「Surface Pro 8」、8代目だけあって安心して使えるパソコンです

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  • author Sam Rutherford - Gizmodo US
  • [原文]
  • そうこ
「Surface Pro 8」、8代目だけあって安心して使えるパソコンです

ここ10年の努力を全部つめて昇華させた感じ。

先日、Microsoftからこの秋の新型端末があれこれ発表になりましたが、最も注目すべきはSurface Pro 8じゃないかと思っています。2-in-1端末(タブレットにもPCにもなる)の現時点での最高峰を手堅くここに集めた!みたいなデバイスなんですよね。米Gizmodo編集部が使ってみたので、どこがどう最高峰なのかじっくり見ていきます。


Surface RT、初代Surface Proを思えば、2-in1端末はMicrosoftが生み出したと言っても過言ではないと思います。生み出したからには育てねばならず、ここ10年ほどユーザーに受け入れてもらうため、企業ユーザーの厳しい要求に応えるため、試行錯誤を重ねてきました。で、最新作のSurface Pro 8です。過去の流れを昇華させ、最高峰に上り詰めた、かも?

Microsoft Surface Pro 8

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Photo: Sam Rutherford

これは何?:Windows 11搭載の13インチ2-in-1端末

価格:1100ドルから(レビュー端末は1600ドル)日本では14万8280円から

いいところ:リフレッシュレート120Hzのディスプレイ、アップデートしたスピーカー、Surface Slim Pen 2、Thnderbolt 4対応

残念なところ:スタート価格が高め設定、コンシューマ向けにはCore i3モデルなし、バッテリーはもう少しもってほしい、スタイラスとキーボードが別売りなところ

ディスプレイもデザインも美しい

基本は今までのモデルから大きく変わることはなく、背面にキックスタンドのあるタブレットの本体、磁石が片側にはいったキーボード兼カバー、そこにスタイラスペンという顔ぶれ。Surface Pro 8のデザインは、Surface Pro Xのデザインをコピペした印象で、より薄くちょっとだけ丸くなっています。ディスプレイのベゼルは小さくしつつ、前モデルSurface Pro 7の12.3インチから13インチにサイズアップ。

背面のキックスタンドはユーザーの好きな角度で固定可能。キックスタンドの裏にはバックパネルがあり、ここからm.2 ストレージにアクセスできるので、自分でアップグレードしやすい作りになっています(バックパネルを外すにはSIMカードスロットはずすピンが必要)。

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Photo: Sam Rutherford

デザインでの大きな変更は、シャーシがマグネシウムではなくアルミニウムになったこと。これは、アルミニウムの方がリサイクルしやすい、ペイントしやすいという利点があるからかと。カラバリはプラチナとグラファイトの2つ(レビュー端末はグラファイト)。

Surface Pro 8の最大のアップグレードはディスプレイ。13インチ(2880 x 1920)のタッチスクリーンは大きくなっただけでなく、リフレッシュレートが120Hzに。これでディスプレイのヌルヌル感は格段にアップしています。画面の明るさは、手持ちの照度計では最大450nits。これだけ明るければ、お天気がいい日の外でも画面が見にくいことはなし。色もビビットで、映画も漫画もエンタメが捗る。色が正確なので、写真編集も自信持ってできます。

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Photo: Sam Rutherford

ディスプレイもですが、スピーカーの進化にも驚きました。この薄いポータブル端末からこの音がしてるの?って言いたくなるほどです。音がクリア。イコライザーのおかげで、音量落としてもベース音がしっかり。夜中にこっそり映画見るボリュームでも、しっかりサウンドを楽しめそうです。Surface Pro 8のようなポータブル前提の2-in1端末ではサウンドは後回しにされがちなので、これは良アップデート!

パフォーマンスも上々

第11世代Intel Core i5・Core i7搭載なので、機動力だけでなくパフォーマンスも上々です(レビュー端末は、Core i7-1185G7プロセッサにメモリが16GB)。排熱に制限があるにも関わらず、Surface Pro 8のGeekbench 5のスコアは、シングル・マルチコアどちらもSurface Laotop Sutdioとほぼ同じ。3DCGアプリのBlenderでのレンダリングテストでは負けてしまいましたがそれでも2-in1端末としては健闘したと言っていいかと。このスコアを踏まえて、自分なら節約してCore i5モデルでいいかなと思いました。

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Photo: Sam Rutherford

実は、SP8にはCore i3モデルもあります。が、企業向けのみ。一般消費者用には準備されていないので、最新マシン欲しいけど価格抑えたい派は残念ですね。i5モデルは1100ドルからな上、曲者なのがアクセサリ…。

必須アクセサリが、高い

本体だけでも悪くはないんですが、Surface Pro 8の魅力を最大限楽しむことはできません。Surface Pro 8はアクセサリのキーボードカバーとスタイラスがあってこそ。

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Photo: Sam Rutherford

Microsoftの新スタイラスSlim Pen 2は新たなハプティックエンジン搭載で、描き心地が素晴らしいです。Microsoft公式アプリだけでなく、Windows Inkingプラットフォーム対応ならサードパーティアプリでも使用できます。

Slim Pen 2がね、まぁ使いやすいこと! ハプティックフィードバックのおかげで、手書きが捗るはかどる。横線引いて文字を消したいとき、文章の一部にハイライトかけたいとき、段落をまるで囲みたいときなどなど、ペンのブルっという振動が心地いい&ミスなく操作するのに役立っています。頑固にノートとペン派だった私も、このスタイラスなら、タブレットでのメモ書きに完全移行できそう。スタイラスだけでなく、キーボードも使い勝手よし。キーストロークのバネ感が好みで、タイプしている感覚満足度が高い。キーボードにスタイラスの収納があるのもいいですよね。

スタイラスもキーボードカバーも素晴らしいのですが、問題はこれがアクセサリ扱いだということ。ペンはともかく、キーボードなんてなかったら2-in1端末じゃないわけで。Windows 11でタブレットモードが使いやすくなったからといって、キーボードなしでいいかとはならないわけで。ほぼ必須のキーボードがアクセサリ扱いで別売りで2万円超えというのはどうなんでしょう…。

バッテリーもちはまぁまぁ

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Photo: Sam Rutherford

編集部のWi-Fi経由での動画連続再生バッテリーテストでの結果は、8時間18分。悪くもないけど、よくもない。Razer Book 13の8時間25分と同等で、Dell XPS 13の9時間59分には負けるという、まさに良くも悪くもないビミョーなところ。リアルな1日使用感では、日の半分ちょいいったあたりで充電するかなという感覚。Surfaceの省エネモードを使うともうちょい長く保ちます。Surface Pro 8の充電器は軽い&USB-Aポート内蔵なので、基本は持ち歩く想定かと。

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Photo: Sam Rutherford

本体にはUSB-Cポート(Thunderbolt 4対応)が2つあるので、モニターに繋ぐとか、eGPUにつないで性能をあげる使い方もできそう。(まぁ、Surface Pro 8と外付けGPU使うくらいなら他の端末にしろって話なんですけど。)あと、イヤフォンジャックありです。カメラはリアカメラが10MP、フロントカメラが5MP、さらにWindows Hello対応のIRカメラも。

マイクロソフトの2-in-1デザインの完成形

Surface Pro 8はゼロから再構築された新端末、ではありません。今までの2-in-1端末という流れから厳しい取捨選択を行ない、洗練したアップデートを経た端末です。文句なしの美しいスクリーン、描き心地最高のSlim Pen 2、Thunderbolt 4ポートが2つあるのも心強い。家でも外でも使い勝手がいい端末なのは間違いなし。

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Photo: Sam Rutherford

となると、気になるのは価格だけ。i3モデルが一般向けにはないこと、別売りのアクセサリがほぼ必須なことを考えるとかなり悩みます。ただ、これから再び出張・旅行が増えるという人には、超軽量でこれだけ使える端末なら、欲しいものリストの1番上にのせてもいいとは思いますよ。

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