ロボットアームはもう古い。これからはロボットお箸が荷物を積み下ろすよ!

  • author 岡本玄介
ロボットアームはもう古い。これからはロボットお箸が荷物を積み下ろすよ!
Image: DEXTROUS ROBOTICS / vimeo

ロボットは寄せ箸も迷い箸もしません。

テネシー州メンフィスにあるスタートアップ企業DEXTROUS ROBOTICS社が、物流の倉庫で使うためのロボットを作っています。ですがコレ、通常ならアームやハンドで荷物を掴むところ、2本のアームが1本ずつ持ったお箸で挟んで運ぶのです。

独自のAIに超人的な速度とパワー、そして同期されたペアのロボットは、トラックの荷台とベルトコンベアの間で、40kgまでの荷物ならどんな種類でもラクラク積み下ろしができます。

Video : DEXTROUS ROBOTICS / vimeo

やっぱりお箸って便利

ひとつのロボットハンドが器用に一膳のお箸を使うわけではありませんが、お箸の良さがこんな形で立証されたのはちょっと意外です。私たち東洋人は、何の苦もなくお箸を使いこなしますが、それにどれほどメリットがあるのかなんて微塵も感じませんよね。ですが、実は凄いことなのだと再認識させられます。

DEXTROUS社の共同設立者イヴァン・ドラムライト氏は、かつてトヨタ・リサーチ・インスティテュートに勤め、ジョージ・ワシントン大学で教鞭を執っていたという人物。彼は昔の教え子と共に、吸引や掴む動作を伴わない箱の取り扱いについて研究を重ね、このお箸という解決策に辿り着いたのだそうです。彼らはお箸を使えば、お米一粒でも大きなおかずでも摘んで持ち上げられることをよく理解しています。それにたった2本の棒なのに、おかずを刺したり切ったりいろんなアクションが可能ですもんね。もしかしたら、お寿司や中華料理でも食べに行ったときに閃いたのかもしれません。

でもお箸は難しい

とはいえ、お箸の扱いはバランス感覚や力加減もありますし、掴んだものを傷付けないよう洗練されたプログラムがないと習得させるのが難しそうです。しかしDEXTROUS社は、そのソフトについても、シミュレーションに基づいたノウハウを持っているのが強みなんですって。

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Image: DEXTROUS ROBOTICS / vimeo

商業的な販売は2022年。将来的には1対のタワーを使ってお箸を使うようです。2本のアームがお箸を操作するシステムなため、ちょっと場所を取りそうではありますが…サイズ関係なく荷物を積み下ろしできるのは大きな利点ですね。しかし、どうして東洋人がこのアイディアを思い付かなかったのか!? 灯台下暗しって感じです。

Source: vimeo, DEXTROUS ROBOTICS via hackster.io, IEEE SPECTRUM

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