財布もスマホもカードも不要…顔パスの新決済で乗れる地下鉄がロシアに登場

  • author Jody Serrano - Gizmodo US
  • [原文]
  • 湯木進悟
財布もスマホもカードも不要…顔パスの新決済で乗れる地下鉄がロシアに登場
Image: MOS.RU

使いたいかどうかはあなた次第…。

券売機にお金を入れて切符を買うという電車の乗り方、もう久しくしてないという皆さまも増えてきたことでしょう。SuicaPASMOなどのICカードに始まり、いまはスマホやApple Watchなどのスマートウォッチでも、アプリを入れて改札タッチ&ゴーできてしまいますものね。とはいえ、さすがに財布もカードもスマホもスマートウォッチも、すべて忘れてきてしまうと、もうお手上げです。家にお金や忘れ物を取りに帰らないと、電車には乗れません。

ところが、このほどロシアモスクワ市では、市内を走る地下鉄の240を超える駅の改札に、新たな顔認証決済システムの「Face Pay」に対応した改札口を設置。事前に自分の顔データとクレジットカードやデビットカードの情報を登録しておくだけで、改札ではカメラに顔を向ければゲートが開き、地下鉄に乗り降りできてしまう新システムの運用が開始されました!

便利? それとも危険?

楽観的に考えるならば、もうなにも持たずに家を出て、顔をかざすだけで、どんどん地下鉄に乗って移動できてしまうのは、とても便利です。とはいえ、すでにロシアでは、数々の人権擁護団体などが、Face Payによる当局の人権侵害や市民監視手段として悪用される危険性を警告。だれがどこをいつ通ってなにをしているのか、政府に個人情報がダダ漏れという懸念が、まるでプライバシーなど尊重されない全体主義国家の中国のようだと非難されてもいるようです。

一方、モスクワ市は、Face Payがスキャンしているのは、あくまでも決済に使用する顔のバイオメトリクスデータのみで、スキャンされたデータは暗号化されており、個人を特定して監視するために用いたりはしないと説明。ただし、ロシアというと、いつのまにか国民を徹底監視することもいとわない印象を受けるニュースが飛び出てくる国ですから、どこまでこの説明を信じられるかも怪しいという指摘が出たりしています。利便性とプライバシーのバランスは、本当に難しいものですよね? ちなみに、これは素朴な疑問ですけど、よく自分と顔が似た人と間違われて、勝手に口座から身の覚えのない電車代がドシドシと引き落とされてしまうなんて問題は、大丈夫なのでしょうか?

Source: モスクワ市

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