クイズ:Microsoftの検索エンジンBingで最も検索されているワードってなーんだ?

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  • author そうこ
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クイズ:Microsoftの検索エンジンBingで最も検索されているワードってなーんだ?
Image: Shutterstock

「Yahoo!でググれ」ですね。

Microsoftが提供する検索エンジンかつポータルサイト「Bing」。ここで検索されているトップワードってなんだと思いますか? たぶんすでにみなさん勘づいていると思いますが…、そう「Google」なんですって。

なんとも皮肉なワードが明かされたのは、シリアスな裁判の場。Google親会社であるAlphabetとEU欧州委員会は独占禁止法をめぐってバトルを繰り広げていますが、そこでAlphabet側弁護士チームが論じたのが、ユーザーは強制されているわけではなく、Googleを自ら選んで使っているということ。その証拠として提出されたのが、Bingの検索トップワードとしての「Google」です。

AndroidにChromeがデフォルトでインストールされている=Chromeのデフォ検索であるGoogleを使わざるを得ない状況になっているというEU側の言い分にたいして、Bingユーザーなんてわざわざ「Google」とBingでググって、Google検索使っているじゃないかと。選択肢があるうえで、Googleを選んでいるじゃないかと主張したのです。

検索トップワードは、SEOによる統計データを取り扱うAhrefs提供のもので、Bingの検索ワードグローバルトップが「Google」。そこから「YouTube」、「Facebook」、「Gmail」、「Amazon」と続いています。しかし、これらのワードがトップなのには納得の理由があります。例えば、Amazonで買い物しようとした時、YouTubeを見ようとした時、ブラウザのアドレスバー兼検索バーにワードを打ち込みますよね。「YouTube.com」とタイプすれば、検索ではなくYouTubeトップに飛びます。一方「YouTube」とタイプすると、「YouTube」という言葉の検索ページが表示されます。たぶんですけど、ほとんどのユーザーは検索したいんじゃなくて、そのサービスのトップページに行きたいんですよね。でも、「.com」やら「.jp」までタイプしない人が多いと。The Vergeの「その結果、検索ワードとして上位にきてしまう」という解説は非常に的確です。

多くのユーザーはBingではなくGoogleでググりたい

…で、「Google」ですよ。これで言うと、つまり多くのユーザーはGoogleという言葉を検索したいのではなく、Googleトップページに行きたいってことなんです。イコールBingではなくGoogleでググりたいということなんですよね。これだと、弁護士チームの言う選択肢を持ったうえでGoogleを選んでいるというのはまさにその通り。しかし、逆にいえば、それこそが検索市場を独占してきた証拠であるともとれるわけで。

Bingがデフォルト検索エンジンに設定されているのは、もちろんMicrosoftのブラウザEdge。Edgeは大幅アップデートでChromiumuベースになっており、気になっている人・乗り換えた人もいると思います。もちろんWindowsだけでなく、macOS、Android、iOSでも利用できるブラウザなので、今後もっと広がる可能性はあるかと。正直、どこまで幅を広げてくるのか楽しみでもあります。いっそ、Bingがもっと活躍(?)してくれたら、Googleも独占禁止法に悩まされなくなるのかもしれませんけれど…。

Source: The Verge