ハイレゾがたのしめる、耳に届く音をコントロールできるガジェット。
オーディオブランド・オーディオテクニカ(Audio-Technica)が発売した新作ノイキャン完全ワイヤレスイヤホン「ATH-TWX9」を触らせていただいたのですが…もうびっくりです。スペック表を見た時点で「すごそう」と思ったのですが、実際聴いてみたらK.O.されちゃいました。
音質がすばらしく、多機能で痒いところに手が届き、高級車を彷彿とさせる作り込みもたまりません。ケースには珍しい機能も盛り込まれていて、「気持ちよく聴きたい」はもちろんのこと、ガジェット欲までもきっちり満たしてくれますよ!
驚くほどいい音、ハイレゾが「わかる」

ドライバーはオーディオテクニカ渾身の新設計。ノイズキャンセリング効果を最大化しつつ音質とのバランスが極限まで調整されています。ハイレゾ音源を再生してみると、音のディテールがしっかりとわかって感激。
そう、ハイレゾ音源がたのしめる完全ワイヤレスイヤホンなんですね。Qualcommの最新高音質規格 Snapdragon Sound 認定モデルであり、オーディオコーデックはaptX Adaptiveに対応しています。対応スマホでは最高96kHz/24bitのハイレゾ音源を再生できるってこと! aptX Adaptiveのおかげで接続も非常に安定していて、ワイヤレスイヤホンとスマホの接続が途切れがちな品川駅などでも問題なく使えました。
通話品質も高いんですよね。相手の声は潰れず、自分の声もナチュラルに通ります。ビームフォーミングマイクを搭載し、通話コーデック aptX Voiceによって帯域をリッチに使えるからこそ。
細かな最適化が可能なノイズキャンセリング

ATH-TWX9はノイズキャンセリングに対応しています。オンにすれば雑音を消して音楽に没入でき、プリセットを切り替えてノイキャンのかかり具合を自分が今いる場所に最適化させる、なんてことまで可能です。
必要なときはクイックヒアスルー機能で外音を取り込むことができ、イヤホンを外すことなく、移動中の状況の変化に対応できます。
自分の耳に届く音を的確にコントロールできるガジェットとも言えるでしょう。
付属するイヤピースの数がすごい。ケースでUV除菌も可

ハードウェア面も優秀で、とにかく「おっ」と思わせてくれる作り込みが多かったです。
本体はコンパクトで耳からの出っ張りが少なく目立ちません。独特の高級感あるマット仕上げなのもあって、TPOを選ばず使えるのがすばらしい。
驚いたのはイヤピースが12個も付属すること(耳の穴の形や奥行きに合わせて導管の長さ違いの3種類×XS/S/M/Lの4サイズ)。自分の耳に合ったものを選んで快適に使ってほしいという願いが伝わってきました。
バッテリーはノイキャンオンで約6時間もち、IPX4防水です。
ケースもシックな仕上がりで高級車のよう。機能的にもばっちりで、USB-CでもQi規格のワイヤレス充電器でもチャージ可能です。しかも、新紫外線LEDの照射によりイヤピースを除菌する機能までも備えています。
まとめ

ソフトウェア面も便利に使えるよう設計されています。音ズレが気になりがちなゲームプレイ時にうれしい「低遅延モード」があったり、複数デバイスを接続先として登録・アプリから切り替えられる「マルチポイント接続」に対応しているのは嬉しいかぎり。
ここまでの音質と機能性を兼ね備えているのは、さすがは老舗メーカーのハイエンド機。いつでもどこでも気持ちよく聴きたい・ハイレゾ音源をたのしみたいといった音へのこだわりがある方や、いい音で通話したいという方に非常におすすめです。