モニターアームおすすめ3選。選び方のコツや実際に使ってみてわかったことをお教えします

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  • author Melanie Pinola- Wirecutter-
  • [原文]
  • R.Mitsubori
モニターアームおすすめ3選。選び方のコツや実際に使ってみてわかったことをお教えします
Photo: Michael Hession

在宅勤務でこれ使ってたら、「デキる」奴っぽい。

モニターの位置って実はとっても大事。高すぎても低すぎても、近すぎても遠すぎても首や肩に負担がかかります。スタンドが付属しているモニターもありますが、高さや位置が調節しにくいことが多いもの。そこで活躍するのがモニターアームです。人間工学に基づいたベストな位置にモニターをしっかり固定してくれますし、角度や距離も柔軟に調節可能。デスク上の作業スペースが空いてスッキリするのもメリットです。

NewYorkTimes傘下のレビューサイトWirecutterでは、50ドル(約5,700円)から335ドル(約3万8000円)の幅広いモニターアームを念入りにテストし、おすすめナンバーワン機種を厳選しました!


バラエティ豊かなモニターアーム10点を比較テストした結果、おすすめナンバーワンはFully Jarvisモニターアームに決定しました! あらゆるポジションや角度にスムーズに移動でき、最大32インチのモニターをしっかりホールド。セットアップも簡単で長期保証もしっかりついています。

おすすめナンバーワンのモニターアーム:Fully Jarvis モニターアーム

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Photo: Wirecutter

最高のモニターアーム。スマートで頑丈で、モニターの昇降や回転もラクラク。15年間の長期保証つき。

Fully Jarvisモニターアーム最大32インチ、約9kgのモニターに対応し、可動範囲が広く確かなビルド品質を備えています。より安価で似た性能のMonoprice Workstream 15526よりもセットアップしやすく頑丈で、操作もスムーズです。3色のカラーバリエ-ションで、長年にわたってモニターを支えてくれるでしょう。

対応モニターサイズ:13〜32インチ

対応モニター重量:約1〜9kg

机・テーブル天板の厚さ:約1cm~9cm

最大高度:テーブルトップからモニターマウントの中心までが約50cm

最大伸長範囲(アームが届く距離):約60cm

大きめのモニターにはこちらがおすすめ!:Ergotron LX デスクモニターアームシリーズ

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Photo: Wirecutter

大型・重量級のモニターに対応。Ergotron LXモニターアームは、Fully Jarvisよりも大きめ・重めのモニターにも対応。その分価格も高めです。

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Photo: Wirecutter

身長180cm以上の方におすすめのモニターアーム。Ergotron LXのトールバージョンはポールが5cm以上長いので、身長180cm以上の方でも快適に使うことができます。


34インチ、約11kgまでのちょっと大きめのモニターをお持ちの方なら、Ergotron LXデスクマウントモニターアームもおすすめ。最大高度はFully Jarvisよりやや低くなりますが、可動範囲や傾斜や回転機能などは変わりません。身長180cm以上の方には、Ergotron LX長身ポールの方が使いやすいでしょう。Amazon ベーシックシングルモニタースタンドなど、機能が似た製品はほかにもありますが、長い目で見れば10年間の長期保証がついたErgotron LXを選んだほうがオトクです。モニターアームはできるだけ長い間使いたい製品ですし、長期保証があれば安心ですから。

対応モニターサイズ:最大34インチ

対応モニター重量:約3kg~11kg

机・テーブル天板の厚さ:約1cm~6cm

最大高度(LX):テーブルトップからモニターマウントの中心まで約39cm

最大高度(LXトールポール):テーブルトップからモニターマウントの中心まで約65cm

最大伸長範囲(LX、トールポール):約65cm

モニターアームをおすすめしたい人

パソコン作業が長時間続くと首や肩が痛くなりやすいですが、人間工学に基づいた「適切な位置」にモニターを置けば、ずいぶん楽になります。では適切な位置とはどんな位置かというと、「猫背にならずに済む位置」なんだとか。

人間工学専門家のリサ・ザハリ氏は「スクリーンの種類にかかわらず、その上部が目の高さに合うようにする必要がある」と語っています(累進屈折レンズを使用時はモニターの高さを低めにした方が良いことも)。ザハリ氏によると、「ユーザーがモニターを見るとき、頭はニュートラル(中立)の位置にあるべき」だそう。

ちなみに以前は「目線はモニター枠の下、5cm~7cm」と推奨されていましたが、今のモニターはベゼルが狭くなっているので少し変わっています。

モニターアームは、外付けモニターを適切な高さにセットするためのアイテム。とはいえ今や調節機能付きスタンドが付属しているモニターも多いので、「モニターアームは必要ない」という方も多いでしょう。たしかに、付属のスタンドで高さが足りなくても、棚や専用スタンド(アームより安価で設置も簡単)はもちろん、極論をいえば本を積んで台にすればこと足りてしまいます。

ただ、この方法ではさすがにデスクで邪魔になりますし、モニターの位置を変えるにも一苦労です。自分の体格や作業位置にぴったりフィットさせたいならやはりモニターアームがあったほうが便利でしょう。

ほかにも、身長差のある人と共同で仕事をするときもアームがあればモニターを簡単に調節できますし、ちょっと別の誰かに画面を見せたいときにも役立ちます。スタンディングデスクをお持ちで、座位でも立位でもサッとモニターをセットしたいという方にもおすすめです。ただし、モニターアームを使って普通の机をスタンディングデスク代わりにできるわけではないので、ご注意ください。

忘れてはならないのが、購入前の寸法チェックです。モニターアームを実際に購入する前には、正確なサイズや必要な高さなどをしっかり測っておきましょう。座高や身長は人それぞれですし、モニターにも多様なサイズや重さがありますので、次のような方法で調べておくことをおすすめします。

  1. お使いのモニターの型を調べて重量を確認し、モニターアーム取りつけに使用するVESAマウントに対応するかチェック。Ergotronにはモニター検索ツールもあります。
  2. 机から目線の高さまでの距離を測定(おおよそでOK)。座位と立位の両方で使用する場合は、それぞれ行なう。
  3. 腕を伸ばした位置までモニターを遠ざけ、目からモニターまでの距離を測定。これがモニターアームに必要な「伸長範囲」に。
  4. デスクトップの厚さを測定。
  5. 1~4の情報を参考にモニターアームのスペックと比較し、自分に合っているかどうかを確認。製品を決定する。

モニターアームの選び方

ネットでもさまざまなモニターアームが販売されていますが、Wirecutterスタッフがおすすめ製品を選ぶ際の基準をご紹介します。

・幅広いモニターサイズに対応している

今は27インチのモニターも価格が下がって一般化していることから、少なくともこのサイズに対応しているものを選んでいます。よりコンパクトなものから、最大34インチまでのディスプレイをサポートしている商品も。今後モニターを買い替える可能性もありますから、できるだけ対応サイズは幅広い方が安心です。

・可動域が広い

モニターアームの動作範囲が広いほど、ディスプレイを自分好みの位置にセットしやすいことになります。特に、複数の人が共有するならなおさらです。上下の動きはもちろん、前後、左右に広く動いてくれるものが理想的です。

・動作がスムーズ

位置を変える際にあまり力を入れなくても動いてくれるとありがたいです。もちろん、工具などは不要で。

・保証期間が長い

モニターアームは急激に進化するものではないので、何年も愛用するつもりで購入したいもの。あくまで「家具」という位置づけですから、保証期間やカスタマーサポートはしっかりチェックしておきたいところ。

・簡単に組み立てられる

分かりやすい説明書やオンライン解説動画があると便利。必要な工具の数が少ないものがいいですね。

・デスクに設置できる、VESA規格に対応

できれば壁に穴はあけたくないので、デスクにしっかり固定できるものが望ましいですね。VESA規格に対応したテレビ、モニターならネジ穴位置が共通なのでとても便利です。

おすすめナンバーワンのモニターアーム:Fully Jarvis モニターアーム

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Photo: Michael Hession

魅力的で、セットアップや調節が簡単なモニターアームをお探しなら、Fully Jarvisモニターアームをおすすめします。今回テストした製品の中でもアームの可動範囲が最も広く、ボディも頑丈で一般的なサイズ・重量のモニターをしっかりサポートしてくれます。アームは滑らかでカラバリも白・黒・シルバーから選べるなど、スタイリッシュなルックスも自慢。

JarvisはほぼすべてのVESA互換モニターに対応。公式には最大で約9kg、32インチのディスプレイまでをサポートします。中には約11kg級のモニターをホールドできる機種(Ergotron LXなど)もありますが、通常のモニターならこれで十分です。ちなみにWirecutterで使用した27インチのテストモニターは4.5kg、34インチの超ワイドディスプレイでも6.8kgでした。ただ同社のカスタマーサポートによると、画面が湾曲していたり前方に傾斜しているモニターだと耐久重量が若干下がるとのことです。不明点がある場合は購入前にFullyのサポートチームに問い合わせることをおすすめします。

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スリムだけど、頑丈です。
Photo: Michael Hession

ほぼ同じデザインのMonoprice Workstream 15526と比較しても、Jarvisの動きはとってスムーズ。ほとんど力を入れずに昇降させることができます。可動域は垂直方向に約33cm、左右に約60cm、前後に約60cmと、一般的なワークローには十分です。90度傾けたり180度回転させたり、台座の上で360度回転させることもできます。

ちなみに、アームを設置するにはデスク背面に約2.5cmのスペースが必要で、最もコンパクトな状態だとモニターは12.5cmほど手前にせり出してくるので、モニターアーム購入前にはしっかりとワークスペースの寸法を測っておきましょう。

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Photo: Melanie Pinola

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Photo: Melanie Pinola

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一般的なモニターアームと同様、Jarvisも付属の六角レンチを使ってアームの張力を調整するのですが、レスポンスがとても良くて楽に調節できるのは嬉しいところ。六角レンチを収納するスロット付きで、この機能はほかのアームにはなかなかありません。将来的に位置の微調整が必要になった場合でも、すぐに直すことができます。

気になる点

Fully Jarvis はErgotron LXと比べると、ややセットアップが複雑(それでも前バージョンよりは改善)。モニターを設置する前にアームをデスクに取りつけなければならないので、1人でやろうとするとかなり苦労しそうです。箱や本を使ってモニターを固定しないとアームのジョイントを締めるのもむずかしいので、できれば2人以上で作業した方がいいと思います。

他の安価なモデルよりは安定感がありますが、大型モニターを載せてアームを思い切り伸ばしてしまうと、どうしてもグラつきがきになります。また、モニターを360度回転させる際、土台と締め具がデスク(厚さ2.5cmほど)から外れそうになったので、注意した方が良さそうです。モニターの角度を上下に傾ける際は(昇降させる時と違い)六角レンチを使用しての調整が必要です。

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ケーブルマネジメントはいまいちですが、十分です。
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すべてのモデルにいえることですが、ケーブルマネジメントはどれもイマイチです。Fullyのアームにはケーブルをまとめるプラスチックパーツがついているのですが、ちょっと安いっぽい感じ。少々調整しにくいデザインですが、めったに使わないので大きな問題にはならないと思います。

大きめのモニターにはこちらがおすすめ!:Ergotron LX デスクモニターアームシリーズ

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Photo: Michael Hession

Jarvis対応のものより大きい、あるいは重いモニターをお持ちの方にはErgotron LXデスクマウントモニターアームもおすすめです。また、身長180cmを超える方なら同じくErgotron LXデスクモニターアーム長身ポールを検討してみてください。こちらはモニターの高さをJarvisやスタンダードのLXより約13cm以上高くすることができます。Ergotron LXとLX長身ポールともにJarvisと同等の機能を提供しつつ、最大約34インチ・約9kg(Jarvisは32インチ・約11kg)のモニターまでをサポート。また、LXシリーズはアームの伸長範囲もJarvisよりも約5cm長いので、奥行きが約76cm以上のデスクでも問題ありません。デスクやテーブルの天板よりも低い位置に合わせることも可能です。セットアップはJarvisよりLXのほうが簡単ですが、長期保証は10年です。

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Photo: Michael Hession

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Photo: Michael Hession

Ergotron LXとFully Jarvisを比較しても、動きの滑らかさや可動範囲、頑丈さといった機能面に大きな差はありません。Wirecutterのシニアスタッフライターであるキンバー・ストリームズは2017年からErgotron LXを愛用しています。モニターのサイズは27インチ。彼は「座っても立っても使いやすいですし、本を積んでスタンド代わりにしていた時に比べるとデスク周りがすっきりしました」と話しています。「他の作業をするときに、モニターを机の向こうにどけてスペースが作れるのはとっても便利」だそうです。

LXを使うとモニターをテーブル面から垂直に約39cm(VESAマウントの中心まで)、左右に63.5cm、前後に約65cm動かすことができます。ちなみに、LX長身ポールの最大高度は約65cmと、これまでテストした製品で最高。身長180cm以上の方にも最適です。

2014年から27インチモニターでErgotron LX長身ポールを使用しているWirecutterスタッフのネイサン・エドワーズは、「(スタンダードより)高さがプラスされたのはとてもありがたい」と言っています。「ポールが高くなったことで座っても立っても作業できるようになりました。しっかりした作りなので、身長195cmの私が立った状態で使ってもグラつきが気になることはありません」。

繰り返しになりますが、購入前にご自身のワークスペース周りをしっかり測定し、それに合ったモニターアームを選ぶことをおすすめします。

その他の優れたモニターアーム

「スムーズに調節できるなら、お金に糸目はつけない!」という場合は、Ergotron Trace モニターマウントを試してみるのもアリです。おすすめアイテムの3倍近い価格ですが、他製品よりも垂直・水平方向とも楽に動かすことができます。同じ部屋にいる誰かに画面をシェアする際も、モニターの昇降や左右への移動がスムーズでした。柱が太めでグラつきが少ないのも特徴です。ただ、いかんせん価格が高く、デスク上で場所をとることや、アームの前面にケーブル収納スペースがあることでデザイン性がイマイチなのがマイナスポイントです。

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