Pixel 6は「グーグルがこんなのつくってくれないかな」を現実化したスマホ #Pixel6Launch

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  • author Sam Rutherford - Gizmodo US
  • [原文]
  • 福田ミホ
Pixel 6は「グーグルがこんなのつくってくれないかな」を現実化したスマホ #Pixel6Launch
Image: Sam Rutherford – Gizmodo US

GoogleがついにPixel 6Pixel 6 Proを発表しました。多くの人が「Google、こんなの作ってくれないかな?」と待望してきたPixelが、満を持して出てきた感じです。

今年の夏以降、GoogleはPixel 6の情報を小出しにしてきました。Googleが設計したTensorチップを発表してAI・機械学習の性能を格段に向上させるとうたい、それだけでも目玉と言えるインパクトでしたが、それだけじゃありませんでした。Pixel 6は599ドル(日本国内価格7万4800円)、Pixel 6 Proも899ドル(日本国内価格11万6600円)と、低めって意味で完全に「攻め」の値付けでありつつ、全身にプレミアムなアップグレードを満載しています。

両モデルともにスペックはプレミアム

Pixel 6とPixel 6 Proはどちらもデザイン的な考え方は同じで、機能面でもかなりオーバーラップしていますが、Pixel 6 Proにしかない大きな違いもあります。両モデルに共通しているのは、前面がGorilla Glass Victus、背面はGorilla Glass 6、IP68の防水防塵性能、30ワットの有線充電、NFC、Wi-Fi 6E対応、ワイヤレス充電・リバースワイヤレス充電(別名ワイヤレスPower Share)対応といったところです。またPixelとしては初めてPixel 6 Proは画面内指紋リーダーを搭載し、ハイエンドスマホの条件をすべて満たしました

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Image: Sam Rutherford – Gizmodo US
Android 12ではMaterial Youによって、UIの色を壁紙に自動的にマッチさせます。

去年のPixel 5はちょい小さめサイズでしたが、Pixel 6もPixel 6 Proも大きめになってます。Pixel 6は6.4インチ2400 x 1080の有機ELディスプレイ、RAMは8GB、ベースのストレージは128GB、バッテリー容量は4,614mAhとなってます。Pixel 6 Proはより大きな6.7インチ、3120 x 1440のLTPO有機ELディスプレイ、リフレッシュレートは可変で最大120Hz、RAMが12GB、ベースのストレージが128GB、バッテリー容量が5,000mAhと、価格差の理由がはっきりわかります。

さらにPixel 6もPixel 6 Proも、背面には5000万画素のメインカメラと1200万画素の超広角カメラを搭載、それにPixel 6 Proは4倍光学ズームカメラが付いていて、GoogleのSuper Res Zoomを使ったハイブリッドズームで最大20倍ズームまで迫れます。前面カメラはPixel 6が800万画素、Pixel 6 Proが1110万画素です。

最後に、5Gの帯域はどちらのモデルもSub6とミリ波帯の両方をサポートしています。セキュリティアップデート保証期間も最短5年にまで延長され、Androidスマホとしては最長となりました。

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Image: Sam Rutherford – Gizmodo US
Pixel 6(左)はPixel 6 Pro(右)より若干小さいですが、どちらも大きめスマホです。

カメラバー、誕生

Pixel 6のデザインはもうだいぶ前から公開されてましたが、3色使いのデザインやソフトなパステルカラーといった過去のPixelへの回帰で、ユニークなデザインとなってます。カラバリはPixel 6がStormy Black、Kinda Coral、Sorta Seafoam、Pixel 6 ProがStormy BlackにCloudy White、Sorta Sunnyという展開。

Pixel 6とPixel 6 Proの微妙な違いはカラバリだけじゃありません。Pixel 6はエッジ周りの仕上げがマットでスクリーンはフラットなんですが、Pixel 6 Proは側面がシャイニーで、ディスプレイはより丸みを帯びています。

背面にはカメラモジュールならぬ「カメラバー」がありますが、これにはふたつの目的があります。ひとつはPixel 6のカメラの存在感を示しつつ、安定性を持たせること(テーブルとかに置いてもグラグラしないって意味で)。そしてもっと大事なのは、Pixel 6 Proのカメラバーには潜望鏡式の望遠レンズが収まってることです。Pixel 6 Proの望遠レンズは、SamsungのGalaxy S21 Ultraみたいなタテ並びじゃなく、ヨコに並んでるのです。

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Image: Sam Rutherford – Gizmodo US
Pixel 6 Proの本体中心には、望遠カメラの穴が。

カメラバーがだいぶ飛び出してるので、ケースを付けにくいんじゃないかって心配する声も多いですが、Pixel 6のGoogle純正ケース(本体の色を活かす半透明のカラバリ)を見てみた感じでは、心配しなくても良さそうです。

TensorがPixelの機能を解き放つ

Pixelはつねにソフトウェアを中心に作られてきましたが、Pixel 6も例外じゃありません。Pixel 6に詰め込まれた新機能は、Google謹製Tensorチップなしには不可能です。Tensorチップはより高精度な音声モデルを内蔵しつつ、消費電力は50%削減されています。

Tensorで機械学習性能がさらに高まったことで、同時通訳機能(Live Translate)が実現しました。この機能はGoogle Messagesだけでなく、WhatsAppやTwitterなどなどの様々なアプリで使えるので、外国語でのコミュニケーションが今までよりずっと簡単になるはずです。またLive Caption機能では、ポッドキャストや動画の音声を翻訳しつつキャプションも付けてくれます。Googleいわく、これは今までは消費電力が大きすぎて、今までのスマホでは不可能でした。

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Image: Sam Rutherford – Gizmodo US
ケースありでもなしでも問題ありません。

Assistant Voice Typingという文字起こし機能では、より高精度な音声認識モデルを使って(これもGoogleいわくすごくパワーが必要な処理)音声をテキストに変換するだけでなく、マルチモーダルでもあります。つまり、話しながらテキストを編集しても、AIが混乱することはないのです。犬とか猫とか絵文字の文字起こしまで可能だし、「ヘイGoogle」とか言わなくても、送信、消去、停止といったコマンドの入力も可能です。

Google AssistantにはCalling Assistance機能が追加されました。これは米国の大手5,000企業のカスタマーサポートに電話するときに、待ち時間の少ないベストな時間を教えてくれる機能です。それでもサポートが話し中で順番待ちの列に入れられてしまった場合、Google Assistantが通話状況を監視することで、ユーザーがイライラしながら待たなくてもいいようにし、サポートにつながったら通知してくれます。あとは「OK、Google」を言わなくてもよりいろんなコマンドができるQuick Phrase機能も登場しました。さらに、カスタマーサポートの自動音声案内には「○○の場合は1を、××の場合は2を…」というのがよくありますが、その場合はDuplexによるビジュアルUIが表示され、「どの数字押せばいいんだっけ!?」ってなる現象を防げます。

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Image: Sam Rutherford – Gizmodo US


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Image: Sam Rutherford – Gizmodo US


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Image: Sam Rutherford – Gizmodo US


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さらに進化したカメラ機能

カメラに関しても、Pixel 6の機械学習性能がより多くの機能を可能にしています。たとえばMagic EraserはPhotoshopの「コンテンツに応じた塗りつぶし」みたいな感じで、背景に写り込んじゃった人も簡単に消すことができます。Face Unblurツールは、子どもなどの素早く動く被写体を捉えることができます。動画系では、4K HDR動画の処理もデバイス上で可能になったので、撮った動画に自動で鮮やかな色やダイナミックレンジを加えることができます。それからReal Toneはいろんな肌色をより良く捉える機能です。従来のカメラはたいてい、より白っぽい肌色に合わせて調整されていました。

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Image: Sam Rutherford – Gizmodo US
Pixel 6(上)とPixel 6 Pro(下)の仕上げの違いがこちら。

一番楽しみなカメラ機能は、長時間露出や流し撮り向けの専用カメラモード(モーションモード)です。より高度なカメラ技術が、ワンタッチに凝縮されてます。

Pixel 6にはTensorのほかに、Google設計の第2のプロセッサ・Titan M2セキュリティチップも入っていて、センシティブな認証プロセスを専用ハードウェアとして担います。Pixel 6には新しいセキュリティハブもあり、セキュリティ設定の管理がしやすくなるとともに、データ保護やマルウェアのブロックのための提案やTipsをくれたりもします。

賢くなったPixelにふさわしい洗練のハードウェア

米GizmodoのSam Rutherford記者はすでにPixel 6実機を手にしており、「Googleに作ってほしいと何年も思っていたPixelが、ついに出た」って第一印象を語ってます。

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Image: Sam Rutherford – Gizmodo US
カラバリも楽しい。

Pixel 6はフラッグシップのスペックとデザインを、Googleの高度なAI・機械学習と融合させました。それは非常に魅力的な組み合わせだし、お値段も明らかに攻めてきてるわけで、GoogleがAppleとSamsungを狙い撃ちしてるのがわかります。強いてダメな点をあげるとしたら、microSDカードスロットと3.5mmオーディオジャックがないこと、あとはPixel 6 Miniみたいな小さめ選択肢がないことです。

Pixel 6とPixel 6 Proは本日からプレオーダーを開始していて、お値段はそれぞれ599ドル(日本国内価格7万4800円)と899ドル(同11万6600円)から、出荷は10月28日です。あ、キャリアによって価格は違う可能性があります。

さらに、2年ごとにスマホを買い替えてる人にはうれしいお知らせが(米国外での展開が不明ですが)あります。GoogleはPixel Passというサブスクリプションを開始していて、これは月45ドル(約5,000円)で、2年ごとに新しいPixelが手に入り、かつYouTube Premium、YouTube Music Premium、Google Play Pass、Google Oneのストレージ200GB、Preferred Careがパックになってるってものです(Pixel 6 Proだと月55ドル≒6,000円)。

ともあれ、まずはPixel 6実際使ってみてどうなのか、レビューをお楽しみに!

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