アンドロイドは電気羊の夢を見るか?
ペトリ皿に入れられた、80万~100万個というヒトの脳細胞が、AIより早くゲーム『ポン』の操作を学び、電気信号を出してプレイすることに成功しました。
この研究は、生体コンピューティングの研究をしているCortical Labsにて行なわれているもの。脳細胞はニューロンへと電気信号を送り、極小の電極インターフェイスにて擬似的に構築されたゲーム世界で、パドルを上下に動かしボールを打ち返しています。
サイボーグ・ブレインの完成
同様の研究は他にもありますが、目的を持って脳細胞に作業をさせるのはこれが初めてとのこと。このことから、研究者らは「もうサイボーグ・ブレインと呼んでも良いでしょう」と話しています。ペトリ皿の脳細胞は、まるで映画『マトリックス』で電池にされていた人間のよう。「細胞は自分のことを、球を打ち返すパドルだと思って行動しています」ともコメントしています。
いつかはコンピューターをベースにした人工知能が、このようにナマの人造脳ミソに取って代わるかもしれませんね。それらは将来、一極集中し、人間の行動を監視するシビュラシステムになることでしょう。
Source: YouTube, Cortical Labs via NewScientist, INTERESTING ENGINEERING