実現可能性の高い、未来の科学技術10選

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  • author Stephen Johnson - Lifehacker US
  • [原文]
  • 春野ユリ
実現可能性の高い、未来の科学技術10選
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ライフハッカー[日本版]2021年12月5日掲載の記事より転載

ここ数年は誰もが辛い思いをしてきましたが、だからといってすべてがこのまま下降線をたどるわけではありません。

私は愚かな楽観主義者かもしれませんが、今はホリデーシーズンでもありますし、この記事に挙げたテクノロジーとトレンド10選のおかげで、私は未来に純粋な希望を抱くことができます。

未来には、多くの死や環境破壊を伴う2020年代のビジョンでなく、浮遊都市や喋るロボットが登場する50年代の希望に満ちたSFビジョンに住むことになるかもしれません。

1.代替エネルギーの価格が急落

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太陽電池や風力発電は今に始まったことではありませんが、この10年間で重要な転換点を迎えました。

それは、太陽光や風力による発電が、化石燃料による発電よりも安価になったということです。これは画期的なことです。

というのも、風力や太陽光発電所を建設し、再生可能エネルギーを導入するよう人々を説得するのに、公的な補助金や人々の善意に訴える必要がなくなったからです。

その代わり、人々は貪欲でありさえすればよく、貪欲さはあり過ぎるぐらい豊富な天然資源です。何よりも素晴らしいことに、風力や太陽エネルギーの生産コストは、今後も下がり続けるでしょう

2.mRNA ワクチンとパンデミックの終息

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世界的なパンデミックに明るい兆しがあるとすれば、それはワクチンが展開する速さです。

ファイザー社の新型コロナウィルスのワクチンは、多額の公的資金で助成され、数十年にわたる研究の成果を背景に、FDAから完全に承認された最初の「メッセンジャーRNA」薬となりました。

もちろん、これが最後になることはないでしょう。

実験室で作られたRNAを使って、人間の免疫システムに特定の脅威への対応を「教える」という進歩は、エイズ、心臓病、がん、さらには老化現象など、さまざまな病気の予防や治療に無限の可能性を秘めています。

さらに、新しいワクチンのこの開発速度は、次のパンデミックを世界的な規模になる前に食い止める鍵になるかもしれません。

3.自動運転車

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自動運転車の普及は当初の予想より時間がかかっていますが、この技術が安定して、一般の人々がロボットの運転に慣れてくれば、すべてが良い方向に変わっていくでしょう。

交通事故は非常に少なくなります。

ロボットがトラックの運転手になれば眠る必要がないので、より早く輸送できます。レンタカーを常備すれば、自家用車を所有する煩わしさをなくすことができます。

さらに、通勤中に眠ることができるようになったり、左右を確認せずに道路を渡ることができるようになったり、ロボット工学の法則により走行責任者にならずに済むようになって安心できたり。

小さな生活の質の向上は素晴らしいものになるでしょう。

4.絶滅種の復活

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遺伝子工学の進歩により、絶滅の危機に瀕している動物の種を救い、さらには絶滅した種を生き返らせることも夢ではなくなりそうです。

ケナガマンモスの頭上を既に絶滅したリョコウバトやドードー鳥が飛ぶ世界を想像してみると、その可能性が見えきます。

絶滅から復活した動物たちが、この混乱した地球上で適切な野生の棲みかを見つけられるかどうかわかりませんが、少なくとも動物園はもっとおもしろくなるでしょう(そう、『ジュラシック・パーク』、見ましたよ)。

5.生きているロボット

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タフツ大学の科学者たちが、生きているロボットを作りました。

カエルの細胞で作られた「ゼノボット」は、ミリサイズの生物学的ロボットで、「単一の細胞から体を自分で組織化することができ、動くために筋肉細胞を必要とせず、さらに記録できる記憶力を示しています。

この研究はまだ初期段階ですが、この小さなロボットは、海のマイクロプラスチックを掃除したり、土壌から毒を取り除いたり、細胞レベルで薬を提供することに使用されたり、『Star Trek: The Next Generation』のデータのように、感情を持つことができる人間を羨ましがったりするかもしれません。

6.人間の動きを介助するロボットエクソスケルトン

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バイオニックエイドは、すでに障害者の歩行をサポートしており、エクソスケルトン(外骨格)の技術は、車いすが過去のものになるまで進歩しないわけがありません。

健常者用のエクソスケルトンを実用化するには、ロジスティックス上の深刻な課題がありますが、肉体労働を楽にしたり、怪我を防いだり、見た目を良くしたりといった潜在的なメリットがあれば、ロボット工学者たちは実用的なメカスーツを作ることになると確信しています。

さらに、政府はロボットのスーパーソルジャーを欲しがっているので、莫大な研究開発費が投じられるはずです。

7.パーソナル・ジェットパック

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ジェットパックが普及することも手ごろな値段になることもすぐには実現しないでしょう。

技術的に大きな課題があり、とてつもなく危険であり、そもそも何のために必要なのでしょうか?

それでも、一種のジェットパックを実際に購入できるほど技術は進歩しています。そして、将来的にジェットパックは、性能と安全を高め、価格も今より安くなる可能性があります。

そう信じることが第一歩です。

そして、いつか自分のジェットパックを手に入れることができるかもしれないという小さな可能性のきらめきがあれば、私は未来に希望を持ち続けることができます。

8.仮想空間や拡張空間の感覚を肌で感じられるフルボディスーツ

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仮想空間や拡張空間の感覚を、景色や音と一緒に体験できるフルボディスーツというコンセプトは、ちょっと不気味です。

まるでディストピアSF映画の背景となる何かのようです。しかし、最初は嫌悪感があっても、危険な作業をする人を訓練したり、ロボットの操作性を向上させたり、かっこいいゲームを作ったりする可能性を否定できなくなりました。

それに、その技術はすでに存在していますし、ひとたびセックスに使う方法が見つかれば、熱心な資本家たちが広く利用できるようになるまで改良とイノベーションを続けるでしょう。

おや、ちょっと待って、そうだとしたら、また不気味に戻るじゃないか?

9.家庭で健康チェックできるスマート家電

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「モノのインターネット(IoT)」は、オレンジジュースがなくなると警告してくれる冷蔵庫のように、オシャレでも役に立たない可能性をもたらしましたが、同じような連結性が人々の健康維持にも使われています。

例えば、排泄物を分析して癌の兆候を検出するトイレや、健康状態を報告する鏡歯を適切に磨けているかどうかを教えてくれる歯ブラシです。

今のところ、こうした機器は不便で高価で、ちょっと馬鹿げているように見えますが、家庭にシームレスに組み込まれた医療センサーが普及したら、そのあたりはずいぶん改善するはずです。

命を救い、安心させてくれて、できればあまり口うるさくなければありがたいです。

10. 環境に優しく持続可能な製法で作られたウォッカや眼鏡

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Air Companyは、二酸化炭素を原料にしているウォッカを販売していることをウリにしています。このウォッカを飲めば、酔うと同時に大気中の二酸化炭素を除去することができるんです。

また、海洋プラスチックをリサイクルして製造した眼鏡を販売している会社もたくさんあります。

このようなニッチな製品が世界に大きな変化をもたらすとは思えませんが、エコロジー素材を使用して高級品を作ることは、規模が大きくなれば実際に重要なトレンドになるでしょう。

利益を生みファッション性を高める上に地球を救えるなら、罪悪感や人間の善意に訴えるよりも、はるかに多くの人を動かすことになるでしょう。

Source: Air Company, El Bien Social, Kolibree, Smithsonian, Stanford Medicine, News, CNBC, Neo Life, University of California, Wbur

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