ニュージーランド「プラゴミ廃止! クリーンでグリーンなイメージに恥じない国になります! 」

  • author 中川真知子
ニュージーランド「プラゴミ廃止! クリーンでグリーンなイメージに恥じない国になります! 」
Photo: Shutterstock

ニュージーランドさん、いろいろとさすがです。

今はどこでもサステナブルが叫ばれているので、脱プラスチックは私たちにとっても身近な話題です。

筆者も(本当の意味でのエコなのかの議論は置いておくとして)マイボトルやエコバッグを持ち歩いたり、ものはできる限りリユースしたりしています。

でも、かねてからエコの意識が高かった南半球もう一歩先をいっているみたい。IFLSによると、ニュージーランドは、2025年までにほとんどの使い切りプラごみを廃止にするんですって。

じつはプラゴミ大国なニュージーランド

ニュージーランド(NZ)って自然豊かで、エコな国ってイメージがありませんか? 人間よりも羊の人口の方が多いことは有名ですし、『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズや『ラスト・サムライ』の舞台になっていて、「自然が豊かな背景が欲しければNZで撮影しろ」的なことも言われていたほど。しかし、蓋を開けてみるとちょっと違うらしく、NZいわく、プラゴミ排出量は世界でも高い方なんですって。

でも、国民がエコに対する意識を高くしているのは事実で、自然を守るために最大限のことをしたいと考えているみたい。そこで、「そんな意気込みがあるなら、いっちょ厳しくやりましょう」と言ったかどうかはわかりませんが、2025年までに、飲み物をかきまぜるプラスチックマドラー、綿棒、使い捨ての袋、カトラリー、皿やボウル、ストロー、果物のラベル、PVCやポリスチレンを使った食品や飲料パッケージなどの、リサイクルが難しいプラスチックの使用を段階的に廃止することにしたそうです。ニュージーランドの環境大臣であるDavid Parker氏は次のように話しました。

「ニュージーランド人は、ひとりあたり毎日159gのプラスチックゴミを捨てており、世界でもっともプラゴミを排出している国のひとつになっています。コーヒーカップやウェットティッシュは、すでに強力なサポートがありますが、プラスチック製のストローの問題は深刻です。ストローを使用しなければならない人たちに影響を及ぼさないようにするための取り組みが必要なのです。

この手のプラゴミは廃棄物として埋め立てられることが多く、土壌や水路、海の汚染の原因になっています。プラゴミを減らすことは、環境を改善し、クリーンでグリーンな評判に恥じないようにすることです。」

IFLSによると、ニュージーランドのプラゴミ廃止は3段階のフェーズになっているそう。第一段階として、2022年の後半から、PVCの食品トレイやポリスチレン製のパッケージ、EPS製の食料品用パッケージ、プラスチックのマドラー、プラスチックの柄がついた綿棒を廃止し、2023年半ばから、使い切りのプラスチックバッグ、プラスチックの皿、ボウル、カトラリー、ストロー、堆肥化できない農産物ラベルを廃止。2025年半ばまでに、全てのPVCポリスチレン製の食品・飲料用パッケージが廃止になるそうです。

NZがゴミの排出量が多いというのは驚きでした。ただ、プラゴミ排出が多い国のランキングを調べてみると、NZはトップ10入りしていないんですよね。サイトによってランキングにばらつきがありますし、基準も「海にプラゴミを捨てている国トップ10」とか「プラゴミを出す国トップ10」とかさまざま。World Population ReviewのPlastic Pollution By Country 2021をみても、NZはランクに入っていません。むしろ、日本の方がランクインしていて5位ですよ。2018年の国連環境計画(UNEP)の報告書「シングルユースプラスチック」によると、日本人のひとりあたりのプラゴミ廃棄量は年間32キロでアメリカに次いで2位ですよ(でも年32キロなら1日あたり88gになるから、確かにNZより低い。計算の仕方や比較の仕方が違うのかも )。

NZは人口比率にして多いという計算なのでしょうかね? 少なくとも、Plastic Pollution By Country 2021でみると全然ですよ。かろうじて隣国オーストラリアは入っていますが、それにしても日本と比べたら大したことないですから。クリーンでグリーンなイメージは今も維持できているのでは…。NZの目指しているグリーンって自然の楽園レベルなのかな

とはいえ、プラゴミを廃止するのはいいことだと思うので、NZに続いて日本でも過剰包装を止めることから始めて欲しいなと思います。食事の準備するたびにプラゴミ出るのが心苦しいんですよね…。

Source: IFLS

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