どんな悪路もバツグンの安定感。バケットシートに座る3輪電動MTB「PHASE AD3」

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  • author 岡本玄介
どんな悪路もバツグンの安定感。バケットシートに座る3輪電動MTB「PHASE AD3」
Image: Orange Bikes

マウンテンバイク界のNIKEN現る。

オートバイやカーゴ自転車などで見かけるようになった前2輪の3輪自転車。今度は野山を駆け回るMTBが電動3輪になり、サドルの代わりにお尻がスッポリ収まるバケットシートが搭載されたORANGE BIKESPHASE AD3」が誕生しました。

おそらく世界初の「アダプティヴMTB」という、身体が不自由な人でもエクストリームな体験ができる自転車になっています。

Video: orangebikes / YouTube

事故でハンディキャップを負ったプロ選手のために開発

開発したのは、ジャガーランドローバーやバイクのノートン、JCBトランスミッションなどを経たエンジニアで、自身の会社「デズモンドレーシング」を創業していたアレックス・デズモンド氏。「PHASE AD3」の試作品には、6年の歳月がかかりました。

作った理由は、事故によって身体が部分的に脳性麻痺になってしまった元プロMTBレーサーで、スイス人女性ロレイン・トゥランさんを紹介されたから。トゥランさんの復帰をサポートしようとしていたORANGE BIKES社スイス支部から、デズモンドさんの入社を条件に全面的なバックアップを申し出て、この自転車が完成したのでした。

両足が動かなくてもバッチリ安定

「PHASE AD3」は、3輪による安定性とバケットシートによる抜群の乗り心地を提供し、フロントフォークを繋ぐバーは40度まで傾きます。初心者もすぐに乗りこなせ、急速なターンでも問題なくバランスが保てます。

充電池は504whで出力は1.5kW。電池寿命は乗り方によりますが、700mの上りと25kmのトレイルを走ってもまだ大丈夫。ですが、ロレインさんは予備の充電池をバックパックに入れて、第2ラウンドを走るのだそうです。さすが元プロは体力がすごいですね。

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Image: Orange Bikes

「PHASE AD3」は、まだ価格が設定されていません。ですが、材料費だけで260万円はかかっているのだそうな。個人に合わせて組み換えができるので、今後は受注生産で値段もマチマチになるでしょうね。

開発秘話はちょっと心温まる話だったという「PHASE AD3」。このバイクを機に、障がい者でも参加できるMTBのパラスポーツがもっと普及したら良いなと思います。

Source: YouTube, ORANGE BIKES via NEW ATLAS

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