悩みが変わってしまった…。
筆者はずっとホームベーカリーに憧れていました。パン屋でバイトするほど焼き立てパンが好きなんだから、当然といえば当然です。でも、家族に反対されたんですよね。理由は「飽きっぽいから続かないだろう」でした。まぁ、これまでの行動を考えれば反対されるのも仕方がありません。
しかし欲しい。美味しいパンが食べたい。
そこで、Panasonic(パナソニック)さんの協力の元、高級生食パンで有名な「乃が美」監修のリッチ・パン・ド・ミが作れるホームベーカリー「SD-MT4」(1斤タイプ)を1カ月使わせてもらい、家族に高級HB購入を説得できるか実験してみることに。
というわけで、我が家に高級ホームベーカリーが来ましたよー。
これ、パンなの⁈

パナソニックさんといえば、HB界のエルメスやカルティエのような存在。つまり頭ひとつ出た高級ブランドなんですよね。HB購入を考える人にとって憧れの存在といっても過言ではないでしょう。もちろん、筆者も超絶気になっていました。でも、なんでそんなに高いのか?その高さで何が得られるのか?がわかりませんでした。
でも、焼いて食べてみたら超納得! 焼き上がったパンは、市販のパンとは一線を画すほどの美味しさだったんです。パン・ド・ミと、SD-MT4の売りのひとつであるリッチ・パン・ド・ミは、私が考えていた家で作って食べられるパンのクオリティを超えていました。表面はカリカリ、手で千切ると中はプルンプルンと弾力があってきめ細かく小麦粉の味をしっかりと楽しめました。

あまりの美味しさに手が止まらず、1斤丸ごと食べてしまったほど。家族もパンの美味しさに驚いたらしく、「朝はHBで焼いたパンが食べたい」とリクエストされたり、普段は6枚切りの食パン1枚しか食べない高齢の父が半斤食べたりしていました。
この感動を誰かに伝えたくて、友人らに「パナソニックのホームベーカリーで焼いたパンを食べたことある? 」と聞いて、「No」と答えた人たちにプレゼントして回りました。食べた人はみんな「デザートのよう」と大絶賛して喜んでくれました。
想像以上に簡単
材料さえ揃えてしまえば、作り方は拍子抜けするほど簡単。

基本的な作り方は、ドライイースト以外の必要な材料をケースに入れ、ドライイーストだけは専用の場所に入れます。
ナッツやレーズン、ベリー類を入れる場所もあり、時間になればオートで投入してくれます(この写真に写っているナッツは大きすぎたので焼く前に細かく砕きました)。

こねる工程で音がしたりガタガタと動いたりするのでは?と心配していましたが、音が気になることはドライイーストを入れるときと、ナッツ類を入れるとき以外ほとんどありませんでした。
贅沢は続けられない…
では、このホームベーカリーを借りている間はずっと焼き立てパンをたべていたのか? と聞かれたら、答えはNoです。
というのも、このベーカリーで焼くパンは美味しすぎるんです。

パン・ド・ミとリッチ・パン・ド・ミは上等な霜降り肉のようなもの。公式のレシピに従うなら、パン・ド・ミは、強力粉、砂糖、スキムミルク、塩、バター、水、ドライイーストを入れます。リッチ・パン・ド・ミはスキムミルクの代わりに加糖練乳と生クリームを入れます。材料からして、毎日食べるには不向きだということがわかっていただけるのでは。
そのため、最初は1日に2回焼くこともあったパン・ド・ミやリッチ・パン・ド・ミですが、それも最初の半月くらいで収まり、残りの半分は週に1回、多くても2回になりました。
とはいえ、このまま使用頻度が下りに下がって使わなくなるわけではないでしょう。というのも、SD-MT4は41種類ものパンや生地作りに対応しているんです。子どもが成長してガッツリのおやつや夜食を求めるようになれば惣菜パンだって作ってあげたいし、お正月にはつきたてのお餅も作りたい。低糖質パンは冷凍ストックしておきたいです。
HB購入反対されていたはずが…
このホームベーカリーを借りたとき、筆者はHB購入を家族に納得させられるのか? という企画で記事作りが始まりました。だから、筆者は家族を説得する材料をいろいろと用意していたわけなんですが、そんな必要はなかったみたいです。

というのも、最初のパンを焼いたときから家族は美味しさに満足していて、この美味しさをずっと楽しみたいと思っていたようなのです。特に父が惚れ込んでいて、自分が食べるだけでなく「お世話になっているご近所さんに持っていきたいから焼いてほしい」と何度もリクエストされました。
返却期日が近づいたことを伝えると「このまま買取させてもらうことはできないの…? 」と言われたほど。つまり、筆者は説得を試みる必要もなく、家族に5万円近いHBを買うことを納得させることに成功していたわけです(これが胃袋を掴むということか…)。
この記事が出るころには「SD-MT4」は返却されているはず。家族のクオリティ・オブ・パンライフを爆上げしてしまった今、どうやって家族を納得させるかより、どうやってHB購入のお金を用意するかが悩みになってしまいました。
「SD-MT4」は…、約4万円か…。
Source: Panasonic