なんでこれで飛ぶの? プロペラではなくタイヤみたいなサイクロローターで宙に浮くeVTOL(電動垂直離着陸機)

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  • author 岡本玄介
なんでこれで飛ぶの? プロペラではなくタイヤみたいなサイクロローターで宙に浮くeVTOL(電動垂直離着陸機)
Image: Twitter

これこそ空飛ぶクルマっぽい。

オーストリアのCycloTech technology社が、船で使われるシュナイダープロペラを応用した「CycloRotor」を搭載したeVTOLの浮遊実験を成功させました。

見た目は、タイヤを履いていないホイールだけのF1レースカーみたい。従来のドローンはプロペラが上下を軸として回転するのに対し、車のタイヤのように左右を軸として回転するのが大きな違いです。

Video: CycloTech GmbH/YouTube

この機体はデモ用なので83kgと軽いものとなっています。将来は5人乗りタクシーにする計画だそうですが、その際は「CycloRotor」を増やしたり長くしたりすることもあるのかもしれません。

羽の角度で空中移動

5枚の羽はどれも角度が付けられるようになっており、これが「スラスト・ヴェクター・コントロール・システム」と呼ばれています。これらの微調整で、上下や前後に移動できるようになるのです。

Video: CycloTech GmbH/YouTube

ちなみにですが、「CycloRotor」は一般的なドローンの本体に縦に乗せると、より大きな推進力と正確なコントロールが得られるようになるそうです。船に取り付けるシュナイダープロペラと同じですね。

もしかしてマグヌス効果?

空を飛ぶためのプロペラは、放射状に広がっていないといけないって固定観念がありましたが…このように配置しても揚力を得られるのは目から鱗です。

サイトには説明がないのですが、多少なりともマグヌス効果(回転する円柱に揚力がはたらく現象のこと)で浮いているのかな? という気がします。ちなみに、その効果を利用して自作した模型飛行機は、こんな感じ。

Video: ProjectAir/YouTube

同じコンセプトって感じがしますよね。

実は風車のように発電にも使える

安定性と操作性に優れ、効率的にeVTOLを飛ばせるという「CycloRotor」。塔のようにすれば風力発電、または水力発電にも応用できるそうなので、無限の可能性を感じます。とりあえずは、早く5人乗りになった姿を見てみたいものです。

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Image: CycloTech GmbH

Source: YouTube (1, 2, 3) , Twitter via CycloTech GmbH via NEW ATLAS

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