LEGOのおもちゃに見える本物の銃、非難の嵐で製造中止へ

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  • author Whitney Kimball - Gizmodo US
  • [原文]
  • 岩田リョウコ
LEGOのおもちゃに見える本物の銃、非難の嵐で製造中止へ
Image: Culper Precision via Gizmodo US

だって本物の銃だもの…。

アメリカ、ユタ州のカスタム銃の会社がレゴに見える銃「ブロック19」を製造。インスタグラムで「子供の時の夢が現実に!」と試作品の写真をアップしたところ、「これはあかん!」と非難ゴーゴーの事態に。

6月24日にこの銃を作った会社カルパー・プレシジョンは、銃にレゴを接着剤で貼り付けてデザインをしたそうで、1,500回の銃撃テストもばっちり通過しました。ここ30〜40年の間、銃を持つという私たちの権利が少しずつ脅かされていることにうんざりしていました銃はみんなのモノであることを示すために製造しました」とものすごく誇らしげ。価格は549ドル〜765ドル(約6万円〜8万4000円)ほどの設定みたいです。

同社はインスタグラムでLEGO社もタグ付けしてアピールをしていたんですが、もちろん逆効果でLEGO社はブロック19の製造中止を求めて通告。「我々はカルパー・プレシジョン社に連絡を取り、この製品のウェブサイトからの削除、この先の製造、販売の中止を要請し、同意を得ました」と発表しています。

しかし銃によってアメリカで命を落としたり怪我をした子供たちの数は2019年に3,818人、2018年に3,547人というものすごい数であったのに、2020年には5,137人にも跳ね上がるという恐ろしい事態に。FBIによると2019年に銃で死亡した警察官や保安官は47人。銃を普段から扱う人より、子供の銃死亡の数の方がよっぽど多いことはあまり知られていないことかもしれません。児童擁護の非営利団体の調査によると、2008年から2017年に間に銃によって死んでしまった5歳以下の子供は職務中の警察官や保安官の2倍以上の数に上るそうです。

銃はかわいくて楽しそうというイメージを持つLEGOの銃を作ることが子供の死により繋がるだろうというのは、容易に予想できますよね。でもアメリカではおもちゃのような銃をゼロから作ることは法律違反なのですが、銃をカスタマイズしておもちゃのように見せることは合法なのです。今回は銃にLEGOを貼り付けているので、カスタマイズということで法律的にはOKになっちゃうんですよね。

このLEGO銃の登場でネットは銃器所持規制派と反対派で論争が起こっているのですが、さすがの銃規制反対派でも「おもちゃに見える銃はちょっとやりすぎじゃないか?」とか「子供がおもちゃと間違えてこれで自分や他の人を撃ってしまうこと、だれも考えなかったの?」などのコメントがインスタグラムに寄せられています。とりあえず製造も販売も中止になってくれてホッ、ですね。

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