折り畳みスマホを自腹長期レビュー:生活が変わるイノベーション! でも1つ重大な欠点が…

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  • author Sam Rutherford - Gizmodo US
  • [原文]
  • そうこ
折り畳みスマホを自腹長期レビュー:生活が変わるイノベーション! でも1つ重大な欠点が…

このタイミングで言いますね。

Samsungから(さんざんリークされたのちに)、最新の折りたたみスマートフォンGalaxy Z Flip 3とGalaxy Fold 3が発表されました。初代から比べると格段に使いやすさ、デザインがアップし、価格もちょい落ち着いてきており、もしかしたら一気に普及する…?とけっこう期待が高まっています。初代からFlipのメイクコンパクトみたいなデザインが好きだった人間としては、Galaxy Z Flip3のデザインと公式ケースで欲しい気持ちが最高潮! で、このタイミングで正直なやつでてきました。米GizmodoのRutherford記者が折りたたみスマートフォンの長期レビューを公開。いわく、最高だけど1つだけ重大な欠点があると…。以下、レビューです。


折りたたみスマートフォン。僕はフレキシブルディスプレイにかなりの期待を寄せている派。画面が大きくなることで、スマートフォン、ノートPC、スマートウォッチの可能性が広がると思うからです。そこで、去年Glaxy Z Fold 2のレビュー記事執筆後、一大決心して「本当に」使ってみることにしたんです。レビューではなく、自腹切って購入して長期間使ってみることにしたんです。使って10ヶ月、Samsungの折りたたみスマホ新モデル発表の今、僕の使用感をまとめました。

まず最初に言っておくのは、ケース使ってないよということ。10ヶ月間ケースなし、唯一の保護パーツと言えばデフォでついてくるスクリーン保護シートのみで、これは使用6ヶ月で1度交換してもらいました。

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使用10ヶ月も、背面はかなりキレイ。
Photo: Sam Rutherford

過去10ヶ月の使用というのは、ちょっとイレギュラーではありますね。コロナパンデミックにより外出激減、つまり平時よりも端末へのダメージは少なかったわけですから。でも、ワクチン接種後、Z Fold 2持って旅行(飛行機あり)に行ったので、Z Fold 2もちょっとは外の空気を吸えたかとは思いますが。

折りたたみスマホ最大の魅力(特にZ Fold 2)は、なんと言っても様々なシチュエーションに対応できるそのデザイン。ブロックのようだったスマートフォンをより自由にしてくれます。


レビューではないリアル

ステイホーム明けに久しぶりに外食して、ポストコロナの世界で多くの人が変化に気づいたことといえば、デジタルメニューの導入だと思います。コロナの間に従来のメニューはなくなり、かわりにQRコードがあって自分の端末でそれをスキャンしてみるスタイルがかなり増えていました。これ、普通のスマホサイズだとちょっと見にくいのですが、Z Fold 2なら無問題。なんせ7.6インチの巨大スクリーンなので、従来のメニューを見ている感覚に近かったです。

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デジタルメニューもZ Fold 2で見ると、なんかよりメニューぽい。
Photo: Sam Rutherford

飛行機もしかり。機内の座席に設置されているモニターって、画質荒いし触っても反応鈍いし。これもZ Fold 2なら無問題。好きなコンテンツをシャープな映像で楽しめました。インフライトコンテンツもアプリ入れておけば見れますし。

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機内ディスプレイとの比較。ね、いいでしょ?
Photo: Sam Rutherford

Z Fold 2の良さは、レストランや飛行機内だけで発揮されるわけじゃありません。家でゴロゴロウェブ見たり、動画見たり、ゲームをするのもいいんです。カジュアルなウェブチェックから、映画観覧のエンタメまで画面が幅広く対応してくれます。最近、夫婦でカタンに激ハマリしており、妻は小さなスクリーンで「別に困ってない」って言ってますけど、ボード全部が見える大きなスクリーンはやっぱりいいですよ。

幅広い使用感は最高ですが、難点はその幅広さに対応してくれるアクセサリがないことかな。シンプルなスマホケースからゲームパッドグリップまでカバーしてくれる幅広アクセサリがあればいいんですけどね。


シワ、折り目問題

Z Fold 2は、端末サイズが太めとよく言われますが、折り畳んだ時はそのサイズが手に馴染みやすくて持ちやすかったです。ズボンのポケットにいれるにしても、適したサイズまたはベルト使ってれば、その重さも気にならない=ズボンずり落ちることはないです。

搭載されているバッテリーは4500mAh。折りたたみスマホには十分すぎるほど。僕はベッドで映画見つつ寝落ちが多いのですが、そのせいで翌日昼間に充電しないといけないことがけっこうあります。Z Fold 2の大きなバッテリーのおかげで、バッテリー残量を気にすることがほぼなくなり、これは生活が一変したと言ってもいいほどの満足感でした。寝ながら使用で一言添えておくと、Z Fold 2の上にごろーんと寝返りうっちゃったことがありましたが、端末は無傷でした。

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フロントはほど元のままのキレイさ。ちょっとシワがあるも、それはSamsung推奨環境外のサードパーティの保護シートを使ったせいなので自業自得。
Photo: Sam Rutherford

そう、折りたたみスマホで問われるのが耐久性。シワは? ヨレは? 傷は? これがね、正直気にならないんですよ。例えるなら、マトリックスのサイファーとでも言いましょうか。実際に目に入るのは、ヨレではなく画面の奥にあるコンテンツなんですよね。

そもそも暗所では、画面のヨレはほぼ見えません。明るい光の下で特定の角度から見ると見えます。その程度です。もちろん、ヨレがないに越したことはないし、将来的にフレキシブルスクリーンからヨレが消えることを望みます。が、僕としては今のところ「ヨレるから折りたたみスマホ使わない。」と考えることはありません。

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ケースなしでも傷はヒンジ右横のこれのみ!
Photo: Sam Rutherford

そもそも問題はスクリーンのヨレではなく、デフォでついている公式保護シートなんです。レビューした時もそうだったのですが、使っていると保護シートが剥がれてきて、シートと実際のスクリーンの間に空気がはいっていきます。

使い始めはいいんですけどね。10カ月もすると空気入りまくり。日々エアバブルとの戦いです。長く使うということは何千回何万回と折り畳んでいくということ。そうすると、スクリーン保護シート自体も曲がってきて、そこからシート下にホコリが侵入します。で、シートの粘着力が弱まって空気も入りこむと。

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空気はいりまくり。なんとか押し出しても、小さなバブルは残っちゃう。
Photo: Sam Rutherford

同じくZ Fold 2を使っている知人に聞いてみると、保護シートは外しちゃったそう。もちろん、めちゃくちゃ丁寧慎重に剥がしたそうですが。で、初代Foldで取説読まずにさっさとシート剥がした人たちとは違って、知人は保護シートなしでも特に問題はないって言ってます。

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これが問題。小さなゴミが1度入り込むとそこからどんどん空気が入ってくる。
Photo: Sam Rutherford

Samsung公式はデフォの保護シート推奨だし、剥がしたい・貼り直したいときはSamsungのサービスセンターを使うようにと呼びかけていますが。そもそも、パンデミックもありサービスセンターいくのが面倒だったんですよね。

まとめると、Z Fold 2で最も弱い部品は、このスクリーン保護シートなんじゃないかっていう。フレキシブルスクリーン自体は素晴らしいのに、皮肉ですね。長期レビューで耐久性を試すんじゃなかったら、とっくに保護シートの交換に行ってます(面倒くさいけど)。Samsungが最もやるべきことは、端末よりもむしろこの保護シートの性能をあげることなのでは? 端末は、ケースなしでもヒンジ横に傷ついたくらいでしたし。

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普段使いでは、シワもバブルもさほど見えず気にならない。かといって、入りこんでもいいというわけではない。
Photo: Sam Rutherford


折りたたみスマホ成功に必要なものは?

(価格を除けば)保護シートが最大の欠点というのが皮肉すぎるなら、端末自体の欠点はセルフィーカメラが画面で邪魔なのと、プレミアム端末として防水機能がないところ。あとは、僕のZ Fold 2の画面は頑張ってくれたものの、やっぱり画面が柔らかいところも気になります。使用期間中はけっこうマメに爪きってましたし。

Samsungの折りたたみスマートフォン、ちょっと気を使いつつ使用すれば、大きな問題はありません。毎日の生活、タスクをしっかりこなしてくれます。スマホとタブレットを1つにまとめた上で持ち運びも楽になっている。これ、多くの人にとってありがたい要素だと思う一方で、誰にでもオススメできる端末ではないのも確か。耐久性・タフさを重要視する人なら、そりゃ通常のスマホがいいでしょうね。僕はとっても気に入りました。新モデルも楽しみです。


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