見た目も機能も未来的。
BMWグループのためにデザインを作るDesignworksが、日本のロボットアニメに出てきそうなゲーミング・チェア「The Rival Rig」を作りました。
発表されたのは6月28日。ドイツで行なわれたeスポーツ向けのイベント「Esports Boost」でのことでした。そして出展は、Designworksが手掛ける仮想のテック工房「RIVALWORKS」。彼らが初めて作ったこのプロダクトは、RGBライトをはじめ、自動で位置調整を行ない、空気圧で膨らみ、背もたれの体温検知で冷風も出る次世代のゲーミング・チェアなのです。
宇宙船やF1にインスパイアされた
「The Rival Rig」はコンセプト・モデルなのですが、複雑なシステムを瞬時に判断して操縦する必要がある、宇宙船やF1レーシングカーなどから影響を受けているとのこと。
そうしたことから、プレイヤーのパフォーマンス向上のため、AIがセンサー、空圧パッド、電気機械式アクチュエーターなどを制御し、アームレストの圧力に応じて高さを変えるなど、プレイヤーの健康を管理するよう出来ています。またオープンソースで他者が作ったプログラムやハードウェアなどとも統合が可能なのも特徴のひとつです。
「RIVALWORKS」とは
初めて登場したのは、BMWとパートナーであるチームがeスポーツのために出したマンガ『Heroes of Rivalry』のシリーズでした。そこではBMWの技師たちがハードウェアを開発する工場として描かれ、あくまでマンガの中だけで実在はしませんでした。ですがこの「The Rival Rig」を現実世界で作ったことで、Designworksがその役目を担うことになったのです。おそらく今後、「RIVALWORKS」がブランド化するのでしょうね。

実際のゲーマーたちと協力して作ったというこの椅子。自動車にもシートが必要なので、なんとなく共通点は見出せますよね。BMWがeスポーツ用のアイテムを、こういう形で作るのはイマドキって印象です。今後もレーシング・ゲーム用のハンドルやら、シミュレーターめいたものとかも出てくるかもしれませんね。非常に楽しみです。
Source: YouTube, Instagram, Designworks via YANKO DESIGN