木星の氷の衛星「ガニメデ」はこんな音がする。NASAがオーディオデータを公開

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木星の氷の衛星「ガニメデ」はこんな音がする。NASAがオーディオデータを公開
NASAのボイジャー1号&2号と探査機ガリレオから得たイメージで合成した木星の衛星「ガニメデ」モザイク画像(左)と地質図(右) Image: USGS Astrogeology Science Center/Wheaton/NASA/JPL-Caltech

ガニメデは木星の氷衛星にして、太陽系最大の衛星です。科学者たちがその謎を解き明かそうと研究に励む中、ガニメデがどんな音なのか“聞ける”ようになりました。

先週、NASAのジェット推進研究所は木星探査機ジュノーが6月7日にガニメデに接近した際に観測したデータから作られた50秒に及ぶオーディオデータを公開。用いられたのは、木星の磁気圏で生成される電波と磁気波を観測するジュノーの電波実験装置Wavesが集めたデータです。NASAはその収集したデータの周波数を可聴できる範囲へと変えてオーディトラックを作成。こちらが、そのオーディオデータになります。



サン・アントニオにあるサウスウエスト研究所のジュノー主任調査員Scott Bolton氏が、このデータをアメリカ地球物理学連合(AGU)の秋季大会でお披露目しました。2011年に打ち上げられたジュノーのミッションは、巨大惑星の成り立ちとそれらが太陽系の始まりにおいて果たした役割への理解を深めることです。

Bolton氏はNASAの記事の中で、「このサウンドは、20年以上ぶりにガニメデを通過したジュノーに同乗していたと感じられるほどの荒々しさがあります」と述べていました。「注意深く聞いていると、オーディオの真ん中あたりでさらに高い周波数へと急に変わっていて、ガニメデの磁気圏の異なる領域に入ったことを表しています」とのこと。


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こちらは、2021年6月7日のフライバイ中にNASAの探査機「ジュノー」に搭載されたJunoCamが捉えた、木星の氷衛星ガニメデの画像
Image: NASA/JPL-Caltech/SwRI/MSSS


ジュノーがガニメデに接近したのは木星への34回目の周回を実施している時のことで、水星よりも大きい太陽系最大の衛星にこれほど近づいたのは2020年の探査機ガリレオ以来となります。

ジュノーは時速6万7000キロで移動しつつ、ガニメデから1038キロメートルの距離まで接近したのでした。


Source: NASA Solar System, NASA JPL(1, 2), YouTube,

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