時代はフルスペックからマイスペックへ。パナソニックは調理家電体験に革命を起こす気だ!

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  • author ヤマダユウス型
時代はフルスペックからマイスペックへ。パナソニックは調理家電体験に革命を起こす気だ!
Photo: ヤマダユウス型

すっごい良いよコレ!

調理家電の進歩ってすごくないですか? 電子レンジはオーブンやスチームでどんな加熱もできるようになり、炊飯器はお米の種類の違いごとに炊き方を変えたりと、テクノロジーは僕らの食を充実させまくっています。そりゃ爆買もされますよ。

でも、このリニアな進化の行き着く先は、結局のところスペック勝負。アレもできるコレもできるフルスペックモデルと、機能と値段を抑えたミドルレンジという、まぁ家電ってそういうものだよねーな展開です。そして、多くの人にとって最強モデルは縁のない存在。

パナソニックは、この進化の方向を変えようとしています。今までのような直線的な進化ではなく、三次元的な進化です。調理家電においてはかなり革命的なスタイルが、生まれようとしています。

フルスペックから、マイスペックへ

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今回あらたに登場したのは、IoT対応のIH炊飯器「ライス&クッカー(SR-UNX101)」と、IoT対応オーブンレンジ「ビストロ(NE-UBS5A)」の2つの調理家電。

両者に共通するのは、フルスペックから引き算して自分仕様にカスタムできるという点。どんな家電でもそうですが、フルスペックモデルを買っても結局使う機能は限られていますよね。じゃあ使わない機能もったいなくない? なんなら削っても良くない?

それをやりおったのが、今回の2機種なんです。合言葉は「フルスペックから、マイスペックへ」。パナソニックのアプリ「Kitchen Pocket」と連携して、必要な機能を必要な時にプラスすることで、本体の機能とデザインをシンプルにまとめたのです。これ、なかなかできることじゃないですよ!

インテリア要素の強い炊飯器だからこそ、シンプルに

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まずは炊飯器「ライス&クッカー」から見ていきましょう。そもそも炊飯器ですけど、メーカーが炊き方にこだわっていく一方で、ユーザーは味よりもデザインやサイズを重視することがあります。僕の周りでも、味ではなくデザインだけで炊飯器を買ったという話もあったり。

パナソニックのフルスペック炊飯器の場合、430通りもの炊き分けが可能。でも、そんなに使わないのが実情ですよね。「ライス&クッカー」は、アプリに25通りの炊き分けコースが用意されていて、そのうち3つのコースを「ライス&クッカー」本体に搭載することで、機能をシンプルにまとめました。

例えば「普段は無洗米を炊くけど、たまに炊き込みご飯をつくる」という人ならそうしたコースを登録し、「白米がメインで、赤ちゃん用の柔らかいご飯も必要」という人ならそうしたコースを登録、といった使い方です。そう、こうしたカスタムこそマイスペック

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ゆえに本体のデザインは、とことんシンプルになれました。物理ボタンは一切なく、すべてタッチ操作。テキストも発光表示なので、普段は文字すら表示されないというミニマムっぷりです。フラットデザインゆえ掃除もしやすい。炊飯性能はフラッグシップにも負けない大火力IHによるおどり炊き

また、昨今は炊飯器でスープや煮物など、お米以外を調理するのも珍しくありません。そうした調理レシピにも対応していて、アプリを通してレシピのチェックや操作が可能です。調理レシピ専用のプログラムは火加減が通常の炊飯と異なっており、より美味しく調理できます。調理時間も炊飯と変わりますしね。

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こちらはレシピに従って調理した、豆入り野菜スープ。レシピに書いてある具材や調味料を入れて、炊飯をスタートさせただけでこの仕上がりです。ちなみに炊飯器内側もフラットになってるので、すごく掃除しやすいです。これが地味に嬉しい。ここにご飯が落ちると面倒で…。

美味しい炊飯器がほしいけど、何十万円もする最強モデルは手に余る。それにデザインもシュっとさせたい。そんな要望を叶えたのが「ライス&クッカー」です。家族構成やライフステージに合わせて、炊き方を変えることができる、マイスペックな炊飯器。新しいすぎるぜ。

拡張性も備えた、本当の意味でIoTな電子レンジ

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お次は電子レンジ「ビストロ」を見ていきましょう。シャープのヘルシオをはじめ、昨今の電子レンジはキッチンを司る万能マシンになりつつあります。が、用意された機能をすべて使いこなしているのか、そもそも必要な機能なのか。マイスペック仕様が、機能に振り回される悩みに終止符を打ちます。

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見てくださいよ、この情報量の少なさ! 本体にはセレクト&プッシュダイヤルと、キャンセルボタンを備えているのみ。オーブンやレンジ、解凍などなど、文字まみれの一般的な電子レンジとは全く違う面構えです。このシンプルさだけでもすごく好き。

普通に温める場合はダイヤルを回してレンジを選択し、ワット数や時間を設定します。「ビストロ」は、このメニュー項目をアプリを介してアレンジ可能で、お好みの設定を本体側に搭載できるんです。

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例えばアプリからフレンチトーストを選んだとします。レシピが表示されるので、手順にしたがってつくります。

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こんな感じですね。この写真で使っているお皿は、別売の「スチームポット」というもの。こうしたオプション皿も本体に同梱するのではなく、オプション皿が必要な料理にチャレンジしてみたいと思った時に買い足すかたちです。拡張性がありますな。

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食材を用意したら、最後はアプリから送信を選択。これで「ビストロ」側がフレンチトーストを調理するモードに入ります。今までの電子レンジの場合、本体のダイヤルを操作してレシピを探し調理まで進むのが一般的でしたが、アプリ内で検索と選択まででやっちゃうわけですね。最後の調理スタートだけは、本体側のスタートボタンを押す必要があります(法律の関係でアプリからの電源オンは無理らしい)。

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調理が終わりました。スチームポットを開けてみると…。

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お〜い〜し〜そ〜!

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反対側はしっかり焼き目が付いてます。フライパンで作る場合は焦がす可能性があるし、電子レンジ調理の場合はフレンチトーストの調理モードまで進むのが遠いし、アプリでここまで作れるのはほんとよくできてる。で、こうして作るうちに気に入ったメニューは本体側に登録しておける、という感じです。メニューは最大10個まで登録可能。

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「ビストロ」で作れる料理一覧です。ピザ、揚げ物、焼きそば、8割ゆで卵などなど。電子レンジ調理モノとしては珍しくありませんが、例えばピザなんてシャレたものは作らないぜって人は、電子レンジ側にピザの項目がいりませんよね。そうした自分なりのカスタムができるんです。

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逆に、こうした朝食レシピのような毎日作りたいメニューが見つかったら、電子レンジ側に登録しておける。登録できるのはメニューだけでなく、600W12分といった温め設定も登録できるので、冷凍ご飯の解凍時間を登録しておけばワンボタンで一発解凍です。便利〜。

アプリに掲載されるレシピは随時アップデート予定。他企業とのコラボメニューもあり、食のセレクトショップ「DEAN & DELUCA」監修のメニューなどもあります。家庭的なレシピからちょっと凝ったモノまで、アプリを見て料理欲がそそられたらチャレンジしてみると良いかも。

キッチン家電で、食事タスクをリニューアルする

今までの高機能調理家電と今回の「ライス&クッカー」「ビストロ」との違いは、家電に対してユーザーに主導権がある点だと思います。ドッシリした佇まいやビッシリ書かれた文字など、そうした要素はなんせ存在感が強いです。圧があるというか、高級家電を有してます感が出ちゃうというか。

「ライス&クッカー」と「ビストロ」は、できることは多いけど存在感を感じさせないデザインにしたのが画期的。その背景には暮らしの多様化やおうち時間の増加など、よりパーソナルに寄り添う家電が求められたことがあるんじゃないかなと。

そしてアプリ連携です。基本の本体機能は簡素にして、必要な機能やレシピを見つけたら都度アプリで本体側をアップデートしてやる。これ、IoT家電の理想形のひとつなのでは? データベースをアプリに集約することで物理的なスマートさが生まれるし、UXも向上する。その反動としてアプリを使いこなせないといけない=ある意味で人を選びますが、大企業であるパナソニックがそこを押し通したのもすごいなと思います。

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だってこんなに美味しそうな食事が、ほったらかしで作れちゃったんですから。上は先ほどのフレンチトーストで、左右はDEAN & DELUCAが監修したアボカドのライムスープと、豚肉のポルペッティーニ。「初めて作ったけど超美味しい!」と感動したなら、そのレシピを本体側に残しておけば、次からはもっとラクに作れちゃうわけです。もちろんめちゃウマでした。

「ライス&クッカー」は市場想定価格4万5000円。「ビストロ」は市場想定価格6万5000円で、オプションのグリル皿はメーカー希望小売価格5500円、スチームポットはメーカー希望小売価格6600円。いずれも2021年9月1日発売予定です。

デザイン良し、機能良し、そして価格も良し。なんならデザインだけで買っても満足するまであります。フルスペックではなく、マイスペック。この方向性は調理家電を旋風を巻き起こすかも。

Photos: ヤマダユウス型
Source: パナソニック

2021年7月13日10時7分:製品の価格に誤りがあったため、訂正しております。

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