アップル社員が社内の差別と秘密主義文化に抗議 #AppleToo

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  • author Whitney Kimball - Gizmodo US
  • [原文]
  • そうこ
アップル社員が社内の差別と秘密主義文化に抗議 #AppleToo
Image: Spencer Platt (Getty Images)

Apple(アップル)で働いているというと、多くの人からいいなぁと羨ましがられると思います。が、いいなぁと思われちゃう会社でも、中に入れば問題はあるようで…。

アップル社員が会社への抗議サイト「AppleToo」を立ち上げました。The Vergeの報道によれば、AppleTooは15人の主要メンバーによって運営されており、すでに350人を超える人がDiscord上で参加しているとのこと。

AppleTooサイト冒頭にはこう書かれています。

「長い間、アップルは公の調査を逃れてきました。実際は、黒人、先住民など人種、性別、歴史的差別を受ける多くのアップル社員が不当な扱いに直面しています。社内の秘密主義文化によって、透明性は失われ、威圧感が生まれています。私たちが職場で体験したり目にしたりする不当性について、トップに責任説明や是正を求めても、孤立させられる、低評価される、嫌がらせを受けてしまうという流れがパターン化しています」

主要メンバーのひとりでソフトウェアエンジニアのCher Scarlettさん曰く、給与に関する透明性を求めて社内調査をしようとしても、上から潰されてしまう状態にあるといいます。Scarlettさんも自身もSlackやDiscordを使った社内調査を試みたことがありましたが、3つの調査が禁止に追いやられてしまいました。3つのうちふたつは、社内のインクリュージョンやダイバーシティに関するものだったとのこと。

米Gizmodoの取材に対して、Scarlettさんはメールでこう回答してくれました。

「ストアや本社のマネージャー複数人から、私に対するクレームを上に報告したと言われました。リーダーやチーム内の人々も、給与に関する調査には参加しないようにと警告を受けたといいます」

今月初めには、The Vergeもアップル社内で調査を禁止するとした社内文書を報道していました。

米Gizmodo編集部が入手した、禁止されつつも2,300人が回答した社内調査レポートを見ると、性別や人種によって賃金格差があると感じている人がいることが伺えます。調査は各部署や仕事レベルなどに分かれており、会社全体を総合的に見るとっかかりになるかと。回答者の多くは、ソフトからサービス、コーポレート機能、ハード、マシンラーニング、AI、オペレーション、供給、ストアと多くの部門の「ICT3」「ICT4」というレベルの中級技術者たち。ICT3男性社員の給与中央値は、同レベルの女性よりも3%高いことがわかりました。ちなみに同レベルでの白人・非白人の給料はほぼ同等。ICT4では、男性社員の給与中央値は女性よりも2%高く、このレベルでは白人の方が非白人よりも同じく2%高いというレポート結果に。もちろん従業員15万人近いマンモス企業なので、より正確な状況を把握するにはもっと多くの回答者が必要ではあるのですが。

正しい調査で正しく声を挙げようと考えても、調査自体が禁止されては何をどうスタートしたらいいのか。調査を禁止することは、つまり不公平を認識した上で是正するつもりはないという姿勢の現れに感じられます。

AppleTooの動きが、今後大きくなるのかどうか…。アップルでは6月に在宅ワーク継続について社内からティム・クックCEOへ意見書が提出されましたが、そこでも社員の声が無視されている、多様性やインクリュージョンの重要性が指摘されていました。

Source: AppleToo

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