そして6Gスマホの時代も…。
いま世界は4Gから5G通信へと移行の最中です。5Gは、とにかく速いって謳われていますけど、でも、もうすでに次なる6G通信の実現へ向けて、大きく動いていたりするんですね!
この分野では、先にSamsung(サムスン)が、140GHzの帯域にて、6.2Gbps(約775MB/s)のデータ伝送に成功したことが発表されていました。ただそれは、あくまでもラボのなかの最適環境でのお話。送信機と受信機の間は15mしか離れていませんでした。5Gのミリ波についても、度々耳にしていることですけど、超高速通信の弱点は、とにかく障害物に弱かったり、アンテナから距離があると電波が十分に届かなかったりと、さらに高速化される6G通信では、当然ながら、こうした問題が山積です。
ところが、このほどLG Electronics(LG電子)は、ドイツのFraunhofer Heinrich Hertz Institute(HHI)およびFraunhofer Institute for Applied Solid State Physicsとともに、6G通信にて、通信距離の大幅な向上に成功したと発表。受信感度を増幅させたり、送信技術を向上させたりすることで、155~175GHzの帯域にて、Fraunhofer HHIから100mも離れたベルリン工科大学の施設へと、6Gのシグナルを送ることができたとされています。通信速度の詳細は明らかにされていないものの、6G通信であったことは確かなようで、また実用化へ一歩近づいたことになりそうですよ。
6G通信をめぐっては、そもそも通信規格の策定にさえいたっておらず、どんなに早くても商用化は2029年とされています。とはいえ、理論上はテラヘルツ帯域で最大1Tbpsもの転送速度を実現できる可能性があると期待されている新技術。これは1秒間に125GBのデータをワイヤレス環境で受信できることを意味していますから、もし6Gスマホが手元にあれば、もはやインターネットの固定回線など不要になる時代がやってくるとも考えられるでしょう。まだ十分に5Gの速ささえ体感できていない現状では、想像すら難しい世界ですけど、楽しみなかぎりですよね~。
Source: LG Electronics