映画『DUNE/デューン 砂の惑星』ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督「IMAXの利点は“キャラクターと風景とのより密接な関係”を描けること」

  • author 傭兵ペンギン
映画『DUNE/デューン 砂の惑星』ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督「IMAXの利点は“キャラクターと風景とのより密接な関係”を描けること」
©2020 Legendary and Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved

IMAXでみるのがおすすめ!

『スター・ウォーズ』など後世のSF作品に多大なる影響を与えてきた超人気小説シリーズを現代の映像技術で全力で映画化した『DUNE/デューン 砂の惑星』。今回はそのメガホンを取った、『メッセージ』や『ブレードランナー 2049』などで知られるドゥニ・ヴィルヌーヴ監督にお話をうかがってまいりました!

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「IMAX向けの作品として作った今作の撮影において、IMAX向けだからこその利点と難しさはありましたか?」と質問すると、

ドゥニ・ヴィルヌーヴ:IMAXの最大にして独自な利点はキャラクターとの風景とのより密接な関係を描けるというところです。そしてこれはキャラクターと観客との関係をより親密なものにするとも言えますね。

一方で特に難しいところはフレーミング(画面構成)ですね。特に編集の際には気をつけなければなりません。観客が一度に見られるサイズではなく、視点の移動があるのでそこを意識した上で編集をする必要がありました。

監督はこんな風に語りました。

IMAXは高解像度の映像を横長の大画面(アスペクト比1.91:1~1.43:1)で見られるという上映システムです。本作の試写に参加してきましたが、 IMAXのおかげもあって高解像度で単純に絵が綺麗。とにかく広大な風景と巨大なストラクチャーの迫力にキャラクターと一緒になって圧倒されることの連続といった映画でした。すべてがあまりにデカく見えてワクワクでき、過酷な砂漠に投げ出されたかのような不安も感じられました。

おそらく監督はそんな風に各場面でキャラクターが感じるであろう感覚を大画面の映像を通じて観客に体験して欲しいと考えていて、それこそが“観客との親密な関係”なのでしょう。

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また監督は、原作小説への敬意と深い理解を重視したそう。他の記者に「今作に登場するお気に入りのメカはなにか?」と聞かれた際には真っ先にDUNEの象徴的な乗り物である「オーニソプター」を上げ、「原作のスピリットを再現できた」と豪語していました。今作ではトンボに近い解釈のカッコいいデザインで、フルCGでも問題なかっただろうにわざわざ実写用に制作して撮影を行なったらしく、かなりのこだわりを感じました。

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そういったこだわりはさまざまなシーンにちりばめられていて、今作に登場する人をコントロールする特殊能力「ヴォイス(繰り声」)に関しては、無意識レベルで命令を実行させるという設定と、さらにその使い手であり「ベネ・ゲセリット」のリーダーである「教母」が遺伝的な記憶にアクセスすることができるという設定を加味。敢えて視覚的な表現を用いず、「先祖の女性の声が口から出てくるように表現した」と語っていました。

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今作の音楽を担当した超ベテラン作曲家 ハンス・ジマーも原作の大ファンで、今作のオファーをした際には「(デューンに関わりたいという)昔からの夢を実現してしまって大丈夫なのだろうか?」と監督に尋ねたという実に熱いファンらしい反応をしたのだとか。そしてハンス・ジマーはこの映画に誰も聞いたことがない新しい音楽を盛り込むことにこだわり、風を再現したりする新たな楽器を作り出して収録したとのこと。その成果は本編で遺憾なく発揮されていました。

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そしてまた監督は今回のインタビューの中で今作を「ダークな世界観ではありながらも、娯楽に満ちた作品」とした上で「自分がこの原作に出会ったのは14歳頃だったので、同じような世代の子どもたちに見てもらえるような作品になるよう意識して作った」とも説明しており、若い世代にデューンに触れて欲しいという思いも語っていました。多感な時期にこんなすごい映画を見たらハマる子は一生ハマってしまうはず…!

映画『DUNE/デューン 砂の惑星』は、 2021年10月15日(金)公開。

Source: 『DUNE/デューン 砂の惑星』公式サイト

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