ベゾスの人選がカギでした。
今年7月20日に打ち上げられ、11分の宇宙飛行の後に帰還したBlue Origin(ブルー・オリジン)の「New Shepard(ニュー・シェパード)」ロケット。実はその11分で、4つのギネス世界記録を樹立していた、とGuinness World Recordsが報じています。
みんな揃って世界記録
ロケットの乗組員は、ブルー・オリジンを設立したジェフ・ベゾス、その弟マーク・ベゾス氏、伝説の女性宇宙飛行士で82歳のウォーリー・ファンクさん、そして謎の億万長者が欠席になったため次点繰り上げとなった18歳のオリヴァー・デーメン君でした。そこで世界記録を手にしたは…なんと全員!
その内訳は?
まず82歳と169日という年齢を重ねたファンクさんが、「宇宙に行った最高齢者」として記録をゲット。彼女は20歳でプロの飛行機パイロットになり、1961年、21歳のときにNASA主催で女性宇宙飛行士を育てる「Women in Space」プログラムに参加し、「マーキュリー13」と呼ばれた卒業生13人のひとり。でもプログラムがキャンセルになり、宇宙への夢を挫折せざるを得なくなった人物だったのでした。
次いでジェフとマークが「同時に宇宙へ行った兄弟」として記録を貰い、18歳と334日を生きたデーメン君が「宇宙に行った最年少者」として授与されました。さらにはロケット自体も、デーメン君に席を譲った億万長者が競売で搭乗権を競り落としたため、「初めて有料渡航者を乗せた弾道飛行宇宙船」として記録を打ち立てました。
アタマを捻ればいろんな記録を思い付きそうな気もしますが、とにかくおめでとうございます。そのうちもっと高齢/若齢だったり、出産があったり人間以外の動物なども宇宙に行って記録を塗り替えそうですね。そんな時代がそろそろ到来しそうです。
Source: Guinness World Records