もうスマホだけでレコーディング終わっちゃいそう。
Roland(ローランド)が無料のレコーディングアプリ「Zentracker」をリリースしました。弾き語りや複数楽器の演奏をレコーディングしたい人にはピッタリな、現代のMTR的なアプリとなっています。
MTR(マルチトラックレコーダー)は2トラック以上の録音ができるデバイスで、昔はバンドのデモテープなどはこのMTRで制作していました。現代の録音環境はデジタルが主流ですが、アナログのころはカセットテープとMTRを使っていたのですよ。しみじみ。
「Zentracker」はデジタルなのでトラック数に制限はなく、いくらでもレコーディング可能。バッキングを録ってからリードやアルペジオ、ベースを別トラックに録音し、音量のミックスやパンニング、2系統までのエフェクトセンドなどの編集が可能。DAWのオーディオデータのようなトラックごとの波形表示も可能で、波形のカット、リバース、サンプリング的なループも可能。

感覚としては、DAWのレコーディングをスマホでも簡単にできますよ、な感じ。MIDI非対応ですが、そのへんがMTR的です。Roland Cloudサブスクリプション(月額料金 2.99ドル〜)に加入するとフル機能が使えるようになり、エフェクトのインサート数やステムエクスポート、iOSならAUv3プラグインにも対応します。プロい使い方をするなら検討の価値アリ。
楽器を弾いていて「このフレーズ、なんか良いな」と思ったら、「Zentracker」にスケッチ感覚で録音。そこから思いつくままに楽曲を組み立てていくのは、いかにも創造的な音楽との向き合い方じゃあないですか。iRigやGO:MIXERも揃えて、スマホでスタジオ環境構築しちゃいましょ。
Source: Roland