Intel CEO「もっと良いチップを作って、いつかAppleを取り戻したい」Appleへのラブコール

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Intel CEO「もっと良いチップを作って、いつかAppleを取り戻したい」Appleへのラブコール

未練ありあり。

Intelのパット・ゲルシンガーCEOが、テレビ番組のインタビューで、チップに関してAppleへの思いを打ち明けました。いわく、Appleとのビジネスを取り戻したい。そりゃ、そうですよね。

ゲルシンガーCEOが出演したのはHBOのドキュメンタリ番組『Axios』。最近のIntelの不調を前任者の責任(ゲルシンガー氏のCEO就任は今年2月)だとしつつも、失ってしまったAppleとのチップ取引を、今後取り戻したいという意欲をみせました。

ゲルシンガー氏はこう語っています。「Appleが我々よりいいチップを作ると決め、実際なかなか素晴らしいものができていると思います。となると今私がやるべきことは、彼らよりももっといいチップを作ることです。Appleとのビジネスを取り戻したいと考えていますし、将来的にはもっと他のビジネスもやりたい。そのために今は、彼らより優れたプロダクトを作ること、我々のエコシステムをよりオープンで活気溢れる場にし、開発者やユーザーにIntelベースのプロダクトを使いたいと思ってもらえるよう努力しなければなりません。」さらにこう続けています。「だから、この分野でティムの仕事を得るために、しっかり戦っていくつもりです。」

確かに、近年のIntelは絶好調とは言えず。14nmから10nmへの進化にも戸惑っていましたし、去年は7nmの開発が遅れてましたし、そもそも世界的にチップ不足だし。Intelにとっては難しい時期に、Appleも離れてしまい…。

Appleが自社端末に搭載するチップを、IntelからARMベースの自社プロセッサへ移行すると発表したのは去年の6月。11月にはAppleシリコン M1を搭載したMacBook Air、MacBook Proが発売され、今年5月にはM1搭載iMac、iPadが登場。つい先日の発表会では、さらにパワーアップしたM1 Pro・M1 Maxチップを搭載した新型MacBook Proが発表されました。完全移行には2年ほどかかるという計画ですが、順調に進んでいるようです。

プロセッサ移行は超大規模プロジェクトであり、絶対の決断力、短くない移行期間、さらに他社ソフト開発側の協力も必要となります。つまり、Appleが再びIntelチップ搭載しようと思うには、IntelチップがAppleシリコンと同等では不可能、ちょっと上でも弱い。かなりパワフル・スピーディでなければ難しいということです。

ゲルシンガーCEOのインタビューが公開されたのは、Appleイベントの前日。きっとこれは偶然ではなく、IntelからAppleへのラブコールですよね…。



Source: Axios

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