期待度、かなり高し。
初披露はCES 2021でしたが、とうとうKlipsch(クリプシュ)のワイヤレスイヤホン「T5 II True Wireless ANC」の販売が開始されました。これは音質の高さで評価の高い「T5 II True Wireless Sport」にノイズキャンセリング機能を追加しただけでなく、Bragi(ブラギ)のAI(人工知能)技術によるハンズフリー機能も組み込んだ意欲作です。
前モデルよりわずかに大きな5.8mmドライバを組み込んだT5 II True Wireless ANCですが、それだけでなくデュアルマイクを本体に内蔵。マイクのうち片方は外側を向き、周囲の音を集めます。そしてもうひとつのマイクはスピーカーの前に設置され、周囲の騒音をかき消すアクティブノイズキャンセリング機能に利用されるのです。同機能は通勤や通学にピッタリですが、バッテリー消費量が大きくなることもお忘れなく。
音楽再生時間はイヤホン単体で7時間、ジッポーライター風のケースを含めれば21時間。ノイズキャンセリング機能を利用するとそれぞれ5時間と15時間になります。充電ケースはUSB-Cケーブルだけでなく、Qi規格のワイヤレス充電マットからの充電も可能です。

さて、注目のAIによるジェスチャー機能に話題を移しましょう。これはイヤホンのタップによる音楽の一時停止やANCモードの切り替えだけでなく、うなずくことによる着信への応答、頭を左右に振っての着信の拒否といった操作が利用できます。また将来的には、音声認識などその他のAI機能が利用できるようになるかもしれません。
T5 II True Wireless ANCの価格は300ドル(約3万3000円)と、T5 II True Wireless Sportから100ドル値上げされています。

T5 II True Wireless ANCでは、自動車ブランドのMACLAREN(マクラーレン)とのコラボレーションも実施。こちらではパパイヤカラーを取り入れただけでなく、充電ケースにカーボンファイバーを採用。また、ケースデザインもタイヤ風となっています。さらに充電ケースとQi対応機器(スマートフォン)などを同時充電できるワイヤレス充電マットも付属。こちらの価格は350ドル(約3万8000円)と、なんだかお得な価格設定となっています。