの惑星科学者として気候のトラッキング地質の研究などの任務を果たします。探査車には岩石を分析するためのレーザー機器と地表下の水氷を見つけるためのレイダーが搭載されています。ユートピア平原には砂丘のような構造や霜、古代の溶岩か泥火山の名残りなどの興味深い特徴があるとのこと。

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天問1号が撮影した着陸地点の到着ビフォーアフター
Image: CNSA

先週初め、CNSAは天問1号が撮った火星の最新画像を公開。6月2日に撮影された高解像度画像には祝融号と着陸プラットフォームと共に、着陸機の逆噴射ロケットによる黒い斑点も地表に写っていました。天問1号は祝融号とともに2020年7月23日に打ち上げられ、探査車へ通信の中継と科学的な探査を行ないながら地球での687日に相当する1火星年を過ごします。

祝融号はNASAのパーサヴィアランスとキュリオシティ(NASAの探査機インサイトも火星で活動中ですが、固定式なので除外)に続く、現在火星で稼働中の3つの探査車のうちの1つです。パーサヴィアランスは試運転フェーズが終わって、ようやく初の科学的観測に乗り出すところ。突如として火星が賑やかな場所になりましたが、それってすごいことですよね。

Source: Xinhua, Nature (1, 2), China National Space Administration

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