フィルムは食べないでね。
富士フイルムのリバーサルフィルム「フジクローム ベルビア100」が、米国で販売ストップとなりました。原因は、米国の環境保護庁が指定する有害物質規制法(TSCA)に含まれる薬品を使用しているからだと、富士フイルムは発表しています。
含まれている指定物質は、イソプロピル化フェノール=ホスファート(3:1)、通称PIP(3:1)。ベルビア100にはこの化学薬品がわずかに含まれており、TSCAは2021年1月にPIP(3:1)を許容しきい値なしで規制すると報じています。
が、ベルビア100が含むPIP(3:1)の量は0.0003%未満。富士フイルムは環境へのリスクをもたらすほどではないと述べたうえで、持続可能のための行動と各国の規制を遵守し、ベルビア100を廃止するとしています。
今のところ日本で廃止されるという話はありませんが、米国のフィルム愛好家には残念なニュースですね。ああ、多くの思い出を彩ってきた、あざやかなるベルビアよ。
Source: Fujifilm [United States], SEMI